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足立区立辰沼小学校 避難訓練を伴う宿泊教室 視察

今日は、辰沼小学校の親子行事の避難学習会に行ってきました。
辰沼小学校では、東日本大震災の3年前から防災教育の一環として、通級指導学級の児童を対象とした避難訓練を兼ねた校内宿泊事業を1泊2日で行っています。

参加対象者は辰沼小学校の通級指導学級に通っている児度です。
先生9名(内東京未来大学の学生ボランティア2名)に小学生39名のお泊り学習会です。小学4年生以上が宿泊となります。
1年生から3年生は夕食・花火の後、19時30分に帰宅、その際には4年生以上の保護者も解散します。

辰沼小学校では、この宿泊行事を通して児童の生活の様子をきめ細かく観察し、今後の指導に役立てるそうです。 参加費用は開かれた学校づくり協議会が負担(賄い代、レク代、保険代等)をし、通級児童以外の保険代100円は個人負担としています。

通級指導学級の児童が家族と離れ、保護者が到着するまでの間、不安感が大きいと予想される中で、予め災害時の宿泊を疑似体験することは大切なことです。教職員の危機管理の向上と児童の危機対応力を育成し、家族と離れた生活を経験することで自立心を養い、生活全般において児童が自信を持って行動することができるようになるそうです。このような小さな成功体験を積むことは、学童期において、とても重要です。

また、日頃からの即時対応力がなければ、実際の災害発生時に第1次避難所に入ってもその障害特性ゆえに、災害時のような突発的で予測のつかない状況や避難先のような普段とは違った状況では混乱を起こしやすくなります。そのため、その場でパニックを起こし、周りを疲弊させ、トラブルを発生させてしまいます。

足立区で特別支援クラス(固定級)に在籍している子供の数は小中学校合わせて428人、特別支援学級(通級)に在籍している子ども達は343人。例えば、自閉症以外の子ども達も在籍をしていますが、通常学級(45186人)に在籍している発達障がい傾向の児童・生徒は通常学級に6.5%~20%の割合でおり、約3000人~9000人位の子ども達に特別な配慮が必要であると言えます。青年期・成人期の発達障がい特性がある人たちを含めると、足立区ではその数は数万人に上ります。

この辰沼小学校での取り組みを先進事例としながら、避難先において、障害特性に応じた特別な配慮や支援ができる体制づくりとそれを児童生徒が学ぶことができる防災避難訓練を足立区の全小中学校で行うよう、政策提案をしていきたいと思います。

今回、大変貴重な視察をさせて頂きました。
仲野校長先生、本当にありがとうございます。



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校庭での避難訓練。これから皆でカレーライスを作るそうですよ。