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待機児童・子ども支援調査特別委員会④「子どもを産み育てやすい新たな制度を求める請願」

○吉田こうじ委員長   次に、請願・陳情の審査に移ります。
受理番号7 子どもを産み育てやすい新たな制度を求める請願を単独議題といたします。 前回は継続審査であります。
執行機関は何か変化がありますか。


○保健予防課長   特段の変化はございません。


○吉田こうじ委員長   それでは、質疑に入ります。 か質疑はございますか。


○横田ゆう委員   この陳情の中身に関わって、情報提供が、情報連絡事項がありまして、この件も含めて意見を言わせていただきます。質疑をさせていただきます。 この中で、こんにちは赤ちゃん訪問の実施状況について。 この件で、まずは訪問件数が4,377件ってなっておりますけれども、このうち助産婦に委託している件数は何割ぐらいありますでしょうか。


○保健予防課長   おおよそ8割程度になってございます。


○ぬかが和子委員   保健師さんで8割、助産師。


○保健予防課長   8割でございます。


○ぬかが和子委員   助産師。


○横田ゆう委員   助産師に委託している部分が8割ということですか。


○保健予防課長   この全体の4,377件中の8割が助産師による訪問となってございます。


○横田ゆう委員   そうすると、他の2割は保健師が行っているということでいいですか。


○保健予防課長   そのとおりでございます。


○横田ゆう委員   この赤ちゃん訪問は、滞在時間ですとか、内容ですとか、そういうものは決まっていますか。マニュアルとかはあるんでしょうか。


○保健予防課長   様子伺い、訪問に関してのシートございまして、それに沿って、基本的には赤ちゃん訪問のほうを進めております。


○横田ゆう委員   滞在時間とかは決まっているんですか。


○保健予防課長   時間のほうは、それぞれ状況によって変わってくるかと思います。


○横田ゆう委員   これはお二人の例を挙げていきたいと思いますけれども、まずお1人目は、保健師が来てくれましたが、滞在時間は30分だったそうです。 それで、体重測定をして、順調に育っているとお話をいただいて、調査項目の聞き取り、そして話を聞いて、一応受容はしてくれたそうですね。その後、地域の図書館や施設の案内をしてくれたそうです。 しかし、その方の一番の心配事だった母乳のことを聞いたところ、ママが良いようにすれば良いのよと流されてしまったということです。 この方は、この母乳の問題が切実な問題でしたので、アドバイスを求めたのに対して、真剣に相談を乗ってくれなかったというようなお話がありました。 その後、母乳マッサージを受けて、母乳で行くのか、それともミルクに切り替えるのか、それともミルクと母乳の混合で行くのか、その後も悩みながら、自分で母乳マッサージをしてくれる産院をインターネットで探して、一度行ってみたけれども、1回5,000円もかかり、予約もなかなか取れないため、結局断念して、ミルクに切り替えて、辛い思いをしたという話がありました。
このケースの場合は、適切なアドバイスや、関係機関などのつなぎや、継続的な支援が必要なケースではなかったと思いますが、どうでしょうか。


○保健予防課長   その方の件に関しましては、やはり基本的に言うと、スキル等は担保されているものでございますが、やはりしっかり聞いて、話をそれに沿って助言等をするところは余り欠けていたかと思いますので、その辺りしっかりもう一度産婦さんのニーズに合わせた訪問指導のほうをしっかりするように言っていきたいと思います。


○横田ゆう委員   そういった話の聞き取りや課題の整理、又は提案なども、やはりスキルの一部だと思いますので、そういうこともしっかりとやっていただきたいというふうに思います。
それから、2人目の方ですが、足立区に引っ越してきたばかりで、近所に友達が全くいない中で出産して、赤ちゃん訪問を受けて、図書館やいろい
ろな支援センターやサロンの案内を受けたということです。
図書館では読み聞かせもやっているという話を聞いて、少しでも知り合いができればと期待して、そのときにもらった図書カードというものを持っ
て行ったら、その会館の中で違う場所に、階に行ってしまったので、受付の人に尋ねたところ、そのカードは自分で書くんじゃないんですかと言わ
れて、がっかりして帰ってきたという話もありました。もう少し丁寧な対応をしてもらいたいなというふうに思っています。

それで、やはりこの産後1カ月の母子にとって大切なことは、悩みに答え、具体的に解決の方法を提案するなり、どこかにつなぐなりして、専門職
として母子の心身に寄り添い、子育ての不安を解消することが大切なんだろうと思いますが、いかがでしょうか。


○保健予防課長   横田委員のおっしゃるとおりで、いただいたご意見踏まえまして、また引き続きしっかり訪問のほうをやっていきたいと思います。


○横田ゆう委員   やはりこの時期に独特の心身の状況や悩みは、専門職であればわかっていると思いますし、今後の赤ちゃん訪問の改善に是非役立てていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。


○保健予防課長   しっかり、先ほど出ましたお話受け止めまして、改善のほうをしてまいりたいと思います。
ただ、一方で、内部で私ども研修等やってございますので、全てがそういう助産師ばかりではないんですけれども、そこの辺りはしっかりまた引き
締めてやってまいりたいと思います。


○横田ゆう委員   研修もしっかりやっているということですので、その研修の中身に付いてもよく吟味をして、今のその母子のニーズに合わせた、応えられるような研修に見直すことも含めて、改善をお願いしたいと思います。要望です。


○長谷川たかこ委員   今、横田委員からもお話がありましたが、母子ケアについての母乳育児は、難しい内容なんです。 スキルが担保されていると今、お話がありましたけれども、助産師皆がこの母乳ケアについてのスキルを学んでいるかっていうと、実は学んでいないのが現状です。

助産師さんになられた方の中で更に母乳に関する研修会を受けに個別に行ってスキルを上げていかないと対応できない分野なんです。

本当に担保されているものなんでしょうか。


○保健予防課長   もちろん、私たち採用の時点でしっかり面接も行い、経験も加味しながら採用していますし、必ずしも皆さん新卒で、若い助産師ではなくて、ある程度経験をもった助産師が訪問のほうをやってございますので、ある程度のレベルは担保されていると思います。


○長谷川たかこ委員   絶対スキルの担保はされていないと思います。
どうしてかと言うと、助産師さんになられた方々は、別にお金をまた払って、母乳育児を専門に扱う学校に通い、スキルを上げていくという現状があるからです。大体専門職の皆さんの通る道なんですよね。私、堤式の母乳ケア研究所に何回も足を運びました。もちろん自分が出産した後もです。中野区にあるんですが、堤式の母乳ケアの施術を受けました。母乳ケアに5,000円かかるというのは、それだけのスキルのある助産師さんたちが施術をしてくださるので、これだけの金額がかかるんです。
他の区では、ゆりかご東京事業とか、国の補助事業とかを活用して、補助金を充て、できるだけ出産されたお母さんたちの負担にならないように
補助をしているところです。足立区でもそのような支援を進めていただきたいと思うところです。
今、ちょうど足立区の母親学級で、堤式の研究所が委託事業として委託されていますが、もちろんご存じでいらっしゃいますよね。

 

○保健予防課長   もちろん存じております。

○長谷川たかこ委員   母乳ケアに関しては、役所の男性の皆様が幾ら頭をひねっても、母乳ケアについては当事者にならないとわからないと思います。 ですから、とてもニーズの高い問題なので、まず出産されたお母さんたちに「こんにちは赤ちゃん訪問事業」の際に、そして、妊娠中にも母乳ケアに取組んでいる専門機関、例えば堤式の研究所の周知も必要ではないか。堤式では、母乳のあげ方などの指導もしています。
一般的な皆さんは、赤ちゃん生まれたら普通におっぱい含ませれば飲めると思うかもしれませんが、そうじゃないんですよ。皆さん個々におっぱいの形も違うので、それを助産師さんに見ていただき、赤ちゃんにどのように飲ませるかというコツを教えていただいたりするんですね。 そうすることで母乳を実際にあげると乳首が切れて、血だらけになることを防ぐことができますし、お母さんも安心して赤ちゃんに母乳を与えることができ、逆に赤ちゃんも安心して母乳を飲むことができるようになるのです。
だから、こういう細かいことについては出産した方からの声だったりとか、実際にその研究所に通ってスキルのある助産師さん方からレクを受けない限り、成立しないと思います。足立区では母親学級において、堤式の研究所が委託事業で入っているわけですから、堤式の研究所にさっそくお話持っていき母乳ケアの支援事業を整備していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。


○保健予防課長   引き続き委託先の堤式とは両親学級に関しまして、充実を図ってまいりたいと思います。

○長谷川たかこ委員   ということは、やっていただけるということでよろしいんでしょうか。


○保健予防課長   実際どういったニーズ等、今、長谷川委員のお話も受けまして、全体として、どういう方向性だといいかっていうのをしっかり検討してまいります。


○長谷川たかこ委員   母乳ケアに関しては、私が2016年と去年の出産をしているので、その体験談を申しますと、1年に1回しかやっていませんでした。1年に1回だけじゃ全く足りないんです。施術を受けるとなると1回5,000円がかかります。また、実際に乳腺炎になると、最初の段階でインフルエンザの初期症状のような状態になり歩いて10分ほどの産婦人科病院にも全く行けないような状況になってしまう。そういう中で1回5,000円で支払って行けるお母さんが足立区の中でどれだけいるか。

補助券があれば、そして母乳ケアの施術をしてもらえるところがあれば、足しげく、出産してから三、四カ月は通って、母乳であげられるのであれば、あげたいと思うお母さんは沢山いるはずです。そのような支援体制をつくることがこの足立区では急務です。
足立区では支援体制がとても乏しいので、是非、堤式が現在委託事業で入っているわけですから。何もその事業のお話をお聞きするのにお金がかかるわけじゃないじゃないですから話を聞いてみてください。堤式とは、私も何回も足も運んで話をしています。「足立区さんの支援はさせていただきます、応援したいと思っています」と力強いお言葉を堤式の理事長さんたちからお声をいただいています。

ですから、こういう話を課長がしていただければ、もうすぐにでも阿吽の呼吸で、母乳ケアの支援はこういうふうにするものですよと足立区の支援体制についてすぐにでも全面で協力体制をもって支援をしていただけると思いますので、お金のかかることではないのですから早速この委員会終わった後にでも堤式にご連絡していただいて、そのような体制を構築して頂きたいと思います。是非お願いします。


○保健予防課長   母乳ケアの重要性に関しては、もちろん認識してございます。 また、両親学級におきまして、母乳ケアも重要ではございますが、いわゆるプレママ、プレパパたちが学ぶ、いわゆるその母体の変化とか、育児の環境の整備とか、そういったこともやっぱり重要でございますので、全体を見ながら、しっかり進めてまいりたいと思います。

 
○長谷川たかこ委員   そういう話だと、優先順位が高くないっていうことじゃないですか。今の話だと。
総合して進めていきますよじゃ遅いんです。出産したらゴールじゃなくて、出産してからスタートなんです。

ですから、支援が整っていないから、皆さん疲弊して、何とかしてくださいっていうことで、こういう請願を出しているのです。気持ちを是非くみ取っていただき、堤式の研究所が委託事業になっているわけですから堤式にしっかりとお話を聞き、母乳ケアの整備をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。


○衛生部長   先ほどからご提案いただいている、そういった両親学級とかも、先ほどのこんにちは赤ちゃん訪問事業の助産師だけじゃなくて、母乳ケアをするために必要なところだと思っています。 また、産後ケアの仕組みも今検討中でございまして、そこの中でも充実を図っていきたいと思っておりますので、含めましてお話を聞いて、できるところからやっていきたいという姿勢でございます。


○吉田こうじ委員長   よろしいですか。 その他、質疑ございますか。
[「なし」と呼ぶ者あり]

○吉田こうじ委員長   質疑なしと認めます。 それでは、各会派の意見をお願いいたします。


○伊藤のぶゆき委員   継続で。


○渕上隆委員   継続です。


○横田ゆう委員   これまでの審議と、今日の審議でもそうですが、産前産後の支援がまだまだ不十分な点が多くあることがわかりました。
これを大きく進めるために採択を求めます。

○長谷川たかこ委員  この分野に関しては、足立区が東京23区でワースト1という状況です。是非、他の区と同じような産後ケアも含めた支援の拡充を強く求めていきたいと思いますので、採択でお願いします。


○中島こういちろう委員   継続でお願いします。


○吉田こうじ委員長   それでは、これより採決をいた
します。 本件は継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
[賛成者挙手]
○吉田こうじ委員長   挙手多数であります。よって、継続審査と決定いたしました。