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産業環境委員会が開かれました

午後1時30分より、委員会室で産業環境委員会が開かれました。区の担当者から、報告事項や説明事項があった後、委員による討論に入りました。

今回の議題は以下の通りです。

***************報告事項*********************
(1)足立区大型ビジョンの管理運営要綱の改正について
(2)「光の祭典2007」開催に伴う区外メディアにおける情報発信について
(3)足立区多重債務問題連絡会議の設置について
(4)就労支援事業の実績について
(5)「足立ものづくり展」の開催について
(6)東京芸術センター天空劇場及び会議室の利用状況について
(7)廃プラスチック等のサーマルリサイクル事業の実施について
(8)ペットボトル等の圧縮・梱包施設の整備計画について
(9)WARM BIZ(ウォームビズ)の実施について
(10)「公共施設地球温暖化対策推進実行計画」の取り組み結果について
   その他
廃プラスチックのサーマルリサイクルに関する陳情 2件
***********************************************


 今回、テーマが多岐にわたっていますが、その中で私が一番注目したのが、廃プラスチックのサーマルリサイクル事業に関することです。

 ご存知の方も多いと思いますが、足立区では従来、不燃ごみとして回収・埋め立てしていた廃プラスチックを、来年度から区内で、可燃ごみとして回収・焼却 し、その熱を再利用する(サーマルリサイクル)という方針のもと、一部地域で、実験運用が始まっています。

 焼却の際に発生する熱を再利用するというサーマルリサイクルの考え方は実用的で、大きなものでは、焼却炉や発電施設、小さなものでは家庭用のヒートポン プ・給湯器などで生かされている技術です。
 しかし、ゴミ問題に関していえば、先日も「足立3Rフェアー」が開かれ、私も参加しましたが、まさに3Rの精神で取り組む必要があります。
まず、ゴミの発生を減らす努力をし、次に再利用を考え、それでも残ったものを最後に処分するという順番です。
 実際、小さな町から、大きな政令市まで多くの自治体で、プラスチックリサイクルマークのついている廃プラスチックを、分別回収し、リサイクルを行ってい ます。
区民の皆さんの協力を得られれば、足立区でもきっと出来るはずです。

 子どもたちの未来のためにも、ゴミ問題、石油枯渇などのエネルギー問題、CO2・ダイオキシン等の有害物質発生などの環境問題、全てに大きく関わってく るこの問題への対策は、真剣に考えてまいります。 今後も、調査をすすめ、来月の冒頭に予定されています本会議での代表質問の場でも、この問題を取り上げたいと考えています。



〜以下、委員会の発言要旨の抜粋です〜

<長谷川委員> 3Rを推進することで、限りある資源、エネルギーの消費と循環的な利用を促進して、区民、事業者、行政が協働しあうことは当然だと思いま す。足立区として、循環型社会の実現のための具体的な方向性、施策についてお聞かせください。

<環境部 計画課長> 循環型社会形成推進基本法の趣旨に沿って、廃棄物対策、リサイクル対策を総合的に進めているところです。
 優先順位のつけ方や具体的な内容については、出来るところからやっていくというところがあります。課題のあるものについては、その課題を検討しながら計 画的に進めていくというのが、基本的な考え方です。

<長谷川委員> 将来の子どもたちに、豊かな環境を残していくためには、私たち一人一人の行動が本当に大きく影響してくると思います。一人一人の区民、各 種団体、NPO、民間企業が主体的にごみ問題に参画・協力できるシステムが必要になってくると思います。
 また、サーマルリサイクルだけでなはく、マテリアルリサイクル、ケミカルリサイクルについては足立区としてどのようにお考えですか?

<環境部 計画課長> 現在進めておりますペットボトルにつきましては、ケミカルリサイクルということで、最初の原料に戻す形で、再びペットボトルを作るような形で 推進しております。
 また、材料リサイクルに着きましても、今後どういった形が可能かどうかということろは検討を進めてところですが、現時点ではプラスチックのケミカルリサ イクル、それからスーパー等で回収する食品トレー等のリサイクルを推進しているところです。
<長谷川委員> プラスチックのリサイクルには、コストがかかることは大変よく分かるのですが、20年、30年、50年先の未来を見据えたとき、例えばプ ラスチックの原料となる石油などが枯渇してしまえば、将来どれだけお金を出しても買えなくなってしまいますし、現在温暖化対策に投じられているお金を考え れば、地球環境を保つために、そしてそれを回復するために、環境破壊の進行を抑えるために巨額のお金が必要です。
 将来を見据えて、ケミカルリサイクル、マテリアルリサイクルが出来るような方向性をもっていただきたいと思います。
 熱回収で処理するというのはよく分かりますが、燃やすというのは簡単なことで、発生抑制、再使用、再生利用、熱回収、適正処分という廃棄物処理の優先順 位を踏まえて、リデュース、リユース、リサイクル、この優先順位でリデュースを原点にして、この活動を進めていくべきだと思います。
 そのためには、前区民が協力し合って、全事業者が参加協力できるごみの分別と資源化の仕組みをつくること、また行政側が積極的に指導、啓発活動を行うこ とが一番重要だと考えますが、いかがでしょうか?

<環境部 計画課長> まさに区民の方のご協力、あるいは事業者の方のご協力がなければ、ごみの減量もリサイクルの推進もなかかなうまくいきませんので、そういった 組織的な対応も含めて拡大していきたいと思っています。

<長谷川委員>横浜市、仙台市、札幌市、水俣市、碧南市など、ゴミの回収にに関しはとても細かく細分化して再利用しようということをしています。諸外国で はドイツがそうです。
 横浜市を見ますと、家庭で出る可能性のあるごみの全てを辞典化して分類しています。足立区と横浜市では規模が違いますが、そういう取り組みを足立区もど んどんしていって足立区から変えていくという発信をしてもらいたいと思います。

<環境部 計画課長> ゴミを細分化してやっている自治体も承知しています。そういった協力が得られれば、どういったところが一番効率的にできるかというのは、今後 詰めていきたいと思います。区民や企業の皆さんと協働しながら、外部にも発信できるよう努めてまいりたいと思っております。