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災害・オウム対策調査特別委員会

今日は朝から災害・オウム対策調査特別委員会が行われました。
昨年の3・11の東日本大震災や南海トラフトの巨大地震についての想定も加わった地域防災計画の改定素案が提示されました。

南海トラフトの巨大地震の想定は以下の通りになっています。(内閣府発表)
足立区の被害想定
・最大震度5強
・津波の遡上による被害 河川敷等の浸水のみ
東京都内の主な被害想定
・建物倒壊による死者 わずか
・区部の津波高(東京湾沿岸)最大2.2m
※公表は3m
区部の津波到達時間(東京湾沿岸)最短185分
内閣府では、今後、ライフライン・交通機関・避難生活者・帰宅困難者・災害廃棄物等の被害想定について公表予定。

今回、11月11日(日)午前8時30分~12時30分に足立区総合防災訓練が行われる予定です。
昨年11月に区内18か所の小中学校で、足立区主催の総合防災訓練が行われており、東日本大震災の教訓を生かした防災訓練は2回目となります。

参照:2011年11月13日足立区総合防災訓練

昨年は足立区各自治会、小中学校に声をかけ第一次避難所の開設のみでしたが、今回は、第一次避難所(今回は、小学校6校・中学校3校開設予定)のみならず、要援護者対策として多くの団体に参加を依頼し、第二次避難所の開設・受け入れを行います(第二次避難所としては、総合ボランティアセンター、障がい福祉センターあしすと、谷在家障がい福祉施設等で開設予定)。

また同日には、北千住駅や舎人公園、足立区役所、生物園等でも避難訓練が行わる予定です。北千住駅では駅前滞留者対策訓練、舎人公園での防災普及啓発活動が行われます。

今回の避難訓練では、区役所本庁舎7階の防災センターが使用不可能な場合を想定して、区役所アトリウムを使用した情報収集指令室設置訓練も実施されるそうです。

私は昨年12月議会で、防災指令センターが大規模災害時に機動的に運用できるか、疑問が残ることを指摘させていただきました。
災害時に停電した場合、自家発電で対応するにしても、構造的にゆがみや地震後の点検などで、エレベーターが使えないこともあります。
また、エレベーターが使えない状況で、また電話なども使えない可能性のあるなかで、情報収集や連絡のために、7階の指令センターまで、階段で上り下りしなければならないことや、水道が使えなくなれば、お手洗いも使用不可となり、トイレのためにわざわざ1階まで移動しなければならないことも考えられます。人の行き来だけでなく、食料や水なども運ばなければなりません。

これらのことを考慮すると、防災指令センターが7階という高層にあるのは、問題が生じる可能性があることは容易に予想できる為、その上で、実際に人の動き、物の動きなどしっかりと検討して、より現実的な対応として、2階なり3階なりに仮の指令センターを設置することも可能な対応マニュアルを区として準備しておくことを議会で強く求めました。

参照:2011年12月26日 防災対策・足立区の防災指令センターについて

  今回、本庁舎7階の防災センターが使用不可能な場合を想定した訓練が行われる運びとなりました。私の議会での提案の主旨を組んでいただき、ありがとうございます。
今回の訓練を踏まえて、今後、予備的な機能補完に向けたさらなる対応を、区として検討して頂きたいと思います。

また、委員会では、いくつか質問をしています。
足立区には、外国籍の方や異国で生活を余儀なくされていた中国残留帰国者の方々が多く住んでいます。このような皆様は、言葉の壁もあり、災害時要援護者となる方々です。

帰国者の方々の中には、消火器を使ったことがない方や防災訓練にも参加をしたことがない方々が多くいらっしゃいます。帰国者や外国籍の方々が積極的に区の防災訓練に参加ができるよう、そのような方々を対象とした周知・啓発活動にも力を入れるよう要望をしました。

例えば、現在、区が発行している中国残留帰国者だより「ふるさと」を活用して区の防災訓練に参加をして頂くよう呼びかけたり、当事者から意見聴取を行い、日ごろから防災について意識してもらうことや、町会・自治会での防災訓練により積極的に参加して頂けるよう、町会・自治会にも広く声をかけていくことなど、あらゆる手法が考えられます。

足立区に住む全ての方々にとって、足立区が安全で安心できる区になるよう、あらゆる可能性を考え、ひとつでも懸念事項を解消していきたいと思います。