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代表質問の内容⑥【ユニバーサルデザインの街づくりについて】

 

みんなに優しい街づくりを目指したユニバーサルデザインの推進については、カラーユニバーサルデザインをはじめ、これまで何度も私は議会等で提案をしてきました。それにより、区長はじめ、執行機関の皆様のご理解とご尽力により、私が提言し続けてきた「カラーユニバーサルデザイン」については全国でもトップレベルの取り組みとなっています。


しかし、まだまだその取組みも完ぺきではありません。

今後、カラーも含めてユニバーサルデザインをさらに推進していくに当たり、区民の皆様、事業者の皆様にも分かりやすい全区的な取り組みが必要です。専門家やデザイナー、視覚・聴覚・身体障がいなど当事者団体の皆様など、幅広い皆様のご意見をさらにもっとお聞きし、ユニバーサルデザインをすべて詰め込んだ整備体制をさらに構築していきたいと思います。

 

*****以下、委員会での発言要旨(抜粋)です。*****

 

【ユニバーサルデザインの街づくりについて】
<長谷川たかこ>

私はこれまでカラーをはじめとしたユニバーサルデザインの推進を初当選以来13年間何度も議会で提案し、区長はじめ、多くの行政職員や区議会の皆様のご理解とご協力を頂き、ユニバーサルデザインのまちづくり条例が平成2412月に施行され、足立区ユニバーサルデザイン推進計画が示されました。

 

この取り組みをさらに軌道に乗せ、足立区が全国のお手本となるようなシステムを今後も全力で構築し、足立区を基地とした「みんなにやさしい街づくり」のひとつの例として全国に発信できるよう、さらに私は議会で提案をし続けて参ります。

 

1.ソフト面、心のユニバーサルデザイン(心のバリアフリー)の実現について

 

「心のバリアフリー」とは、様々な心身の特性や考え方を持つすべての人々が、相互に理解を深めようとコミュニケーションをとり、支え合うことです。「心のバリアフリー」を推進するためには、一人一人が具体的な行動を起こし継続することが必要です。個々それぞれが「心のバリアフリー」を体現するためには、障がいのある人への社会的障壁を取り除くのは社会の責務であるという「障がいの社会モデル」を理解し、障がいのある人(及びその家族)への差別(不当な差別的取扱い及び合理的配慮の不提供)を行わないよう徹底すること。

 

自分とは異なる条件を持つ多様な他者とコミュニケーションを取る力を養い、すべての人が抱える困難や痛みを想像し共感する力を培うことが求められます。

 

オリンピック・パラリンピックを契機として、交通機関や公共空間におけるバリアフリー化や多言語表記等のハード面の整備は進みつつありますが他者を思いやる共助の心を涵養するソフト面の対応も不可欠です。「声かけ・サポート運動」を行うことで、高齢者や子ども、妊産婦、子ども連れの人、障がい者、外国人をはじめ、街なかなど様々な場面で困っている方や助けが必要な方に「声かけ」をすることで、誰もが安心・安全に暮らすことができる温かな地域社会の実現が叶います。

 

【問】「声かけ・サポート運動」を推進することにより、共助の心を学校教育で養い、実際に動くことができる人材を育成して頂きたいと思います。足立区では、平成28年度より「心のユニバーサルデザイン」啓発活動の一環として、区内の小学校でユニバーサルデザインの出張講座を実施していますが、希望する学校だけでなく小・中学校のユニバーサルデザインの授業を受ける際には必ず足立区に在学する全ての児童生徒が共助の心を養う授業を展開して頂きたいと思いますが、区の見解を求めます。

 

<定野司教育長>

私からは、心のユニバーサルデザインについて足立区に在学する全ての児童・生徒が共助の心を養う授業を展開すべきとのご質問にお答えいたします。

これまでも「特別の教科 道徳」の授業等で共助の心に関する指導を行っているところですが、心のユニバーサルデザインの視点から取上げることも有効と考えます。この秋に実施いたします全校の道徳教育推進教師を対象とした道徳教育研修会において、心のユニバーサルデザインや共助の心について取上げ、授業へ取り入れていくよう指導してまいります。

 

<長谷川たかこ>

【問】また、交通安全週間の登り旗に「声かけ・サポート運動」の表記をしたり、自治会・町会の掲示板、住区センターなどの掲示板にポスター掲示やパンフレットを配布したり、区の広報誌に「心のユニバーサルデザイン」を掲載するなどして、全区民に周知啓発を徹底し、マスコミに取り上げてもらい、東京オリンピックに向けてのポジティブアクションを全庁挙げてユニバーサルデザインの視点で取り上げては如何でしょうか。

 

【問】また、個別対応策として、駅構内の視覚障がい者声かけポスターに「交差点でも声かけお願いね!」などシールを貼り足すなど鉄道事業者各社に協力を仰いで頂きたいと思いますが、区の見解を伺います。また、駅で広まった声かけ運動を道路に展開するためにも、改札を出てから交差点に行く導線にかけて「白い杖を持っている人(見えない人や見えにくい人)に、一緒に渡りますか?など声かけをしよう!」という趣旨の啓発ポスターを貼って頂きたいと要望致しますが、区の見解を求めます。

 

<大山日出夫都市建設部長>

私からは、ユニバーサルデザインのまちづくりに関するご質問のうち、まず交通安全週間と合わせた声掛け・サポート運動の実施、また、鉄道事業者が行う駅構内での声掛け運動の水平展開や鉄道事業者と協力した啓発ポスターの展開についてのご質問についてお答えいたします。 来年は、東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催が予定され、ハード面、ソフト面のユニバーサルデザインについて、より一層の普及・啓発を行う機会と捉えておりますので、心のユニバーサルデザインについて効果的な普及・啓発を関係所管と検討してまいります。

また、声掛け・サポート運動に関しましても、鉄道事業者等が共同して、年1回のキャンペーンを行っていると聞いておりますので、その機会を捉え、鉄道事業者の協力を求め、啓発ポスターの道路への展開等を検討してまいります。

 

<長谷川たかこ>

2.ソフト面に加えハード面・ICT活用の心のユニバーサルデザイン実現について

【問】国土交通省では、障がい者や高齢者、妊産婦、訪日外国人旅行者等も含め誰もが積極的に活動できるユニバーサル社会の構築に向け、ICT(情報通信技術)を活用した歩行者移動支援サービスの普及促進を推進しています。

 

街なかで手助けを求める人と、手助けしたい人をつなげるスマートフォンアプリ「May ii(メイアイ)」が昨年7月に提供を開始され、社会全体で助けあいが広がっていくよう取り組みを強化しています。足立区内でも交通弱者の歩行者移動支援として「要配慮者とサポーターをマッチングするアプリ」を普及・啓発して頂きたいと思いますが、如何でしょうか。例えば、福祉を学ぶ大学生にサポーターを体験してもらうためにも、足立区内の大学や区内在住大学生に対し、利用者を募ってみては如何でしょうか。

 

<大山日出夫都市建設部長>

要配慮者とサポーターをマッチングするアプリの足立区への普及についてお答えいたします。

情報通信技術を利用した歩行者移動支援サービスにつきましては、区といたしましても有益と考えております。要配慮者とサポーターをマッチングするアプリについては、東京都が平成31年2月に新宿駅西口エリアを対象として、ご質問のあった「May ii」を提供している事業者を含めて、実証実験を行った経緯があります。

まずは、関係所管と共に、東京都及び各アプリ事業者にヒアリング等を行うなど、調査・研究を行ってまいります。

 

<長谷川たかこ>

「みんなにやさしい・誰にでもやさしい街・足立区」「いわゆる弱者と言われる人が暮らしやすい街・足立区」を実現し、足立区は弱者が暮らしやすいと住人に選ばれる街にするためにも、私はこれからも全力でユニバーサルデザインの街づくりを強力に進めていきたいと思います。