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中国残留帰国者のためのディサービス施設「故郷」

 今日は、練馬区石神井町にあるディサービス「故郷」に行ってきました。
 ここは、要介護認定を受けた方が、食事や日常生活上の援助が受けることができる施設です。

 今年、1月26日に首都圏で初の中国帰国者も対象としたディサービス施設として練馬区公営住宅の一角に誕生しました。
 「NPO法人 中国語の医療ネットワーク」の理事長でもある 医師 石川宏先生を筆頭に現在、スタッフは8名(半数は帰国者2世3世)で運営をされています。
 「ディサービス故郷」は、1世の老後を自分たちで支えていきたいという2世3世の思いが込められており、血縁と育ちの両方の意味での故郷という思いから 名付けられたそうです。


 石川先生は中国残留帰国者2世です。中国で北京医科大学を卒業された後帰国し、猛勉強の末、日本で医師免許を取得され医師をされています。
 2年ほど前にNPO法人を立ち上げ、中国語の医療ネットワークの構築を始めたそうです。ホームページで中国語の出来る医師のいる全国の病院を紹介してい ます。(東京では240病院程)

中国語の医療ネットワークのホームページ: http://www.chu-iryo.net


 今年7月からは、練馬区と事業委託契約を結び、「中国語巡回健康相談事業」、「日本語 交流事業」を展開されています。
 また、「ディサービス故郷」は、NHKや読売新聞にも取り上げられ、中国の国の機関の代表者も来日・視察を行っています。現在でも、全国の帰国者支援の NPOなどからも視察・問い合わせが多数あるそうです。

 現在、帰国者の高齢化に伴い、医療だけでは限界があり、介護の必要性が問われている現状です。今後、1世の世代でも既に高齢の残留夫人だけでなく、残留 孤児も、これからどんどん65歳以上になってくるので、ますます介護は必要になってきます。
 そのような中で、中国語、中国文化、残留帰国者の境遇に理解のある2世、3世の方々の協力が求められます。
 これからの施策として2世、3世がヘルパーなどの資格を取る際に、行政が助成などを行い、また、就労支援のサポートをすることが、1世の老後の安心につ ながる策でもあると思います。


 私もさらに研究を重ね、足立区に暮らす一員として、中国残留帰国者の方々が安心して過ごすことができるような支援策の提案を行い、実行が伴う施策を展開 し、足立区から変えていきたいと思います。
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石川先生と准看護師の資格を持つ奥様から、ご説明をいただきました。

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「故郷」の想い、温かさが伝わってきます。

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私が訪問している間に、ちょうど出来上がった入所者の皆さんの手作りのクリスマスツリーです。