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江東区「電子黒板」視察

 朝9時30分頃から江東区立大島南央小学校と江東区立大島西中学校に、足立区議会民主党の工藤哲也議員と一緒に「電子黒板」の視察に行ってきました。
 江東区では、平成19年12月には、全小中学校(65校)に電子黒板3台、ノートパソコン3台、プロジェクター1台を設置しています。
「電子黒板」については2月21日から始まる平成20年度第1回定例会の代表質問で、足立区議会民主党の鈴木あきら議員が質問をする予定です。

 江東区の小中学校で、実際に「電子黒板」とはどのようなもので、どのように扱われているのか?また、その学習効果などを調査しに行きました。
 新聞、ネットではどのようなものかは漠然と理解していましたが、実際に授業を拝見すると子供たちが顔をあげて全員が授業に集中していました。
 前年度と比べると学校への出席率が目に見えてよくなっているそうです。出席率が上がったことは、関係者の努力などさまざまな要因が考えられますが、一つ の効果として学校の授業が面白いということが挙げられるのでしょうか。

 問題点としては、まだ学校の中で使えない先生もいるそうで(使える先生が限られてしまっている)、機械なので、途中動かなくなってしまった場合の授業の 対応の仕方や、使える先生だけが使用している現状があるようです。また、教材用ソフトが高価で、国語、算数など一式を揃えると1校につき30万円ほどの予 算がかかるとのことでした。
 電子黒板導入の学習効果については、導入して間もないため、評価はまだ出ていないとのことです。

 私が小・中学生のころは、特に算数(数学)、理科、社会の授業などでは、先生が手作りの教材で、授業を工夫してくれていたのを思い出しました。
 ボール紙で作って、後ろに磁石を付け、黒板にいくつか図形などを張り付けたり、年表や地図、実験の手順や校庭の植物などを模造紙などにわかりやすくまと めてくださっていました。
 当時は、電子機器やパソコンなどはありませんでしたが、先生たちが工夫して私たちが興味を持ち、理解が深まるようにしていただいていたのを、改めて実感 しました。

 もちろん、電子黒板などの新しい機材を使っての授業も、児童・生徒の皆さんの理解を深める方法の一つです。
 今回の視察により、電子黒板と従来の黒板を併用することは、教師の腕一つで質の高い授業を展開することが可能になると思います。しかし、使える教師のみ が電子黒板を使用するのではなく、導入するならば、電子黒板を全教師が使いこなせること、ソフトに頼る授業だけではなく、教師の創意工夫によるわかりやす い授業、楽しい授業を心掛ける必要があります。
 なにより、道具などに頼るだけではなく、先生方の工夫や子供たちとの双方向のコミュニケーションのある授業が最も大切だと思います。

 子どもたちにとって、どのような授業が最もいいかを、今後も検討していきたいと思います。
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小学4年生の算数の授業

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江東区議会の事務局の方との説明、質疑