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✩✩厚生委員会⑩【3歳児健診における目の疾病及び異常の早期発見・早期治療の実施体制の確立を求める請願】

工藤哲也 委員長 (5)2受理番号4 3歳児健診でカメラ型のオートレフラクトメーターを用いた検査や視能訓練士・眼科医が視力を測る体制と各保健センターにおける相談窓口を早急に構築するよう求める請願を単独議題といたします。
 前回は、継続審査であります。
 最初に追加署名の提出がありましたので、区議会事務局次長から報告をお願いします。

区議会事務局次長 本請願につきましては、7月14日付で27名の追加署名の提出があり、合計で155名になりましたので御報告いたします。

工藤哲也 委員長  次に、執行機関、何か変化はありますか。

保健予防課長 特に変化はございません。

工藤哲也 委員長  それでは質疑に入ります。何か質疑はありませんか。

浅子けい子 委員  こちらの請願・陳情説明資料なのですけれども、内容及び経過の2の方の下の段の方なのですけれども、オートレフラクトメーターを用いた検査の導入に関しては、特別区保健予防課長会にて、特別区における活用の状況と課題等について一定の整理を行ったが、実施については各区の判断となっているというふうに書かれているのです。この中の課題というのは、どういうことが上げられているのか。
 更にこれは、特別区保健予防課長会なのですけれども、それを受けて足立区の課題というのは何だというふうに考えていらっしゃるのか、教えていただきたいと思います。

保健予防課長 まず、特別区保健予防課長会の課題整理ですが、令和元年度の特別区保健予防課長会の中で行われておりました。
 課題ですが、やはり機械を使って検査をするという新しいところが増えますので、健診時間それから保健指導の時間が長くなる。また、人員が増えるということで、従事者の方の人員ですけれども、機械1台に1人付ける、また補助の方も付けるということで人員が増えるという課題が出ておりました。
 また、検査をやる中で、瞳の大きさも影響を受けるということで、暗い部屋での検査が望ましいということで、検査会場の確保等、各区必要になるということで課題が上がっております。
 区におきましても、今、保健センター限りがあるスペースの中で暗いお部屋を用意しなければならない、また人の確保というところでは大きな課題というふうに捉えております。

浅子けい子 委員  分かりました。それで前回の厚生委員会の中で、このオートレフラクトメーター、区でいうとスポットビジョンスクリーナーというのを設置している練馬区に調査に行かれたという御報告がありました。そこで、どういうことが練馬区の方から語られたのでしょうか。

保健予防課長 練馬区でも、保健センターによっては、やはり狭い保健センターもあるということで、暗くなる、電気をつけたり消したりができるお部屋を1つも確保することができない保健センターもあるということで、1つのお部屋で区切ってというんですか、狭いスペースの中で実施しているというようなお話もありました。
 また、視能訓練士を練馬区ではいるのですけれども、その確保にとても苦労しているというお話がございました。

浅子けい子 委員  私も、前に練馬区かどちらかに視察に行くというので、私たちも参加できるといいなと思っていたのですが、行政の方が行ってきたということで、私、電話で聞いてみました。
 そうしましたら、練馬区では、このスポットビジョンスクリーナーを最初に取り入れてやったというよりも、視能訓練士の方々がいて、その方々を生かしてスポットビジョンスクリーナーも、たやすくできるようになったということで、やはりこのスポットビジョンスクリーナーというのも大切なことだし、あと視能訓練士、そもそもそういう方々をきちんと保健所や何かにいてもらうということも大事なんだなということをお話で聞いたんです。足立区には、視能訓練士というのは、現在、保健所や何かに何人かいらっしゃるのでしょうか。

保健予防課長 視能訓練士は保健所にはおりません。

浅子けい子 委員  ですから、家で親が見て、そして内科医がまた3歳児健診で行うというふうになっているわけで、練馬区の話だと、3歳のお子さんだと、落ち着いて話が分かるお子さんだとじっとしていられるんだけれども、やはり元気な子で動いたりなんかすると、自宅にて絵指標でやっても非常に大変でできない家庭があって、できない家庭は保健所に来て、視能訓練士と一緒にやるんですよというお話をしていたんです。
 やはり家庭に任せるというのは非常に安易な話かなというふうに私も思いまして、やはりこの3歳児健診がいかに大事かという点からいえば、改めてこのものを活用して、そして視能訓練士もしっかりと確保するという観点を持って、小さいときから視力を、目がしっかり見えるという言い方はないですけれども、そういうお子さんを育てていくという観点に立つ必要があるのではないかというふうにお話を聞いて思ったのですけれども、いかがでしょうか。

保健予防課長 視能訓練士につきましては、眼科医とも少し御相談をしたところなのですけれども、各眼科医の方でも、視能訓練士がいる眼科というのは非常に少ないという、かなり職種としても少ない方々だということで、確保するのは難しいというようなお話もいただいているところなのですけれども、引き続き眼科医会の方々と御相談は続けていきたいというふうに考えております。

衛生部長 練馬区の事例では、視能訓練士は、あちらは大学病院などが数多くございまして、そういった方がチームを組んで健診日にいらしているというふうに聞いております。足立区でもこれから東京女子医科大学など参りますので、そういったところとも連携して、視能訓練士がよいのか、実はこれは看護師でも操作できる機械ですので、そういったところでやるのかは今後検討してまいります。
 なお、先ほどの絵指標のことですけれども、絵指標は国基準で足立区でも扱っております。流れとしては、自宅でやって難しければまた3歳児健診のところで再度足立区でも行っております。これは、看護師や保健師、助産師がついて、子どもをあやしながら静かな部屋に入っていただいて、そこで絵指標の再確認はしておりますので、そこは足立区も同じでございます。

工藤哲也 委員長  その他ございますか。
      [「なし」と呼ぶ者あり]

工藤哲也 委員長  質疑なしと認めます。
 次に各会派からの意見を求めます。

長澤こうすけ 委員  継続でお願いします。

岡安たかし 委員  請願の趣旨はやはり方法がどうこうというよりは、現在の検査体制では目の異常が見逃され治療が遅れると、結局、視力に影響が出てしまうという保護者の懸念から出ているのだと思います。
 このやり方が、本当に現在の検査の欠点を補って有効だということであれば、ベクトルとしてはこの方向を目指さなきゃいけないのだと思うのですが、ほかにも、更にもっといい方法があるのかどうか、また、これをやるに当たって、先ほど答弁があった様々な課題、これを一つ一つ潰していけるのかどうか、こういったところも検討していかなきゃいけないと思いますので継続でお願いいたします。

浅子けい子 委員  課題は、この3点ということで、ただ向こうの方にお話ししたら、時間が掛かるというのは検査をするそのものよりも、その検査の結果を書く、何かそれに時間が掛かっちゃうんですというお話なので、何とかそれは改善ができるのではないかとか、あと暗い部屋も努力すれば確保できるかなとかいろいろ考えると、やはりやる気になればできてくるということもいえるのではないかというふうに思いまして、是非、小さいときから健康な視力で育っていただきたいという思いは同じですので採択を求めます。

銀川ゆい子 委員  子どもたちもコロナ禍で在宅の時間が増えて、タブレットを使って勉強するなどこれから目を酷使していくことが避けられなくなってくる時代になったと思います。ですので、他区も進め始めていることですし、足立区としても練馬区に視察に行っていただいた、これから子どもの目を守るということはますます必要になってくる。
 大人に関してもVDT健診などでやはり目の健康を守る検査もしているので、子どもたちも小さな頃から検査することで、子どもたち自身が目の健康を守ることの大切さということの意識付けもできてくると思うので、私たちは前向きに考えています。
 今後も議論をして検討していきたいと思いますので、引き続き継続でお願いいたします。

工藤哲也 委員長  それでは採決をいたします。
 本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
      [賛成者挙手]

工藤哲也 委員長  挙手多数であります。よって、継続審査と決定いたしました。