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決算特別委員会の質問内容 第3弾:「ワンチャリ・ツーロック」

先日から、先の定例会で行われました、決算特別委員会での質問の内容をテーマごとに分けてご紹介しています。
 今回は第3弾といたしまして、「ワンチャリ・ツーロック作戦」について質問を行った部分をご紹介します。


 犯罪認知件数の減少を目指し、足立区が取り組んでいる「ワンチャリ・ツーロック作戦」は、皆さん、ご存知かと思います。
 私も、いままで何度も、PRのイベントに参加してきました。(詳しくは、3 月20日の記事7月12日の記事

をご覧ください)

 しかし、駅周辺の駐輪場を見ても、止めてある自転車に、足立区で配布している鍵はおろか、ツーロックになっている自転車も、まだまだ少ないのが現状で す。

 足立区のこれまでのキャンペーンは、2つ目の鍵として使っていただけるように「チェーン鍵」を配布してきましたが、それが本当に使っていただけるのか? 防犯のPRとして効果があるのか?などを、現状をしっかり調査し、もう一度、検討する必要があるのではないかと思います。

 先日も、足立区役所の自転車置き場をみました。
 30台近くの自転車が止められていましたが、ツーロックされていたのは、わずか1台。(ちなみに、足立区のキャンペーンで配布した鍵ではありませんでし た)
 まずは、「区役所の駐輪場でツーロック率を上げる」「区の職員の皆さんは、必ず徹底する」など、確実に出来るところから、一歩ずつの取り組みが必要なの ではないかと感じました。


 区の担当者に調査の必要性を話したところ、「調査にお金がかかる」と言われましたが、区の担当者が、昼間に1時間でも2時間でも時間を作り、駅の駐輪場 などを自分達の目で見て調査を行えば、もっとも早く、お金がかからず、ダイレクトに結果が見える調査が出来るのではないでしょうか?

 ワンチャリ・ツーロック作戦だけのことではありませんが、お金がかかることばかりをやろうとするのではなく、みんなでアイデアを出し合い、工夫すれば、 いくらでもお金がかからない方法はみつかるはずです。

 区民の皆さんの税金を預かり、また執行する立場として、議員だけでなく区の職員の皆さんにも、お金をかけずに、より効果的な結果が得られるようなアイデ アを、どんどん考えていっていただきたいと思います。


※ 参考資料:足立区の犯罪認知件数と自転車盗件数
   足立区HPより : http://www.city.adachi.tokyo.jp/008/d01800013.html



−−−−−以下、議事録要旨(抜粋)−−−−−

【長谷川】
 次に、ワンチャリ・ツーロック作戦についてご質問させていただきたいと思います。
 各委員の皆様からもワンチャリ・ツーロックについてはいろいろとご質問があったと思いますが、先月27日に区内の犯罪認知件数と自転車盗の件数の、昨年 との比較の表が足立区のホームページに掲載されており、拝見させていただきました。

 この結果を見まして、犯罪認知件数というのが軒並み昨年の同月よりも減少していますが、自転車盗が減ったから全体の刑法犯罪件数も減っているとは、少し 言いがたいデータになっています。
 といいますのも、犯罪認知件数というのが減っているにもかかわらず、7月、8月のここ2ヵ月間では自転車盗が7月は25件、8月では44件とふえている ような状況です。

 この手の数字というのは数カ月見ただけで何件ふえた、減ったという形で一喜一憂しても仕方がないところだと思いますし、即効性を求めるものではなくて、 将来的に減少傾向にあればいいという形で、もう少し長い目で見ていくものだと思っていますが、ワンチャリ・ツーロック作戦の現段階での区の評価は、どのよ うに評価をされていますでしょうか。


<危機管理課長>
 7月、8月に前年比ふえているというお話もございましたが、夏休み期間中につきましては、刑法犯が非常にふえるという傾向にございますので、そちらの分 析をしておりませんので、その辺については確かなことは言えないと思いますが、いずれにしましても、前年比8月末で1 4 5件減っているということでございますので、これが月平均でことし1年間やった場合、200件以上の減になるだろうと思います。

 18年、19年を比べた場合には88件という減少の数字でございましたので、去年の減を上回るだろうと思います。  また、もう1点では、足立区は8月末現在で6.1%の減少率でございます。23区全体で約5.5%の減少でございますので、それを上回った減少数も確保 してございます。

 また、先ほどもお話しましたように、ワンチャリ・ツーロックという言葉そのものの認知度もかなりの部分で浸透しているということで認識しておりますの で、そういった部分では一定の評価をさせていただいているということでございます。


【長谷川】
 ワンチャリ・ツーロック作戦で、現在までに3万本、キーを配布しているそうですが、配布したかぎが利用されているかどうかの調査というのは、区としては 行っていますでしょうか。

<危機管理課長>
 配布したかぎの、その後の調査ということでございますが、不特定多数の方に配布をさせていただくわけでございますので、調査をするとなると全区民という 形になってしまうので、コスト面のこともございますので、現段階では調査はしてございません。


【長谷川】
 私もワンチャリ・ツーロック作戦にいろいろと参加し、実際にかぎを配らせていただいたので、東綾瀬公園などをすごく注意をして見ているのですけれども、 いままでワンチャリ・ツーロックで私たちが配布したかぎをつけてくださっている方というのをおみかけしたことがないような状況です。
 配るだけでなくて、本当に皆さんがツーロックとして使っているかどうかということをきちんと確認しないと、一方通行の一方的な取り組みになってしまうと 思います。

 配布したかぎの利用伏況なども調査をして、かぎを配布し続けて効果があるのか、使ってもらえるのか、今後どのようにキャンペーンを進めていくのかなど、 もう一度しっかりと検討して、これをぜひ成功につなげていっていただければと思いますが、いかがですか。


<危機管理課長>
 配ったかぎの調査につきましては、コストもかからないでという方法があれば、ぜひ我々もやりたいと考えます。
 また、かぎを配布し続けて効果があるかということですが、ワンチャリ・ツーロックキャンペーンというと、区からかぎをもらえるという誤解をされている方 も多々ございます。こういった部分を踏まえて、かぎの配布についてはちょっと検討しなければならない。
 ただ、ワンチャリ・ツーロックのキャンペーンにつきましては、こういった犯罪件数を減らすということは一朝—タにできるものではございませんので、長く 根気よく、これからもキャンペーン等を通じて啓発も踏まえてやっていきたいと考えてございます。