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自閉症カンファレンス①at早稲田大学

この2日間、9時30分~16時30分まで早稲田大学で行われた自閉症カンファレンスNIPPON2013に参加をしてきました。

今日はその初日です。
この自閉症カンファレンスでは、私は初めての参加となりますが、2002年以来、毎年開催されています。今年で12回目となるそうです。毎回、全国の方々が一同を介し、国内随一の実践と研究のセミナーとして活動をしています。今年は1300人の方々が出席をされました。

初回から、TEACHプログラムの創始者エリック・ショプラー教授やゲーリー・メジボフ教授も出席し、毎回講義を行っています。この実践の場では、福祉、教育、医療、余暇、家庭、社会など広く生活全般にわたる問題の経験と学習を共有出来る様、求められています。

自閉症スペクトラムと言われる子ども達から成人期までの広範囲にわたるライフステージでの「学び、働き、生活する」という日々の生活に寄り添う生き方を、我々はもっと教え合い、学び合うことが必要です。

今年の5月には米国精神医学会が発行する指針DSM‐5が19数年ぶりに改訂されました。

発達障害のアスペルガー症候群はこのDEM-5で診断できるかが懸念事項でもあります。この新しい指針では、95%~96%診断結果は正しいとの判断でしたが、もう一組の調査では45%の人たちがDEM-5では診断名が下されないとの報告もあるそうです。しかし、この自閉症診断カテゴリにあてはまらない場合(グレーゾーン)に、明らかに自閉症スペクトラムの特性が見受けられる人に対しては、我々がどのように受け止めるのか?問題提起です。
細かい診断基準に左右されるのではなく、必要な人には自閉症支援を行っていくことが重要であり、診断のその次の段階で、我々がその人に対して「何をすべきか」を考えていくことが大切であるとゲーリー・メジボフ教授はおっしゃってました。

当事者を支える支援者は、自閉症を理解することが重要であり、自閉症スペクトラムの子どもや大人、当事者とその家族の生活を変えていけるようなスキルと行動、そして可能性の拡大を促しながら人生の変化を目指すことが大切であるという話しでもありました。 無知であることの閉塞感は悪循環しか生まれません。スキルと行動を学ばなければ、当事者の周りの家族がその家庭不和状況を脱することは不可能です。そして、当事者に対してどのように接するとよいのか、そのスキルを家族が取得することがキーとなるポイントでもあります。

当事者が意見に同意しないときには、注意深く当事者の言うことに耳を傾け、弁護的にならないように応じることが求められます。
たとえ、一番ひどい状況になったとしても冷静に対応をし、さらなる危機を生まないようにする意識した行動が家族には求められます。家族は、問題が発生したときには泣き言を言わずに解決策を模索することが大切であるとの実践的な話もありました。

自閉症スペクトラム、発達障害は薬で治るものではありません。このような特性を持った人たちがいるという事を我々がもっと深く知り、理解し、受け入れる寛容な気持ちが必要です。
自閉症を抱える当事者やその当事者を想う家族たちが、生きづらさや困り感が軽減される具体的な効果的な手法を持った支援策を早急に構築する必要性があります。

先ずは支援メニューが揃っていない乏しい社会情勢の中で、悩み苦しむ人たちが少しでもその苦しみから解放される支援メニューを揃えていきたいと思っています。

そして、その支援にのることで誰もが傷つくことの無い世の中を私は作っていきたいと思います。

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早稲田大学のキャンパスでは、公認会計士の試験と重なり人が多かったです。

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会場内での本の販売は、人だかりでした。

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私は「自閉症スペクトラム障害人間関係10のルール」を購入しました。