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区民委員会「足立区男女共同参画行動計画の策定について」「あだちはじめて絵本の事業について」「足立区孤立ゼロプロジェクト推進活動の実施状況について」

本日、区民委員会が開催されました。今年度、私の所属する常任委員会は区民委員会となります。研究調査を行いながら、実りある委員会の議論をしていきたいと思います。

さて、今回は「足立区男女共同参画行動計画の策定について」「あだちはじめて絵本の事業について」「足立区孤立ゼロプロジェクト推進活動の実施状況について」ご報告をします。

「足立区男女共同参画行動計画の策定について」

平成27年、女性が自らの意思で活躍できる社会を目指して「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」が施行され、従来の男性中心の働き方の見直しや仕事と家庭を両立できる職場環境の整備などが求められるようになりました。

平成29年に実施した足立区政に関する世論調査では、「男女が対等な立場で意思表示や活動をすることができ、また責任も分かち合っている」と感じている区民の割合は、31.9%にとどまり、さらなる取り組みの必要性が明らかとなっています。(足立区基本計画における2024年の目標値は50%)

足立区が策定する基本目標に「あらゆる分野における女性の活躍推進~ワーク・ライフ・バランス~」が掲げられ、女性活躍のための環境整備が取り組みの方向性として挙げられています。現在、超党派の女性議員で結成された「出産議員ネットワーク」でも議論をしているように、職場内のハラスメントを解消することも喫緊の課題です。

足立区の「足立区男女共同参画行動計画の策定」には配偶者暴力対策基本計画(DV)が詳細になっていますが、現在、職場内のセクハラ・モラハラ・パワハラ・マタハラ等が世論でも注目を集めていますが、足立区の施策の中には反映されていません。

そこで、私の方から職場内のハラスメントについて、早急に区としても対策を講じるべきであり、足立区役所が全庁的に様々な施策を重ねながら、ハラスメントの解消につなげていくべきであることを指摘し、提案を致しました。

長谷川副区長から建設的な回答を頂き、「わたしたちの職場内でも、ハラスメントがないとは言えません。足立区行政の内部からハラスメントがない風通しの良い職場環境を作っていきます。」とのご答弁を頂きました。

今後の区の取り組みに期待をしながらも、私もさらに議会で発言を続けながら、足立区議会の中からハラスメントを撲滅していきたいと思います。

 

「あだちはじめて絵本の事業について」

平成27年4月から、乳幼児親子から良質な絵本と読み語りの機会を提供し、絵本を読む楽しさを伝え、図書館の利用及び読書週間の定着を図ることを目的として「あだちはじめて絵本」事業を実施しています。

現在、3~4か月乳児健診の際に絵本を手渡ししています。とても薄い絵本で、手軽にカバンの中にしまって、持ち運びができる冊子となっています。絵本配布冊数は、5104冊、配布率99%でした。

1歳6か月乳児健診では引換券をもらい、後日期日までに引換券をもって各公共施設での引き換えとなっています。引き換え率は63%です。つまり、この引き換え率を検証すると、自宅の近場で引き換えができないため、なかなか足を運べていない状況が見えてきます。我が家も、ちょうど第4子の妊娠でつわりが重なり、東綾瀬住区センターまでなかなか行く機会がなく、引き換えできなかったという経緯があります。

当事者の声として、できれば3~4か月健診の時と同じような薄い冊子の絵本を健診時にもらえるとカバンでの持ち運びもしやすいですし、すぐに手に取って読むことができるのでその場での直接的な手渡しと本の選別について提案をさせて頂きました。

<平成29年度アンケート分析結果>

3歳児健診での質問:

  • 子どもと一緒に絵本を読んだ割合                                                                        69%の保護者が週に数回~ほぼ毎日読んでいると回答
  • 子どもの読書週間が身近な大人の読書冊数と関係があると58%の保護者が知らないと回答
  • 「あだちはじめて絵本」事業で配布された絵本を読んだ割合                                                        87%の保護者が10回~50回以上読んでいると回答

子どもの読書の習慣化に、保護者の読書冊数が関係していると事を知らない保護者の割合は毎年6割近くに及んでいるそうです。

平成29年度 アンケート分析結果では、足立区内の図書館の利用に関しては、3~4か月乳児健診では73%、1歳6か月乳児健診では、57%、3歳児健診では54%もの親子が図書館の利用をしていません。現在、綾瀬地域も含めた数か所で図書館空白地があり、 利用したくても利用できない実情があります。わざわざ、乳飲み子を抱えてベビーカーで徒歩30分以上かけ図書館まで行くことは困難です。

我が家では、毎月5冊絵本が届くように契約をし、配達をしてもらっています。その為、一日10冊以上は私か夫が娘に本を読むことに徹しています。毎日、子どもに本を読んでいると娘も毎日読んでもらうのが当たり前になっていて、暇さえあれば自分で絵本を開いて興味深く絵本を見つめています。長女と次女の時の子育ての教訓から、親が子どもに関わってあげられる期間はそんなに長くありません。親ができる限りのことを何気ない日々の生活の中で努力をし、子どもに接し、導けば、子供の可能性は無限にあると思います。子どもの成長を楽しみながら、親としてできる限りのことを子どもにしてあげたいと日々、思っています。

 

「足立区孤立ゼロプロジェクト推進活動の実施状況について」

足立区では、孤立ゼロプロジェクトの一環として、地域住民や協力機関が連携して高齢者が抱える問題を早期に発見し必要なサービスにつなげることで、住み慣れた地域で安心して暮らせるまちづくりを目指すネットワークづくりを行っています。

無理のない範囲で地元の町会や自治会の皆さまと行政が連携をして、助け合って生きていく、「緩やかなつながり」を構築しています。

現在、区では町会・自治会等の活動の中で、日ごろからの挨拶や声かけをすることによって、一人暮らしや日中の独居等の高齢者の不安を軽減し孤立を防ぐために、玄関先での戸別訪問、集会室や会館を活用した高齢者の居場所づくりなどによって、日常的な見守り・交流を行う町会・自治会には「絆づくり応援グッズ」を提供し、活動を後押ししています。

※現在の実施団体は55団体。集合住宅のみの町会・自治会は40団体、それ以外の町会・自治会は15団体です。

町会や自治会での協力員は、地域での見守り・声かけの活動を行います。

  • 道で会ったら挨拶をする。世間話をする。
  • 買い物帰りなどに玄関先でお話をする。
  • 地域での行事や活動、住区センターなどの居場所を紹介するなど。

マンション等で孤立をし、病気も患い、必要な支援が受けられていない高齢者は少なくありません。現在、足立区内で、このような問題を抱えている地域住民の声をよく耳にします。

今後、このプロジェクトを活用しながら地域の見守りを通じて、高齢者が抱える問題を早期に発見し、地域住民や関係機関が連携して必要なサービスにつなげ、足立区で暮らす全ての人たちが住み慣れた地域で安心して暮らせるまちづくりをさらに構築していきたいと思います。

お互いに少しずつ”ちから”を出し合って、無理のない範囲で支え合って生きていく、緩やかなつながりを行政と連携をしながら強力に進めて参ります。