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予算特別委員会の内容⑦【「いじめ対策」について】

今日は、引き続き予算特別委員会で行った質問をご紹介します。

「いじめ対策」についてです。

国の指針では、「いじめの定義を明確化させ多くの具体例を示し、いじめの定義のばらつきを解消させる」としています。

いじめ対策を教員の仕事の「最優先業務」と位置づけるとする文科省への提言を踏まえ、いじめの正確な実態の把握にどのように徹していくのか、区の姿勢を言及しました。

学校には、いじめ相談箱があっても、被害者は事実を隠すことが多いと辰沼小学校の仲野校長先生はおっしゃっています。

声を上げることが出来ない子ども達がたくさんいる中で、きめ細やかないじめ対策の仕組みをさらに強固に構築していきたいと思います。

*****以下、委員会での発言要旨(抜粋)です。*****

 ☆いじめ対策について

<長谷川たかこ>

国では、2013年に「いじめ防止対策推進法」が施行され、3年が経ちました。
しかし、いじめ防止対策推進法施行から3年が経過したにもかかわらず、深刻ないじめは後を絶たず、未だ自殺に追い込まれる子ども達がいます。
その為、「いじめ防止対策推進法」に基づく施策を検証している文部科学省の有識者による対策協議会が改善に向けた提言を大筋でまとめました。

有識者会議の中では「自殺予防、いじめへの対応を最優先の事項に位置付ける」として実効性のある対策を求めています。

いじめを小さな段階で幅広く把握し、その芽を摘むこと。
今回の有識者会議では、これまで「いじめ防止対策推進法」に基づいて学校に常設が義務づけられた「いじめ対策組織」で、いじめの情報が共有されずに自殺などの重大な結果を招いていると指摘しました。今後、学校内での情報共有を重視させ、同法に基づく「義務」であることを教職員に周知し、いじめへの対応を「最優先」とすること。校長ら管理職には情報共有しやすい環境作りを求める一方、「教職員の日常業務は膨大」として、生徒指導の専任教員を置いたり、部活動の休養日を設けたりして、教員の負担を減らすことを求めていくそうです。

【問】

国の指針では、「いじめの定義を明確化させ多くの具体例を示し、いじめの定義のばらつきを解消させる」としていますが、区として今後、いじめ対策を教員の仕事の「最優先業務」と位置づけるとする文科省への提言を踏まえ、いじめの正確な実態の把握に徹していくのか、伺います。

<教育指導課長>

既に本区においては、いじめの調査も年3回、様々ないじめの把握の方法を取り入れておりますので、既にこのことは学校でもいじめに対する取り組みは全教員に周知をしております。

また、いじめの定義についても、今年度、校長会で再周知をしておりますので、徹底して参ります。


<長谷川たかこ>

【問】

私的な責任領域の事柄であるいじめが子どもや学校の自律性に頼るだけでは解決が難しいため、制御のために社会総がかりで取り組む決意を表明したものとも言えますが、子どもの間で生じる、いじめを大人の働き掛けによって防止し、解決するという視点ばかりが強調されると、子ども自身が自分の力でいじめを解決しようとする主体性がそぎ落とされてしまいます。法の下で、子どもの主体性と大人の関与とのバランスが課題です。その部分についてはどのようなお考えでしょうか。

<教育指導課長>

いじめについては、子ども同士の関わりと言うところで、やはり自主的な取り組みが非常に重要だと思います。

ただ、義務教育の中では、当然、教員又社会や大人が見守ることでいじめを減らしていくという事、両方が重要だと考えております。

<長谷川たかこ>

私が思うには、子どもの主体性がとても薄いのではないかと思っている次第です。

子どもの主体性と大人の関与をバランスよく行っているのが、辰沼小学校の取組みではないでしょうか。辰沼小学校は、2012年から仲野校長先生の案で「いじめ防止活動」を始めています。
この4年間、辰沼小学校では本気になっていじめをなくしたいと思う人の参加を募り、やる気のある子ども達に絞り込み、辰沼キッズレスキュー隊(T・K・R)を立ち上げ、新撰組のイメージを図りながら学校全体でいじめ根絶を行っています。子ども達には見た目でわかるような工夫を施し、学校全体の環境づくりに徹しているそうです。
【問】

まさに、子どもの主体性を養う取り組みを行っている辰沼小学校をいじめ撲滅モデル校として指定し、足立区全小学校で広めていくべきではないでしょうか。

文教委員会でいじめ対策をしている小学校として紹介をされますが、他の学校に波及されていません。是非、この取り組みを、足立区でも本気を持って広げるべきと思いますが、区の見解を伺います。

文教委員会で、何回かいじめ対策をしている小学校として紹介をされていることは私も存じておりますが、他の学校に波及されているかと言うとそうでもないと私は見ております。

是非、辰沼小学校の取り組みを足立区でも本気を持って広げるべきと考えますが、区の見解を伺います。

 

<教育指導課長>

既に辰沼小学校の取組みについては、区のいじめ防止集会の講師として仲野先生をお呼びして全校に周知をしております。

また、小学校第7ブロック、辰沼小学校の入っているブロックについては、児童会が中心となって話合いなどをしておりますので、そういう取り組みが広がっていると言うふうに考えております。

<長谷川たかこ>

【問】

それが第7ブロックのみで、一部の地域に限定されているので、是非ともよい取り組みが今後、一つでも二つでも広がるように足立区全域にこの取り組みを拡げて頂きたいと思いますが如何でしょうか。

<教育指導課長>

既にすべての学校でいじめの取組み実施をしております。

この辰沼小学校の形が全てではないと思っておりますので、各学校の実態に応じて、例えば他校でも自主的にパトロールをしている学校、劇のような形で主体的に子ども達がいじめ防止の取り組みをしている学校など、中学校においては生徒会が中心となっていじめ撲滅の取り組みをしておりますので、そういうものの周知を広げながら、全校で取り組みができるように進めて参ります。

<長谷川たかこ>

【問】

是非とも全校での取り組みを検証して頂き、文教委員会でもご報告などを挙げて頂きたいと思いますが、可能でしょうか。

<教育指導課長>

いじめに関する取り組みについては、これまでもご説明をさせて頂いておりますが、さらに分かりやすくご説明をさせて頂きたいと思います。

<長谷川たかこ>

次に、いじめ防止対策への法教育の導入について伺いたいと思います。

例えば、先ほどのTKR、自主的に子ども達が自ら決まりをつくって行動することや、それから国会や裁判所などに足を運んで体験学習を通じて法を身近なものとして子ども達に理解をさせる取り組みも必要かと思います。

【問】

今現在、足立区の小中学校で法教育の取り組みを行っている事と思いますが、さらに強化をして頂きたいと思いますが、如何でしょうか。

<教育政策課長>

法教育の取り組みにつきましては、先般も校長会の方でむつみ会の資料など配布をさせて頂いて、私の方からも説明をさせて頂いている次第でございます。

<長谷川たかこ>

一般の方々だとむつみ会と言うのはよくわからないと思うので、丁寧にご説明を頂ければと思います。

<教育政策課長>

弁護士の会または妻の会で、むつみ会と言う会を結成されていると伺っております。

また法教育のPR、出前事業などのパンフレットなどをご紹介いただきましたので、先般、私の方からも校長会の方で周知をさせていただいた次第です。

<長谷川たかこ>

是非とも小中学校の方で、裁判所や弁護士会等にも足を運んでいただいて法教育を身近なものとして理解をさせる取り組みを行って頂ければと思いますので宜しくお願い致します。