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代表質問の内容⑤ : (仮称)あだち総合芸術祭について

 代表質問の内容の続きです。
 今日は、芸術の街あだちを目指し提案した「(仮称)あだち総合芸術際」についてご紹介します。

 足立区は、北千住に東京藝術大学のキャンパスがあります。
 個人的には、足立区を芸術の街としてPRしていけないか考えてきました。
 足立区としても、先日行われた「アートアクセスあだち」などの「音」を中心に据えた取り組みは行われています。

 私としては、「音」だけでなく、芸術全体をテーマに足立区を盛り上げていけないかを考えています。


 現在、足立区には「区展」があります。
 また絵画や書、彫刻や華道など、それぞれの団体が独自に展覧会、発表会などを開いています。

 そこで、足立区で行われる数ある展覧会などまとめる存在(最高峰の存在)として、「あだち総合芸術祭(仮称)」の創設を提案しました。


 詳細は、最後に掲載する議事録をお読みいただければと思いますが、ポイントとしては、

1.数ある展覧会を1つにすることによる盛り上がり。
2.芸大の先生や有名人などを審査員に迎え、注目度を挙げる。
3.入賞作品を区内各所に展示することによる区全体における「芸術の街つくり」や
  芸術作品を購入する経費の節減。
4.入賞者にとっての各方面へのPRと作品発表・展示の機会の提供。

など、足立区を盛り上げると同時に、新しい芸術家の発掘にもつながると考えています。
 これらが定着していけば、「芸術の街 あだち」も浸透していくものと思います。


 もちろん既存の展覧会との調整や、趣味として楽しんでいる区民の皆様も気軽に参加できる仕組み、審査員の選定など、検討を要する課題はたくさんあります。

 足立区のPRという意味で、マイナスイメージや受身の姿勢だけでなく、攻めのシティプロモーションの必要性を感じていますので、今後も実現の可能性を引き続き検討していきたいと思います。



*****以下、議事録の抜粋(要旨)*****

<長谷川>
 次に、現在、シティプロモーションの一環として、音に注目し、音楽で足立区をPRしようという取り組み「アートアクセスあだち2011」が行われています。
 冒頭にも述べましたように、明るく話題性のあるPRをどんどん発信していってもらいたいと思います。

 そこで、東京藝術大学のキャンパスを抱える足立区として、音だけでなく、もっと広く芸術のまちをPRしていき、まちおこしの一つにしてはどうかと考えます。


  【問】
 例えば2年に一度、絵画や書、彫刻などを対象にコンテストを行うような「(仮称)あだち総合芸術祭」の創設をし、区内外から作品を募集して、一つのイベント化してはいかがでしょうか。
 審査委員として、藝大の先生や、例えば北野たけしさんのような足立区にゆかりのある芸術家などにお願いをすれば、賞自体の注目度や権威も上がると思います。

 区内在住の作者による区民部門での賞を併設すれば、現在ある区展などの展覧会や様々なコンテストなどとコラボレーションして、足立区全体を巻き込んだものにできるかもしれません。


 また、例えば彫刻部門の入賞や受賞作品を区役所ロビーや公園や商店街に展示したり、書や絵画の優秀作品は区長室や区の施設に展示するなど決めておけば、区の施設や区内に芸術作品が多く並ぶだけでなく、それらを購入する経費の節減、また、作者にとっては、受賞が注目されたり、作品を公開する場ができるなど、メリットがあります。

 最終的には、若手芸術家の登竜門的な賞になれば、芸術のまち足立区をPRすることができ、また、芸術を志す人々が訪れるまちになればすてきだと思います。


【問】 
 是非このような未来を開くような攻めのシティプロモーションを行っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。




(答弁)
【広報室長】
  私からは、芸術のまちのPRとして、(仮称)あだち総合芸術祭の創設についてお答えいたします。
 ご指摘のように、区も、芸術を通して足立のまちの魅力を発信していくことは、区のイメージアップに大変有効な手法であると考えております。

 しかし、ご提案いただいた若手芸術家の登竜門となるような(仮称)あだち総合芸術祭については、既に先行する歴史のある芸術祭が多数ある中では、後発の芸術祭が先行する芸術祭に肩を並べるようになることは、非常に困難な環境であると思われます。


 また、ご提案にありますように、かつて区展の審査員に有名作家を招へいしたところ、厳しい審査となり、その結果入選する区民の作品が減り、参加者から多くの苦情をいただいたこともございました。

 そこで、今年度より、区では、区内にある東京藝術大学千住キャンパスの音楽環境創造科の特性を生かした芸術の新たな企画を、藝大や東京都などと共同で作成し、事業を開始いたしました。

 それが、千住のまちを舞台とした音に関わるアートイベント「アートアクセスあだち201 音まち千住の縁」でございます。
 10月1日のフォーラムイベントを皮切りに、足立市場でのイベントを行うなど、順次、千住のまちの中で4人の新進気鋭のアーティストと住民の共同による新たな音楽を創造するアートイベントを展開してまいります。

 このため、現在は、芸術を通した攻めのシティプロモーションとして、アートイベント「音まち千住の縁」に力を集中し、展開しております。
 ご支援、ご協力をお願い申し上げます。