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足立区帰宅困難者対策訓練

私は予算特別委員会の委員ではありますが、今日一日、委員会自体がお休みだったので、朝の9時30分から11時30分過ぎまで、北千住で行われた足立区帰宅困難者対策訓練に参加をしてきました。
実施場所は、北千住駅周辺地域の足立都税事務所、海外産業人材育成協会(HIDA)、東京芸術大学、東京電機大学などの主要4か所です。
今回、東京都や警視庁、東京消防庁の訓練協力もあり、大規模な訓練が行われました。

北千住駅は、多くの鉄道会社(4社)が乗り入れる都内でも有数のターミナル駅です。
平成24年5月の東京都被害想定でも約3万人の滞留者が予測されています。

今日の訓練の参加者は、各町会・自治会・商店連合組合から大学や駅周辺事業者の方々が多く集まりました。朝の9時30分ごろ北千住2階デッキに行くと、既に400名近くの参加者で溢れていました。そして、9時30分の一斉通報を合図に3つの安全行動を行いました。

「姿勢を低く DROP」「体や頭を守るCOVER」「揺れが収まるまでじっとしているHOLD ON」というシェイクアウト訓練です。

今回の帰宅困難者対策訓練では、企業内待機者を含めて約1000人、シェイクアウト訓練は区内の幼稚園、小中学校、区役所などでも行われ、約50000人が参加しました。

※シェイクアウト訓練
SHAKE OUTとは米国の造語。自信を吹き飛ばすという意味です。
2008年に米国西部の南カリフォルニア地方の地震防災訓練の一環として始まりました。
身の安全を守るための3つの安全行動を行うシンプルな防災訓練として急速に普及し、毎年、参加者は増加し、2011年には米国全土で約950万人が参加をしています。
日本では2012年3月に初めて東京都千代田区が日本版SHAKE OUT訓練を提唱し、約2万5千人が参加をしています。

今日の主な訓練内容としては、以下の通りです。
・外出先での初動対応(駅構内、駅周辺、区内事業所)
・一時滞在施設への誘導及び受け入れ(大学・周辺施設)
・シティビジョンやツイッタ―、ホームページ、広報車、現地本部からの情報発信や情報収集
・災害時要援護者の搬送訓練(綾瀬駅及び竹ノ塚駅)

シェイクアウト訓練の後には、足立都税事務所や東京芸術大学、海外産業人材育成協会の3箇所に分かれ、係員の誘導に従って一時滞在施設に移動をしました。私は、海外産業人材育成協会に行きましたが、現地では、施設の説明や区の帰宅困難者対策、東京都の帰宅困難者対策条例などの説明がありました。

また、一時施設に移動後、11時からは東京電機大学アネックスの校庭にさらに移動し、千住警察署による警備犬による救出救助訓練やテロを踏まえた警戒訓練を拝見しました。

最後の閉会式では区長のシャッキとした姿勢と、真剣な対応がさすがと感じるところでした。区長自ら閉会式で、「皆さん後ろまで声が聞こえますか。聞こえたら手を挙げてください。」との発声や最終最後まで、区長自らゼッケンを回収したりと、区長の区民の皆様に対する細やかな配慮が感じられました。日ごろから、政治的なセンスを持ち合わせていらっしゃる区長を拝見していると、区長として素敵な方だなと私は感じる次第です。

全体的に今日の避難訓練は(足立区全域でみればごく一部の方が対象となっていますが)よかったのではないでしょうか。

ただ一つ残念だった点があります。それは、西口駅前に設置している大型ビジョン(あだちシティビジョン)に、一時避難所として設置された、足立都税事務所や東京芸術大学、海外産業人材育成協会へ移動する人たちへの案内表示です。色弱者に対する配慮が欠けていました。赤と濃い緑に黒字で行先を支持されていましたが、色弱者には字が溶け込んでしまい、一部の方々には全く見えない画面表示です。

このことについては、この後の予算特別委員会で指摘をさせていただきたいと思います。

本日は、区役所の皆さまをはじめ、各関係機関の皆さま、そして地域の皆さま、大変お疲れ様でした。



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「姿勢を低く DROP」「体や頭を守るCOVER」「揺れが収まるまでじっとしているHOLD ON」というシェイクアウト訓練です。

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西口駅前に設置している大型ビジョン(あだちシティビジョン)に情報が流れました。

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一時避難施設の海外産業人材育成協会(HIDA)の中の状況です。

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区長の素晴らしい姿勢に感動しました。