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代表質問の内容⑥【「災害対策でのアレルギー対応」について】

前回に引き続き、今回は「災害対策でのアレルギー対応」について行った代表質問をご紹介します。

食物アレルギーなどがある人が被災すると、先ず最初に食糧に困るため、日頃より自助の備えを十分にし、共助の仕組みを作っておく必要があります。また、離乳期の乳幼児、高齢者など「食の要援護者」がいることを踏まえ、区として誰もが安全に食することができるものを基本に備蓄することと災害時等に必要な人が適切にその食料を手にすることができる仕組みを求めました。

さらに、災害時に保護者と離れ離れになっても、アレルギー疾患を持つ患者が周囲の人にアレルギー症状や除去食品など正確に知らせるための携帯用カードを区として作成するよう提案をしました。これは、非常時にはもちろんのこと、平常時にも周囲に正確な情報を提供するために役立ちます。

また、アレルギー疾患を持つ患者家族が、災害時・緊急時にアレルギーに関する情報を得ることができる、情報担当窓口の整備も必要です。

アレルギー疾患は、個人差が大きいという特徴があります。適切に対応することで災害時においても症状を悪化させない工夫が出来ると思います。

以下、代表質問の内容と、その答弁です。

*****以下、議事録の抜粋(要旨)*****

<長谷川たかこ>

次に、災害対策でのアレルギー対応などについて伺います。

災害時には、食物アレルギーがある人や離乳期の乳幼児、高齢者など「食の要援護者」がいることを踏まえなくてはいけません。

【問】

足立区では、アレルギー対応などの食糧品(粉ミルクも含む)がどれくらいの割合で備蓄されているのか、伺います。

【危機管理室長】

食物アレルギー対応の備蓄食糧についてお答えします。

第一次避難所となる小・中学校をはじめ、区内各避難所に分散備蓄しているアルファ米約45万6千食のうち、5割以上の約23万食を食物アレルギー特定原材料等27品目不使用のアルファ米(わかめご飯・梅粥)としています。なお、粉ミルクについては、約1割をアレルギー対応用としております。

<長谷川たかこ>

【問】

アレルギー対応の食料品を一般の支援物資と混同しないよう保管し、必要な人が利用できる受け渡しの方法を考えて頂きたいと思いますが、如何でしょうか。

【危機管理室長】

一般の備蓄食糧との混合を防ぐため、食物アレルギーとの混合を防ぐため、食物アレルギー特定原材料等27品目不使用である旨のパッケージ表示はありますが、今後は、備蓄倉庫内にも掲示するとともに、各避難所運営会議の皆様に対しては再度周知徹底を図って参ります。あわせて、アレルギー対応の食料品の保管と受け渡しに配慮するよう、避難所マニュアルにも記載して参ります。

<長谷川たかこ>

【問】

また、被災時にアレルギーに関する情報を一括して区民に提供する情報担当窓口を設置して頂きたいと思いますが、区の見解を求めます。
 

【危機管理室長】

災害時におけるアレルギー情報の提供についてお答えします。

災害時における保健衛生体制として、区は、情報担当窓口ではなく、保健師・管理栄養士などによる保健活動班を編成して、避難所等に派遣することを足立区地域防災計画で定めております。この保健活動班の巡回を通じて、被災者の方などにアレルギーに関する相談及び情報提供を行って参ります。

<長谷川たかこ>

【問】

アレルギーを持つ子供たちが緊急時にアレルギー症状を正確に伝え、救助を求めたり、アナフィラキーショックや様々なアレルギー症状から命を守るために有効な手段として、常時携帯できる緊急時個人カードを区として作成し、普及啓発に努めて頂きたいと思いますが、如何でしょうか。

また、アレルギーを持つ家族への防災対策のポイントを書いたチラシを配布したり、アレルギーを持つ家族への防災意識を高める取り組みを区として行って頂きたいと思いますが、如何でしょうか。

【危機管理室長】

食物アレルギーに関する普及啓発について一括してお答えします。

家庭内備蓄の普及チラシに、抗アレルギー薬やアレルギー対応食品など、災害直後に入手困難な物資の家庭内備蓄に関する内容を加え、訓練等において啓発をして参ります。あわせて、緊急時個人カードの作成例を提示するなど、必要に応じてカードを作成・携帯して頂くよう啓発して参ります。