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文教委員会 視察①滋賀県草津市立渋川小学校「タブレットPCと電子黒板を活用した学力向上」について

11月18日~20日までの2泊3日、文教委員会の視察に行きました。滋賀県から始まり、静岡県浜松市、そして大阪府東大阪市の視察です。

先ず初日は、滋賀県草津市立渋川小学校「タブレットPCと電子黒板を活用した学力向上」についてお話しを伺ってきました。
滋賀県草津市は面積67.92km2人口124624人。

滋賀県草津市では、現在「学校ICT推進事業」を策定し、平成22年度から10年間に目指すべき教育の目標像を示すと共に、その実現に向けて計画的かつ重点的に取り組むべき施策を定めています。
この計画の基本方針である「学校の教育力を高める」という指針の中で、全ての教員によるICTを活用した授業の実施を行い、学校のICT化の推進を重点施策に位置付けているそうです。平成25年度当初予算では、学校ICT推進費として1300万円余が計上されています。
草津市では、市長がかねてから特別な支援を要する児童生徒に対する学力保障を考えていたそうです。

平成25年度、この草津市立小中学学校に児童生徒に対して「タブレットPC」が導入され、45台配布されました。
市内特別支援学級には10台、研究指定校には35台導入され、ICT支援員2名を配置しているそうです。タブレット型コンピューターの持ち回りに合わせて市内2名のICT支援員が学校を訪問し、このICT支援員は授業や研修会などにおいて、各学校のICT活用の支援や教材の開発を行っています。
タブレット型パソコンは使いやすく、わかりやすい学習道具であり、子どもの発達特性や障がいに応じた有効な学習道具であり、特別な支援を要する子ども達の学力を保障し、将来の自立を支援することにつなげる取り組みを始めています。

このような施設や設備が整っているハード面と学習教材などのソフト面の両面の教育環境は、学校の教育力を高めることに繋がります。「学校の教育力は教職員の指導力と言っても過言ではない」とここでも同じ言葉を拝聴することができました。以前、筑波大学附属小学校の「ユニバーサルデザインの教育の研究会」に出席した際にも同様の言葉を日野市第3小学校の校長先生や筑波大付属小学校 桂聖先生からもお聞きしています。

学校経営の充実やその向上についても、まさにユニバーサルデザインの教育の指針がそのまま生かされている内容でした。

今、学校に求められている最重要課題は「教職員の指導力の向上」である、私も同意見です。

通常学級内に6.5%~20%の割合で知的障害を伴わない発達障害の特性がある児童生徒たちがいることを踏まえ、現場では「タブレットPC」を用いることで合理的な配慮を要する子ども達に対して、誰にでもわかる・できる授業の取り組みを進めています。

今回の視察で学んだことも含めて、足立区でもより効果的な事業が展開できるよう、さらに研究を進め、政策提言として練り上げていきたいと思いますます。



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タブレッドPCで漢字練習。調べ型活用だとインターネット検索を利用して学習課題を詳しく調べます。

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滋賀県草津市渋川小学校前で記念撮影