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子ども・子育て支援対策調査特別委員会⑭【子どもを産み育てやすい新たな制度を求める請願】

子ども・子育て支援対策調査特別委員会⑭【子どもを産み育てやすい新たな制度を求める請願】

○さの智恵子 委員長  元受理番号7 子どもを産み育てやすい新たな制度を求める請願を単独議題といたします。前回は継続審査であります。
 執行機関は、何か変化はございますか。

◎保健予防課長 まず、足立区スマイルママ面接事業の関係でございます。

面接をしますと、2万円の育児パッケージをお渡しする事業でございます。
12月末現在、対象者が6,785名でございます。そのうち面接が済み、育児パッケージを送付させていただいた件数が5,227名でございます。

あともう1点、デイサービス型産後ケアの12月の実績でございます。予定の16組の予約は入ったのですけれども、当日お子様の具合等が悪くて、実際に利用されたのは11組と、そういう状況でございます。

○さの智恵子 委員長  それでは質疑に入ります。
 何か質疑はございますか。

◆山中ちえ子 委員  私は、足立区スマイルママ面接事業で寄せられている声にはどんな特徴があるのかなと、常日頃どんな悩みがというのも分かってくるでしょうし、その点ではどうでしょうか。

◎保健予防課長 一番多いのは、里帰り出産を予定していたとか、また親から面倒を見てもらうと思っていたけれども、このコロナ禍で見ていただけなくなっちゃったので、そこで少し不安がございますというような意見が結構あるということは聞いてございます。

◆山中ちえ子 委員  本当に、そもそも基本的に足立区でもそうですけれども、出産ができる医療施設というのが本当に少なくなってしまって大変な状況だというところでも大変妊婦に関わって、コロナ禍での精神的ストレスというのはすごい大変なものなのだろうなと思います。
 せっかく相談ができるきっかけができたので、鬱とか虐待を予防するために、経済的な困窮だったりとか、そういったところの相談もあると思うのです。
 妊婦健診は、有料で大体1回に5,000円近く掛かるというものなのですけれども、その点では、それを軽減していくとか助成していくというようなことでは、どのような検討をされているのかというのを確認したいのですけれども。

◎保健予防課長 妊婦健診につきましては、たしか14回分の受診券をお渡ししてございます。更に、多胎児の方につきましては、それ以上、特に制限なく妊婦健診が受けられるような、そういう体制を取っているところでございます。

◆山中ちえ子 委員  無料でということですか。

◎保健予防課長 いいえ、一定程度の助成で、全額無料ということではございません。

◆山中ちえ子 委員  一定程度というのは、どんな形なのでしょうか。

◎保健予防課長 額は、今、あれですけれども、例えば5,000円掛かったところの4,000円とか、そういうような金額で助成はさせていただいているところでございまして、やはりどうしても持ち出しは出てきてしまうということにはなっているところでございます。

◆山中ちえ子 委員  健診費用を1回当たり5,000円、2回までとか、いろいろなタイプで助成しているところがあります。そういったところをしっかりと実情を見て、相談内容にも照らしながら、しっかり考えていってほしいと思っているのですけれども、私は本会議でも質問しました乳房ケアの点で質問いたします。
 乳房ケアをデイサービスでは、相談の窓口というところではやるけれども実施はしないということで、是非やっていただきたいと、その辺の拡充をお願いしたんですけれども、答弁では、今まで私たちに報告のあった助産所が1か所だけということで、あだちスマイルママ面接事業の中の育児パッケージに登録されたということだったと思うので、これが新たに整備されたというような表現だったんですけれども、そうなんですか。その答弁を確認したいんですけれども。

◎保健予防課長 こども商品券につきましては、あれは各事業所のほうで登録いただくという、そういう制度でございまして、前に答弁させていただいたところは、1か所は、今、登録していると、そういうお答えをさせていただいたところでございます。

◆山中ちえ子 委員  乳房ケアが利用できるように整備しましたという答弁だったのです。
 であるならば、こういう、足立区ではない助産所ですけれども、今までと同じような1か所でしかないけれども、乳房ケアの育児パッケージの中に登録がありますというような答弁であってほしかったなと思うのです。
 こういった乳房ケアの状況で足りるという認識なのか、それとも来年度にも予定しようとしている、前向きに検討してくれている宿泊型の産後ケアには必ず盛り込むということで考えているのかといったところを確認したいのですけれども、どうでしょうか。

◎保健予防課長 まず、宿泊型の産後ケアにつきましては、今のところ、令和3年度というか令和4年度に向けての検討をしたいと、今、考えているところでございます。
 また、その中で、そういうプログラムが組み込めるかどうか、それについても実は宿泊型をやっているところが、葛飾区、北区、港区、荒川区ですか、そういうところで視察させていただきましたので、そこのところを例えば活用したときに、そういうところができるかどうかというのは、宿泊型をやるときに検討はしていきたいと考えてございます。

◆山中ちえ子 委員  是非、コロナ禍でのストレスな状況の中でということで、女性の自殺率も全国的に増えているということもあります。
 足立区ではどうなのかという確認も私しておりますが、昨年の11月までのデータしかありませんが、コロナ禍となった去年で見ると、9月、10月、11月と自殺数がそれまでには見られない増え方を男女ともされていました。
 産後うつに関わっての自殺率というところでは、担当者の方は、ASMAPの方の実践の中で確認できるとういうことで確認してくれたのですけれども、明らかにはされませんでした。
 そういう状況でもあって、これからどんどん区長もおっしゃっていましたけれども、嵐の前の静けさではないかというような本当に心配されているという言及もありました。
 そういった中でも、何が必要なのかといったところでは、やっぱりお母さんたちが健やかに子どもたちを育てようとするようなことを区役所はしっかり支えてあげなきゃいけないと、児童虐待件数はどうかと見ておりますと、厚生労働省の専門委員会では昨年の秋に2018年度の集計結果を出していますけれども、内容は2年連続で増えているという状況で、0歳児が一番多い、47%と断トツに一番多いのです。12年間の集計、568人の虐待死に至ってしまった子どもたちの実例について初めて分析もされています。
 その中で言うと、やはり交際相手からのDVを受けていた親が加害者となった、これが6割。7割が周囲に相談できる人がいないという結果だったのです。これを受けて厚生労働省の方の専門委員会も強調して提言しているのが、子どもと同時に母親への支援が大切だとしています。
 こういう点からも、親子の健康を見ていくという区行政の役割はますます重要となると思いますが、どうですか。

◎保健予防課長 まず、妊娠届出時のアンケートの中で、妊娠したことがどうでしたかということで、望んでいなかったとか、そういうような意見がまずあったときについては、まず、D妊婦として支援をします。
 また、3、4か月健診の案件のとき、お子様が泣きやまないで揺さぶったことがありますかとか、そういう質問も設けていまして、そこで、そういうお答えをされた方についても、当然、妊娠のときには何でもなかったのですけれども、実際、産んでみて、そういうことになったという方もおりますので、そういう方についてはそういうアンケートの声をしっかり受け止めて、お一人お一人丁寧に対応しているとこでございます。

◆山中ちえ子 委員  是非、コロナ禍でスフィア基準に伴って、COVID-19に対しての対応の仕方というところでも厚生労働省などが声明を出したり通知を出しているのですけれども、それに伴って論文も出ていたりするのです。
 その中ではやっぱり準備が大切だと、そうなって、そういう相談があったから、こうしますという場当たり的なものではなくて、総合的に横の連携でどう見ていくかといったことを準備していなくてはいけないというようなことも書いてありました。
 是非、乳房ケアはその一つでもありますので、せめて乳房ケアができやすい状況、環境をつくるという点でも重視していっていただきたいと思います。お願いで大丈夫です。

○さの智恵子 委員長  他に質疑ございますか。

長谷川たかこ 委員  今、コロナ禍の状況で、なかなか妊産婦たちが外出できない状況です。今、山中委員からも話がありましたが、鬱とかひきこもりぎみになって毎日ストレスフルな日々を過ごされているお母様たちが大変多くいらっしゃると思います。
 面接を6,705名にされたということですが、アンケートだけでは見えてこない部分があると感じる次第です。私も4人出産してみて思いましたが、自分が元気だと思っていてもこのようなコロナ禍の状況であったらどうなっていたのかなと思われます。ストレスを抱え、マタニティブルーになったりとか、そのような状況になっていたのではないかと思う次第です。そう考えると、面接を1人につき、できるだけ複数回、1回だけじゃなくて2回とか、今、プレゼントを差し上げるので初回には面接をされていると思われますが、出産前後継続的に1か月に2回行うとか、定期的に実施するのはできないでしょうか。

人とつながるということが一番大切だと思われますが、如何でしょうか。

◎衛生部長 今回、妊娠した方にはアンケートを見ながら、まず1回面接をしております。その後、A、B、C、Dでトリアージをしながら、特に心配な方には妊産婦支援係が訪問もしておりますし、電話連絡もしておりまして、そのあたりしっかりこれからも支援してまいります。

◆長谷川たかこ 委員  アンケートをおこないトリアージされているということですから、しっかりなさっているのは理解できますが。元気に見えるお母さんでも、つながっていないと、どこかで精神的にめげてしまうというところがあると思われます。
 たまたまアンケートで引っかからないだけの不安要因をお持ちのお母さんというのはたくさんいらっしゃると思われます。もう少し、アンテナを張って頂き、コロナ禍で担当部署も大変かとは思われますが、妊産婦たちのお母様にもっと積極的につながるといった伴走型の寄り添い支援という形で、面接の回数を増やして頂きたいと要望致します。
 先日、マスコミ報道で、東京都のほうで、来年度、コロナ禍の出産支援として10万円分の育児用品等の提供をするというような報道がありました。足立区では、今後、東京都の新規事業をどのように運営されるのでしょうか。

◎保健予防課長 東京都の制度としては、今回、東京都のサイトを用いて申込みするという、そういうスキームになってございまして、具体的には、まだ都のスキームなので区のほうには話はないのですけれども、例えば区民の皆様に、こういう制度がありますという、そういう周知はしっかりさせていただければなと思っているとこでございます。

◆長谷川たかこ 委員  そうすると、今のところ、区民の皆さんが個人的に東京都のほうに申請をするということでよろしいのでしょうか。

◎保健予防課長 長谷川委員おっしゃるとおりでございます。

◆長谷川たかこ 委員  周知啓発がしっかりとされないと使いたくてもその支援を知らずに使えず、申請しない方々も出てきてしまうかもしれません。そのようにならないよう、周知啓発をしっかりとして頂き、出産された方全てにこの手当が行くようにして頂きたいと思いますので、よろしくお願いします。

◎保健予防課長 しっかり区民の皆様にお伝えしていきたいと考えております。

○さの智恵子 委員長  他に質疑ございますか。
      [「なし」と呼ぶ者あり]

○さの智恵子 委員長  質疑なしと認めます。
 各会派の意見をお願いいたします。

◆かねだ正 委員  継続でお願いします。

◆長井まさのり 委員  継続でお願いします。

◆山中ちえ子 委員  採択でお願いします。

◆長谷川たかこ 委員  採択でお願いします。

◆市川おさと 委員  継続。

○さの智恵子 委員長  それでは、本件は継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
      [賛成者挙手]

○さの智恵子 委員長  挙手多数であります。よって、継続審査と決定いたしました。