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子ども・子育て支援対策調査特別委員会⑮【子どもを産み育てやすい新たな制度を求める請願】

子ども・子育て支援対策調査特別委員会⑮【子どもを産み育てやすい新たな制度を求める請願】

○さの智恵子 委員長  請願の審査に移ります。
 元受理番号7 子どもを産み育てやすい新たな制度を求める請願を単独議題といたします。前回は継続審査であります。
 執行機関は、何か変化はありますか。

◎保健予防課長 母子支援事業につきまして、令和3年度、新規で幾つかの事業を考えてございます。
 それを実施することによりまして、とうきょうママパパ応援事業の、ほぼ着手ができたかなと考えてございます。今後は、その中身を更に充実するための検討を重ねていきたいと考えているところでございます。

○さの智恵子 委員長  それでは、質疑に入ります。
 何か質疑はありませんか。

◆水野あゆみ 委員  では、私から何点かお伺いいたします。
 産前産後家事支援については、産後1か月から産後3か月まで延長することになると思うんですが、現在の利用状況はどうか、お伺いいたします。

◎こども家庭支援課長 産前産後家事支援事業の現在の利用状況でございますが、コロナ禍において、そう大きく変化はない状況の中で推移しているような状況でございます。

◆水野あゆみ 委員 コロナ禍で、里帰りできなくて大変だという声もありますけれども、変化はあまりないということなんですかね。
 でも、3か月まで延長していただけるということで、しっかり事業者の方も増やしていただけるということで、よろしくお願いいたします。
 また、周知についてはどのようにされるのか、お伺いいたします。

◎こども家庭支援課長 子育てガイドブックほか、あとホームページ、チラシ等々、そういったものが入っているところで周知していくというようなところでございます。
 子育てガイドブックの中とかには、事業者も入れておりますので、そういった形で周知していきたいというふうに考えております。

◆水野あゆみ 委員  分かりました。
 あと、産後のデイサービス型、こちらも使える期間が産後4か月未満のお母さんと赤ちゃんとなっているんですけれども、それで、この子育てガイドブック、これを見ると、家族などから援助が受けられない育児不安がある産後4か月未満のお母さんと赤ちゃんと書いてあるので、何かすごく、これを見てしまうと私はデイサービス利用できないのかなというふうに思ってしまうかなと思うんです。これ、使う人の定義というのは、こういうのはどうなんでしょう。援助が受けられない、育児不安がある方に限定されているんでしょうか。

◎保健予防課長 デイサービス型の産後ケアにつきましては、区の広報で募集しまして、そのときにそういう要件までは、ありますけれども、それじゃなければ利用できない、そういうことでなく、広く利用できるように、今、対応はしているところでございます。

◆水野あゆみ 委員  法律で決まっているとか、そういうことでないのなら、もう、こういった文言も取っていただいた方が、みんな利用しやすいのかなというふうに思うので、その辺のところ、また検討をお願いしたいと思います。
 あと、新規事業で、東京都の方の事業も、出産応援事業ですとか、いろいろ始まりますけれども、これ今年の1月に出産した家庭に遡って給付もされるということで、今現在、妊娠中の方、また出産された方も知らないという方が多いので、しっかり周知はしていただけるんでしょうか。ちょっとその点、確認します。

◎保健予防課長 この事業は、東京都で4月から開始するとはいいましても、対象者が令和3年1月1日以降に生まれた方を対象にいたします。4月に入りまして、区の方で対象者を抽出しまして、東京都からIDとパスワードを記載した書類を該当の保護者の御宅にお送りして、そのときには東京都からのパンフレットもしっかりありまして、漏れのないように、しっかり対応していきたいと考えているところでございます。

◆水野あゆみ 委員  10万円という大きい、こども商品券だとか、あと支援サービスも受けられる本当に大きな事業だと思いますので、漏れがないように、こんにちは赤ちゃん訪問のときにも言っていただくとか、様々よろしくお願いいたします。
 以上です。

○さの智恵子 委員長  他に質疑ありませんか。

◆山中ちえ子 委員  先ほど、これからのとうきょうママパパ応援事業の七つの柱なんかを充実させていくというようなお話がありましたけれども、厚生労働省の専門部会が強調しているのは、子どもと共に親へのケアが大切だと、支援が大切だということを言っているんですね。産後ケアがデイサービス一つを進めては今いますけれども、宿泊型を考えるといった点で、前回、ほかの先進区を視察していると、その内容を参考にしていくというような答弁をしていますが、これはどういうものだったんですか。どちらに行っていますか。

◎保健予防課長 葛飾区、荒川区、北区にございます宿泊型の産後ケアを実施しているところを視察させていただきました。

◆山中ちえ子 委員  それで、どうだったのか、そして、どういうふうに、足立区は、こういう特徴があるから、こういうふうにしていくんだとか、その辺が決まっていっているんじゃないかとは思いますけれども、他区がやっているところに通院できるようにするということで、よろしいんですか。

◎保健予防課長 実は、区内に宿泊型の産後ケアを実施している施設はございません。当面は、視察したところとか、近隣のところで、宿泊型産後ケアを実施している施設と契約した形で、令和4年度から実施できればなと考えているところでございます。

◆山中ちえ子 委員  6割から7割が周りの人に相談できないというような妊婦で、そういう方が多くなっているというような統計も出ております。やっぱり拠点というか、その育児の不安だとか、これからお母さんになっていく不安だとか、それに寄り添っていく。同時に体の大変さがあるわけですよね。乳房ケアは、乳腺が閉じちゃうというか、ストレスだったり、うまく赤ちゃんへの母乳の提供ができないと、どんどん悪くなっていっちゃって、乳がんのリスクも高くなるというもので、やっぱり一人一人が必要だと思うときに、受けれるような体制をつくっていくといったところでは、宿泊型で乳房ケアができるようなものを足立でつくっていくといった展望も持ってほしいなと思うんですね。せめて、デイサービスで、相談対応だけじゃなくて、乳房ケアをやれるというような体制をつくると。乳房ケアに限らず、何かやっぱり工夫が必要なんじゃないかと、その辺は何か考えているんですか。

◎保健予防課長 視察に行きましたところでは、必ずサービスメニューの中に乳房ケアは入ってございました。今、区が展開しているデイサービス型の産後ケアについては、山中委員がおっしゃるように、相談ということで、実際やるということにはなってはいないんですけれども、それは事業所と相談しながら、そういうことが可能かどうかということもやはり検討していかなきゃいけないかなと今思っているところでございます。

◆山中ちえ子 委員  本当に、助産師やっていたんだとか、これから何か社会に役立つことができないかなとか、この間、相談を受けた30代後半の女性は、若いうちにお子さんを産んで、大学生と高校生になっているけれども、急に雇い止めに遭って、本当に経済的に苦しいんだということだったけれども、やっぱり社会に役立てる仕事をしたいんですと、これからそういう求職がしたいなんて言っていました。そういった方々、やっぱり社会のために働きたいという方々も多くなっている。本当にこういう不安定な社会だからこそなんだと思うし、やはり助産師、必要な技術を持っている保健師も、足立の特徴としては保健師の体制を十分取ってきたという、ASMAPの中で。そういったところを生かしながら、産後ケアも保健師を中心とした助産師なんかが活躍できるような体制も同時に取っていくといったことが必要なのかなと思いますけれども、その辺は重視していただけますか。

◎保健予防課長 足立区の母子保健の推進は山中委員おっしゃるように、ASMAPを基軸にして進めさせていただきます。それに加えまして、東京都の事業、産後ケアもありますけども、そういうのも、ある意味、そういう事業をASMAPの肥やしにさせていただいて、ASMAPの幹を大きくする、そういうような取組につなげていきたいと考えているところでございます。

◆山中ちえ子 委員  是非、本当に貧困対策としては注目を浴びている先進区としての足立区ですから、ここは重視して、足立区っぽいなという、足立区の特徴を生かした事業にしていってほしいなと。決して、ほかでやっているものを使っていくとか、そういうものではないものを望まなきゃなと思っています。あと、妊婦健診の補助制度、これは充実させていくといった構えには立っていないのか。そして、今、やっているものについては、一番初めと一番最後が、14回、15回ある中で健診代がすごく高くて、その2つの回が大変経済的に負担が強いと。1回目と一番最後の回の健診代を、どうにか、もっと負担軽減の割合を増やしていくとか、そういった工夫だとかが、今後、コロナ禍で必要なのかなと思いますけれども、その辺はどうでしょうか。

◎保健予防課長 妊婦健診の助成につきましては、これは東京都と特別区、あと東京都医師会で、東京都地域保健事業連絡協議会というものがありまして、そこの方で統一的な考え方が示されております。1回目につきましては1万850円、2回目以降は5,070円ということに一応なってございますので、足立区独自で、それに上乗せするということは、今のところは考えていないところでございます。ただし、足立区の場合、通常14回ですけども、多胎児の場合はその制限はなく、何回でも健診が受けられる、これは他区にない、足立区独自の取組でございます。

◆山中ちえ子 委員  多胎児では何回も受けられるという話だけれども、負担軽減はそれに伴ってしてあげなくちゃいけないと思うんですね。そういったところに、立ち位置をしっかり持ってやっていただきたいなと思います。
産後ケアについては、先ほども言いましたが、女性の自殺率も高くなって、今、子どもたちの抑鬱傾向も高くなっていて、国立成育医療研究センターがやっている調査なんかでも、子どもたちへの影響も心配しているんですね。ですから、その親である、産後ケアが一番初めに子どもとのいい関係をつくっていくといったところでは大変重要ですので、是非是非お願いいたします。

○さの智恵子 委員長  他に質疑ございませんか。

◆横田ゆう 委員  今、コロナの感染が拡大していく中で、妊婦が、自分が感染していないか、又は里帰り出産のためにPCR検査をしたいというふうに希望している方がいらっしゃいます。
 それで、東京都では、9月から無症状妊婦への分娩前のウイルス検査費用助成制度を行っていますが、2万円の助成が受けられるということですが、12月は2,828人が受けたということになっておりますけれども、足立区ではこの制度を利用してPCR検査を受けた方は何人いらっしゃるのでしょうか。

◎保健予防課長 横田委員おっしゃるように、これは東京都の助成ですので、足立区でそれを受けた方というのは、うちは把握してはおりません。

◆横田ゆう 委員  区内の病院は、何病院で、これを受けられるようになっているんでしょうか。

◎保健予防課長 それにつきましても、実はPCR検査をどこでやっているかというのは全体的に公表はしていないということで、この母子の関係にかかわらず、今どこでPCR検査やっているという公表はしてございませんので、うちの方も、東京都に今回の件でどこでやっているかというのも聞いておりませんので、その点については、そういう状況でございます。

◆横田ゆう 委員  そうすると、例えば相談の電話があったときなどは、そういう制度があるんだということのような周知というのはされているんでしょうか。

◎保健予防課長 それは、十分に、こういう制度でございますということは、丁寧に説明させていただいているところでございます。

◆横田ゆう 委員  よろしくお願いいたします。
 それで、先日の予算特別委員会で、4月から無症状高齢者が2,000円でPCR検査ができるようになるという話が出ておりましたけれども、出産前後の家族ですとか、出産後のお母さんが、例えばお手伝いをするなどというときに、自分が感染していては困るということで本当に心配なさっている方の声を聞いています。こういった方たちもPCR検査のこの2,000円の対象に加えて拡大するべきではないかと思いますが、どうでしょうか。

◎保健予防課長 65歳以上の無症状高齢者に対するPCR検査については、4月から早急に始めたいと思ってございますけども、区としましては、横田委員がおっしゃる、そちらまで範囲を広げて実施するところは、今のところは考えてはおりません。

○さの智恵子 委員長  横田委員、ちょっとPCR検査がこの願意と少しずれておりますので、違う質問でお願いいたします。

◆横田ゆう 委員  では、もう質問はしませんけれども、やはり今、コロナ禍の中で本当に大変な妊婦さん、家族が思いをしているわけなんですね。ですから、お母さんが必ずしも65歳以上とは限りませんので、みんな安心して出産、育児ができるように、このPCR検査の対象者を増やしていただきたいと思います。要望です。

○さの智恵子 委員長  分かりました。
 他に質疑ございませんか。

◆長谷川たかこ 委員  来年度、とうきょうママパパ応援事業を充実させていただくということで、いろいろオプションも付けていただきまして、ありがとうございます。大変期待しておりますので、これからもどうぞよろしくお願いします。

予算特別委員会のときに御回答いただきました令和4年度から宿泊型の産後ケアを進めていく案件についてもとても期待をしているところです。足立区は、葛飾区、北区、荒川区、中央区などで産後ケアをやっている民間施設などに出やすいと思われます。そういった部分で、是非、連携強化をしていただきたいと思います。他区の自治体では、1日約5~6千円で区民の方々が利用できる宿泊型の産後ケアをやっています。足立区としてはどれぐらいの補助を考えていらっしゃるのか、一応お聞きかせいただきたいと思います。

◎保健予防課長 現時点で幾らまで助成するかとのは、まだ正直決まっていないところでございますけれども、荒川区の荒木記念東京リバーサイド病院で言いますと、大体、個室の場合3万2,000円で、荒川区の助成を受けると6,000円で泊まれる、そうすると2万6,000円の助成を荒川区はしているということでございますので、それについては、他区のそういう助成状況も検討するときには加味していきたいと考えているところでございます。

◆長谷川たかこ 委員  そうですね、大体調べてみますと、ほかの自治体では5~6千円ぐらいというのが一般的みたいです。是非、調査していただきながら、足立区の財源でできる範囲のことをやっていただきたいと思います。お願いいたします。
また、区ではトイカードを出しておりますが、綾瀬産婦人科にお聞きしたら、日帰りのショートプランの方は、トイカード、足立区のも使えるそうです。綾瀬産婦人科ですと、母乳外来もトイカードが利用できるというふうになっております。例えば妊娠のときにトイカードをもらうわけですが、足立区では、まだ宿泊型産後ケアの手当てはしていませんが、綾瀬産婦人科はトイカードを持って来てもらえると、一部宿泊の方にも使えるとおっしゃっております。これは足立区のトイカードも使えるという認識でよろしいのでしょうか。

◎保健予防課長 長谷川委員おっしゃるように、区のお配りするトイカードにつきましても、綾瀬の産後ケアでお使いになれます。ところが、株式会社トイカードが、各区ごとにホームページを作っているんですけども、あそこは場所が葛飾区なので、葛飾区のホームページを見ると、綾瀬産婦人科のお名前が載っているんですけれども、足立区のホームページにはそこが載っていないので、ちょっとその辺は業者とお話して近隣の区でも産後ケア使えますというようなことを入れてもらうような形で、業者の方には相談してみようかなとは思っているところでございます。

◆長谷川たかこ 委員  そうですね。早急にお願いいたします。足立区のママさん達は知らないと思います。私も色々と調べて、綾瀬産婦人科にお聞きしたら使えるとのお話でした。文言をしっかり入れるとか、あと足立区のホームページから見てもすぐに分かるように文言を出していただくようなことをされた方がよろしいのではないかと思われます。例えば、最初にもらう案内や冊子の中にも、この内容を入れておいた方がいいと思われますが、如何でしょうか。

◎保健予防課長 足立区の特徴みたいなものを含めながら、近隣のところの施設についても案内できるような、そういう形にしていきたいと考えているところでございます。

◆長谷川たかこ 委員  このトイカードは色々と活用できるみたいなので、是非、そういった工夫をして、より多くの区民の方々が足立区外の自治体にある民間施設で補助を受けられるよう工夫していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

○さの智恵子 委員長  他に質疑ございませんか。
      [「なし」と呼ぶ者あり]

○さの智恵子 委員長  質疑なしと認めます。
 各会派の意見をお願いいたします。

◆かねだ正 委員  継続でお願いします。

◆長井まさのり 委員  継続でお願いします。

◆山中ちえ子 委員  採択でお願いします。

◆長谷川たかこ 委員  採択でお願いします。

◆市川おさと 委員  継続。

○さの智恵子 委員長  これより採決いたします。
 本件は継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
      [賛成者挙手]

○さの智恵子 委員長  挙手多数であります。よって、継続審査と決定いたしました。