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予算特別委員会の内容⑨教育分野におけるカラーユニバーサルデザインの導入について

2011年、当時民主党政権だった頃に私はカラーユニバーサルデザインについて、参議院議員 江田五月先生と衆議院議員 中野寛成先生にご要望をさせて頂き、当時の文部科学副大臣 笹木竜三先生をご紹介いただきました。笹木先生にカラーユニバサルデザインのお話しをさせていただいたところ、当時の文部科学省の担当者や大手の教科書会社の関係者の皆様を複数集めて私の意見を聞いていただく機会を設けて下さいました。足立区での取り組みの中で、区内の小中学校の先生から直接聞いたお話しや、現場の先生のカラーユニバサルデザインに関する認知度が低いこと、また学校内での取り組みがあまり進んでいないことなどや教育分野での取り組みの重要性を何度となく議会で提案をしているものの、一自治体では、教育分野での具体的な取り組みに限界があることなどをご説明させていただきました。その結果、多くの教科書会社の皆様にご賛同いただけました。

この13年間、私の働きかけにより、足立区では改定に当たり、次々とカラーユニバーサルデザインの考え方が導入されるようになり、現在では、全国トップレベルの取り組みと言えるまで足立区では大きく前進しました。そして、同時に国会にも足を運び働きかけを行った結果、教科書会社の皆様のご理解をいただくことができ、子ども達が使う教科書においても、現在では、当たり前のようにカラーユニバーサルデザインが浸透しています。

足立区における教育分野における「カラーユニバーサルデザイン」の導入を今後もさらに進め、役所内で当然のように行われている配慮が足立区の教育分野でも当然の配慮と言えるまでに至るよう、その取組みを全力で進めていきたいと思います。

 

*****以下、委員会での発言要旨(抜粋)です。*****

教育分野におけるカラーユニバーサルデザインの導入について

【長谷川たかこ委員】

教育分野におけるカラーユニバーサルデザインの導入について伺いたいと思います。

色弱者の方々に対する配慮は、私が13年前に区議会議員初当選してから強力に政策提言をし、ここにいらっしゃる執行機関の皆様の取り計らいで、当時、北千住区民事務所や中央本庁区役所の窓口の番号呼び出し表示機を、色弱者の方にも見える表示機に替えていただきました。 また、全国初のカラーユニバーサルデザイン認証マーク付き防災マップを作成し、全国ネットのニュースで報道されました。更に、足立区公共施設等整備基準や、その詳細 基準となる足立区公共建築物整備基準にカラーユ ニバーサルデザインの考え方を落とし込むことができ、足立区で整備される施設が、今では全てがカラーユニバーサルデザインに配慮できるようになりました。総務においても、区が発行する印刷物など全てに配慮されています。

この13年間、足立区では改定に当たり、次々とカラーユニバーサルデザインの考え方が導入されるようになり、現在では、全国トップレベルの 取り組みと言えるまで足立区では大きく前進しています。

足立区における教育分野におけるカラーユニ バーサルデザインの導入を今後も進め、役所内で当然のように行われている配慮が教育分野でも当 然の配慮と言えるまでに至るよう、その取り組みを進めていきたいと思います。

色弱者の方の体験談の中で、黒板の赤いチョークが見えづらいということをよく聞きます。 以前にも提案をしておりますが、チョークの色使いに対する配慮が必要です。色弱者に配慮する チョークがありますが、これは従来のチョークと違って、赤のチョークが朱色になっています。従 来のチョークの色合いを調整し、黒板に書いても 見やすいことはもちろん、それぞれの色同士を混同しない、また、色名と実際の色に差がないなどの点で工夫されています。学習教材については、以前提案をさせていただいた際に、「校長会への情報提供などしながら、円滑にこの対応ができるように指導してまいります」との見解でした。

その後の進捗状況はいかがでしょうか。

【教育指導課長 回答】

東京都の特別支援教育第3次計画を受けまして、リバーサルデザイン化、事業のユニバーサルデザイン化という形で、足立スタンダードをもとに進めてきてはおります。しかし、まだ赤いチョークについてまでは徹底ができていないのが現状でございますので、こちらは改めて、また周知、また調査等も含めて検討させていただきたいと思います。

【長谷川たかこ委員】

色弱者の方でも見やすい色 チョークが開発されていて、その赤チョークだけでも是非とも、その色使いに配慮した色チョークの導入という形で全小・中学校替えていただきたいと思いますけれども、如何でしょうか。

【教育指導課長 回答】

前向きに検討してまいりたいと思 います。

【長谷川たかこ委員】

是非、全小・中学校のほうで配慮していただきたいと思いますので、宜しくお願いいたします。

2011年、当時、民主党政権だった頃に、私はこのカラーユニバーサルデザインについて、参議院議員江田五月先生と、衆議院議員 中野寛先生にご要望させていただき、当時の文部 科学副大臣佐々木雄三先生をご紹介いただきました。佐々木先生にカラーユニバーサルデザインの話をさせていただいたところ、当時の文部科学省の担当者や大手の教科書会社の関係者の皆様を複数 集めて、私の意見を聞いていただく機会を設けてくださいました。

足立区での取り組みの中で、区内の小・中学校 の先生から直接いただいたお話や現場の先生のカラーユニバーサルデザインに関する認知度が低いこと、また、学校内での取り組みがあまり進んでいないことなどや教育分野での取り組みの重要性を何度となく議会で提案しているものの、1自治体では教育分野での具体的な取り組みに限界があることなどをご説明させていただきました。

その結果、多くの教科書会社の皆様にご賛同をいただけました。

まず、学校において、先生方が認識、理解が十分でない状況で色弱者の児童・生徒への配慮を怠ると、学習の妨げになるだけでなく、差別やいじめの原因になりかねません。

特に小学校低学年の学習教材や授業、教育などでは、絵を描いたりする機会も多い中で、赤いものとか、緑の紙など色を使って表現することが多くあります。40人学級に1人の割合で色弱者の児童・生徒がいる可能性がある中で、学校の先生方の認識と対策こそが大変重要です。 文部科学省も過去何度も教科書の手引きを作成し、各学校に配布しています。 一般の先生方の色覚障がいに関する認知度は今どれぐらいになったのか、教育指導室から見て、 先生方は正しく認識されているのか、こちらについてご見解をいただけますでしょうか。

【教育指導課長 回答】

色弱障がいについての認知度についてはまだ低いと認識はしております。

こちらについても、特別支援教育、又は特別支援教室をきっかけに、特別支援教育の周知、伝達を徹底して参りたいと考えております。

【長谷川たかこ委員】

区として、例えば年度に使う教科書の配慮事項などをしっかりと熟知できるような体制を整えていただきたいと思っております。

例えば、足立区全小・中学校の教師に研修といった方法で、そういう配慮をどのようにしたらいいのかということを行っていただき、現場で適切に指導ができる環境を是非とも整備していただきたいと思いますが如何でしょうか。

【教育指導課長 回答】

こちらは全教員が知るべき内容だというふうに認識しております。

しかし、全教員を集めて、この研修することは なかなか難しい状況でありますので、まずは特別支援教室の先生方に理解を深めていただいて、その先生方から各校への伝達をしていただく等の方法を考えて、実施して参りたいと思います。

【かねだ正委員長】

時間です。

【長谷川たかこ委員】

是非よろしくお願いいたします。

ありがとうございました。