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文教委員会:通常学級での特別支援教育施策について

今日は私が所属する文教委員会が行われました。

報告事項では、「足立はばたき塾」の実施結果についての説明がありました。この事業は、成績上位で学習意欲も高いけれども、経済的理由などで学習機会の少ない中学生を中心に参加者を募り、民間の学習機関を活用して勉強会を実施するものです。

この事業については、全体的に受講生の学力が上がり、希望する高校へ進学することができたとの嬉しい報告もありで、よい事業だと思っています。しかし、その反面、この間の地元の中学校の卒業式では、学力が満たないため卒業時に進路未定者が14名もいたという事実もあります。今年の中学校卒業時での進路未定者は、足立区では59名もいたそうです。(学力が満たないために定時制を受験し、一次試験で不合格だったために二次試験を待っている生徒たちが含まれます)

私は、区として教育に予算をもっと充てて、学力が満たない子ども達のために、あらゆる手法を考えながら、徹底的に重点施策として投じるべきと考えます。

先日、日野市の小中学校で取り組みが行われている「通常学級での特別支援教育」の視察に行きましたが、足立区でもこの「ユニバーサルデザインの教育」を行うべきとの要望をしました。

文科省によると通常学級の中には発達障がい傾向の子ども達が6.5%います。学習面や行動面で問題がある子ども達に対して支援を行うことは、全ての子ども達にとっても還元されることです。

この指導方法を取り入れることで、通常学級すべての子ども達が安心して授業に参加でき、自信を持って行動できる学級を作ることに繋がり、分かりやすく、集中し、達成感の持てる授業を展開することができます。

学習環境の整備や課題の与え方、指示の出し方やソーシャルスキルやマナーの指導、ほめ方、叱り方、教材の工夫など、特別支援教育のスキルを身に付けた教員は、通常学級でも児童・生徒の意欲や達成感や安心感や自信を高めることができます。

この手法を足立区が取り入れることは、子ども達の学習意欲や自尊心を高め、結果として不登校や引きこもり、将来的なニートの減少や生活保護の抑止力にもつながると確信します。

より良い学級づくりや授業づくりの延長線上には、このユニバーサルデザインの学級づくり・授業づくりがあります。その中で、学校全体の制度改革・組織改革・意識改革を強力に進め、学校全体を引き上げる施策として打ち出していきたいと思います。