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予算特別委員会の内容④(3月7日)【ユニバーサルデザインについて・PARTⅡ】

今日は、3月7日の予算特別委員会の内容「ユニバーサルデザインについて・PARTⅡ」として行った質問のご紹介をします。

今回の質問内容は長いので、2回に分けて掲載させていただきます。

今日は「カラーユニバーサルデザインについて」です。


私が代表質問などで何度も提案してきている「カラーユニバーサルデザイン(CUD)」とは、広く使われている「ユニバーサルデザイン(UD)」の一部です。

私が提案しているCUDとは、決して一部の人だけが見えやすくなる、一部の人だけが得をするといったものではありません。本当に伝えたい重要な情報が正確に伝わるように、情報の選別、文字の大きさや色使いなどが工夫されます。
その結果、出来上がったものは、情報が整理された、分かりやすい、見やすい色使いのものになります。

CUDを使いこなすためにも、区職員の研修の強化や今回、ギャラクシティーや新田学園小中一貫校の公共施設に認証マークの掲示についても、その有効的な活用の仕方と全国規模を視野とした積極的な足立区の情報発信を強く要望しました。

2013年3月30日ギャラクシティ カラーユニバーサルデザイン認証マーク取得 参照)

 

*****以下、委員会での発言要旨(抜粋)です。*****

 

<藤沼壮次委員長>

民主党から質疑があります。

 

<長谷川たかこ委員>

私からは、本日もユニバーサルデザインの推進という観点からご質問をさせていただきます。

現在、印刷物に関しては、各部署がガイドラインに基づく点検確認を行い、総務課で点検確認が済んでいるかどうかを一元的にチェックしていますが、各部署内で出されている印刷物に関しては漏れがあるようです。

 

例えばまちづくり課が作成しているまちづくりニュースでは、濃い緑の背景に黒字が使われていたり、企画調整課が発行したハザードマップに関しては、避難所と危険箇所の色が同じ色で使われています。ハザードマップに関しては、実際にこれを手にした当事者からご指摘がありました。

また、区役所内の部署内でも、スケジュールを管理するボードに濃い赤色を背景とした磁石のプレートに黒字で記入されているものをよく見かけます。

 

昨日の北千住で行われた帰宅困難者対策訓練についても、北千住2階デッキの大型ビジョンに映し出された避難場所の案内表示については、赤と濃い緑に黒字で行き先を指示されていました。これも色弱者には字が溶け込んでしまい、一部の方々には全く見えません。

 

そこで質問いたします。カラーユニバーサルデザインの確認方法や合否判定、デザイン性などについては難しい部分かあります。それを改善するためにも、専門家からヒアリングを行い、カラーユニバーサルデザインのガイドラインをもとにしてそれに携わる人たちが

研修という形で知識や技術を取得していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

 

<総務課長>

知識や技術の習得ですが、今後、文書実務研修の中にカラーユニバーサルデザインの内

容を入れ、職員の知識や技術の習得を図っていきたいと思います。

また、研修の実施に当たっては、専門家にアドバイスを受けて、より実践的な研修内容にしていきたいと考えております。

 

<長谷川たかこ委員>

ぜひ専門家を交えた形で漏れのないような研修を行って、職員一人一人がそのスキルを身につけるように、その研修会を早急に行っていただきたいと思っております。

また、現在のハザードマップは避難所と危険地域が同じ色になっています。今度増設するバザードマップを修正していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

 

<企画調整課長>

来年度3万部増刷する予定でございますので、道路の危険地域の箇所の方の色表示を変更して対応してまいりたいと思います。

 

<長谷川たかこ委員>

ぜひ早急に修正をしていただきたいと思っております。ユニバーサルデザインの推進に当たり、点検評価、改善のスパイラルアップを行うことは重要です。そこで、全職員ができるところからの取り組みを行っていただきたいと思います。

 

現在、環境部が出されている資源とごみの分け方、出し方、危機管理室が出している防災マップ、そして学校施設としては新田学園小中一貫校がカラーユニバーサルデザインが導入され、認証マークを取得しています。また、カラーユニバーサルデザイン認証マークがついた足立区防災マップが全国初で作成され、NHKや東京MXテレビ、日本経済新聞、読売新聞などの各メディアで足立区の取り組みについて何回も報道されたことは皆様のご記憶に新しいことと思います。

 

また、学校施設の全面的なカラーユニバーサルデザイン化は全国でも大変珍しいとのことで、新田学園小中学校の開設時には日本経済新聞に掲載されるなどしました。

今回、リニューアルオープンされるギャラクシティにおいては、施設の全面的なカラーユニバーサルデザイン化がなされ、認証マークも取得の見込みですト区内でカラーユニバーサルデザイン化された公共施設がさらにもう一つできるごとになり、全国的にも大変珍しいモデル施設として注目されるものです。

 

現在、神奈川県でもカラーユニバーサルデザインを特化した取り組みを進めており、全国規模を視野にした発信をされるとのことです。このように、対外的なPRの仕方は非常に長けていると思います。

 

そのような中で、専門家から高い評価をいただいている足立区においても、カラーユニバーサルデザインの取り組みが全国的に一番の取り組みとして進んでいる状況です。

そこで、区全体で全国規模を視野にした足立のPRを手がけていただき、足立区の取り組みを全国に発信していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

 

<総務課長>

カラーユニバーサルデザインのPRにつきましては、現在、区のホームページでその取り組み事例を紹介していますが、今後は、より効果的なPR方法などについてユニバーサルデザイン推進計画づくりの中で検討していきたいと思っています。

 

<長谷川たかこ委員>

ぜひ積極的に検討をお願いしたいと思います。また、ギャラクシテイのジニューアルオープン時には、カラーユニバーサルデザインが導入された施設として広くマスメディアに向けて報道したり、シテイプロモーション課が積極的にプロモートしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

 

<政策経営部長>

本日、シティプロモーション課長が欠席しておりますので、私から答弁させていただきます。ギャラクシティにつきましては、さきの区長の定例会見でも記者に、そちらの方で現地で体験をして報道されたような状況でございます。

特にギャラクシティにつきましては、区内のお客様だけではなくて、区外にも強く発信していきたいということで、足立区の新たな魅力ということで、こ3月10日号の広報紙でも大きく二面でカラー刷りでその魅力を発信しているところでございます。

 

それのさらに付加価値としてカラーユニバーサルデザインに配慮した施設だということをーつの魅力として対外的に強く発信していきたいと思います。

 

<長谷川たかこ委員>

今度、3月26日にマスコミ向けに内覧会があるということでもあるそうなので、是非そちらの方でも広くマスメディアに向けて広報していただきたいと思っております。

 

現在、新田学園がカラーユニバーサルデザイン認証マークを取得しており、今回ギャラクシティにおいても取得されます。民間企業の施設では、リコーや大日本インキ化学工業などの企業がカラーユニバーサルデザイン認証マークを取得しています。

そこで、新田学園小中学校やギャラクシティの施設にも認証マークを表示していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

 

<学校施設課長>

新田学園ですが、認証マークをいただき次第、施設の方に掲示をさせていただきたいと思います。

 

<青少年課長>

ギャラクシティにおきましても表示をしていきたいと考えてございます。

 

<長谷川たかこ委員>

ありがとうございます。認証マークについては、多くの自治体が使用されています。

例えば川崎市多摩区みどころ散策マップ、埼玉県川島町健康カレンダー、長野県箕輪町ごみ収集カレンダー、姫路市ユニバーサルデザインマップや横浜市都筑区でも散策マップなどにも認証マークがつけられています。

 

そもそもNPOカラーユニバーサルデザイン機構の認証マークは、カラーユニバーサルデザインに配慮されていると認められたものにつくものです。認証マークは広く一般の方々の目に触れることで気づきを与え、区民の意識を変えていくことにつながっていきます。その気づきが全体に行き届いて、その概念が当たり前のようになったときに認証マークがなくてもよい状況になります。このことは一般的に我々はよく目にするリサイクル表示やエコ表示と同じことを意味しています。

公共施設に認証マークがつくことは、そこを訪れる方々に対しての周知啓発活動へとつながっていきます。また、そのことも含めてマスメディアにのせることで足立区のよさを引き上げ、足立区を基地として全国に発信され、それをお手本にして全国の自治体にも広がり、同じように困っている人、不便を感じている人の問題も軽減されていきます。是非も認証マークの有効的な活用の仕方と全国規模を視野とした積極的な足立区の情報発信を強く要望したいと思います。