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代表質問の内容⑩ 子ども達の未来のためにPart3(親業研修)

 テーマごとに分けてご紹介してきました代表質問の内容の続きです。
 本日は「子ども達の未来のためにPart3」として「親業研修」について行った質問・提案をご紹介します。

 親業とは、主に子どもとのコミュニケーション方法を学ぶもので、1970年代にアメリカで提唱されたものです。

 あらゆる人間関係において、お互いに人間として成長し、共に生活できるためのスキルの原点は、親による子供への接し方・育て方にあると言われています。
 そこで、「親としての役割」を効果的に果たすための訓練、いわゆる「親業研修」が必要ではないかと考えます。
 実際に、奈良県、大阪府、名古屋市などの自治体で「親学」のプログラムが実施されています。


 子ども達が健全に育つための親の役割は、非常に大きいものがあります。
 子ども達のためにも、まず親がその役割や子どもへの接し方を学び、それらを実践していく必要があると思います。

 「親学研修」を通じて親も学び成長し、その結果、足立区で育つ子ども達が心豊かに育ってくれることを願っています。




*****以下、代表質問の要旨(抜粋)です*****
【長谷川】
 次に、現在、核家族化などの要因もあり、特に都会で子育てをする親たちは、子どもに対する育児不安、親の孤立化などから親と子どもの関係がうまくいかないという問題を抱えています。このような問題が深刻化すると、最悪の場合は児童虐待などに発展するケースもあります。

 また、平成21年度の小中高生の暴力行為が、文部科学省調査で6万1千件に上り、過去最高となっています。特に、小中学生による暴力行為の低年齢化が進んでおり、感情がコントロールできず、明らかに規範意識が欠如しているケースが顕著になっています。

 あらゆる人間関係において、お互いに人間として成長し、共に生活できるためのスキルの原点は、親による子供への接し方・育て方にあります。
 そこで、「親としての役割」を効果的に果たすための訓練、親を育てる、いわゆる「親業研修」が必要ではないかと考えます。

 親業とは、主に子どもとのコミュニケーション方法を学ぶもので、1970年代にアメリカで提唱されたものです。

 国内では、2006年教育基本法の改正で家庭教育への保護者や行政への責任が明記され、政府の「教育再生会議」において「親学」として取り上げられた経緯もあり、自治体などでの普及のための取り組みが各地で見られるようになりました。

 栃木県、奈良県、大阪府、名古屋市では様々な取り組みがされており、どの自治体も、親学習プログラムのテキストが作成されています。
 例えば名古屋市では、「親学ノススメ」を発刊し幼稚園・保育園・小中学校の全世帯に配布し、インターネットで親学講座が学べるようになっていたり、大阪府では、子育て術を学んだ親学習リーダーが地域で講習会を開いています。

 足立区では、子どもを出産してから3歳児までは、赤ちゃん訪問事業や保健所での子育てに関する指導はあるものの、4歳児から未就園児、そして小中学校の子どもを持つ親へのサポート体制は十分とは言えません。


【問】
 今後、乳幼児健診の際、また子ども達が保育園、幼稚園、小学校や中学校に入園・入学する際などに、各地域の保健所や保育園、幼稚園、小中学校のPTAと連携をし、親向けのプログラムとして「親業研修」を実施することは如何でしょうか。

【問】
 また、例えば、区民まつり、舎人の春の花火大会など、区のイベントなどでも「子育ては楽しく有益」というメッセージを発しながら、親を元気づけていく「親業研修」を積極的に取り入れ、子育てに価値を置き、相談ブースの設置や展示なども利用して、周知啓発活動を行うことは如何でしょうか。


 子ども達が安心して育つ環境を作るには、親が安心して子育てができる環境が必要です。
 親たちの環境を整え、子どもに対する意識を見つめなおすことで、子どもへの生活習慣の改善、学力・体力向上、子どもと親との信頼関係の回復に繋がり、家庭教育の底上げになっていくと確信しています。

 子育てに不安を抱えている子育て世代の保護者の皆さんの現状をかんがみ、入園、入学、思春期、反抗期など、節目節目の「親業研修」の導入を関係部署が連携をして、是非とも検討していただきたいと思います。



+++++以下、答弁です+++++

<子ども家庭部長>
 親業研修について、一括してお答えいたします。
 親を育てる、いわゆる「親業研修」につきましては、乳幼児健診時には親としての心構えも含めた育児に対する指導を行っており、保育園や幼稚園、小中学校においては可保護者会や講演会などを通して、親としての成長を促しております。

 今後も入園や入学の機会等をとらえて、関係機関と連携し、子どもの成長段階に応じた親の役割などの理解を深めていただく取り組みを進めてまいります。

 次に、区民まつり等のイベントにおける啓発活動でございますが、多くの人が集まる機会をとらえて、子育てに関する様々な情報提供や相談を行ってまいります。