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産業環境委員会視察:多治見市 Part2「ゴミの分別回収」

 先日、行われました、産業環境委員会の多治見市視察の2回目、「ゴミの分別回収」について、ご報告します。

 多治見市では現在、ゴミを「23項目」に分けて、回収を行っています。

 多治見市が、ゴミの分別回収を始めたのは、昭和58年。
 当初は、可燃ごみ、金属、ビン類など、合計で6種類の分別だったようです。
 その後も、平成3年から古紙と古着類の資源集団回収などを行い、平成12年から、23分別回収を開始しています。

 これは、言うまでもなくゴミを資源としてリサイクルするためであり、「循環型社会システム構想」の一環で進められています。


 皆さんご存知のように、足立区は残念ながら今年の4月から、プラスチックなどの不燃ごみと可燃ごみの分別回収をやめ、全て焼却処分してしまうサーマルリ サイクルを実施しています。

 日本でトップレベルの環境先進自治体である多治見市は23分別の回収、6月に行われた環境サミットin足立で 『日本一、地球にやさしい街』 を目指すと宣言した足立区は、プラスチックゴミまで燃やす。
 私は、環境先進区を目指す自治体としての自覚と、それに伴う行動をするべきと、本会議や委員会などで何度も主張してきました。
 足立区の皆さんは、この多治見市と足立区の差をご覧になり、どのように感じるでしょうか。


 さらに、多治見市ではゴミのリサイクルだけでなく、減量(リデュース)にも取り組んでいます。
 具体的な取り組みとして、平成9年1月に指定ゴミ袋制を導入し、「家庭ごみの有料化」を開始しています。
 これにより各家庭では、なるべくゴミを出さない工夫がされていると思われます。

 ゴミ問題の解決「リデュース」、「リユース」、「リサイクル」の基本に沿って、実際に取り組みを進めています。
 まさに、環境先進自治体と言われるゆえんです。

 多治見市のゴミの23分別回収の取り組みも、当初は決して順調に進んだとは言えなかったそうです。
 しかし、広報氏などによる啓発活動と、市民の皆さんとの数多くの説明会・話し合いなどを重ね、開始から3ヶ月ほどたち、ようやく軌道に乗り始めたとのこ とでした。


 足立区も区民の皆さんの力を信じ、一日でも早く、ゴミの分別回収を実施すべきだと思います。
 取り組みの開始が早ければ早いほど、その成果は早く現われ、また環境へ効果は大きくなります。

 私たちの現在の取り組みの結果は、10年後、20年後、50年後の、未来の子どもたちの暮らす環境に影響を与えます。
 「子どもたちが、安心して暮らせる環境を残す」ことは、区議会議員として、子どもを持つ親の一人として、そして足立区に暮らす一員として、もっとも大き く重要な課題だと思っています。
20081112

担当者から丁寧なご説明をいただきました。