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☆文教委員会⑲【不登校の子ども達や発達障がい特性のある子ども達とその保護者に対する適切な支援等の創設を求める請願】

かねだ正 委員長  次に、請願・陳情の審査に移ります。
 (1)元受理番号6 不登校の子ども達や発達障がい特性のある子ども達とその保護者に対する適切な支援等の創設を求める請願を単独議題といたします。
 前回は継続審査であります。
 執行機関、何か変化はありますでしょうか。

教育相談課長 不登校支援におきましてICTを活用した支援を計画しているところですが、今年の10月から、チャレンジ学級同士、チャレンジ学級とあすテップをつないだオンライン事業を開始して、従来の事業と併せて支援をしているところでございます。

かねだ正 委員長  それでは質疑に入ります。
 何か質疑はありますか。

長谷川たかこ 委員  10月8日から通常になったということで、お母様たちから様々なお声が上がっている状況です。小学校と中学校における要望というものを2つお聞きしています。

先ず、行き渋りなど登校にむらがある子どもの場合には、自分のクラスの授業がオンラインで受けられるということは、学校に行かずともクラスの雰囲気が味わえる、授業も遅れることなく次回の登校につなげられるとてもよい選択肢というご意見です。


ただ、10月4日の全員登校を機に1日1コマのみのオンラインになってしまい、こども支援センターげんきのチャレンジ学級等のつながりがあるといっても、やはり、そこの部分の支援が乏しいと皆さんが一様におっしゃっていました。それが1人や2人ではなく結構な人数の保護者から声が上がっているという現状があります。

聞くところによると、西伊興小学校においては、オンラインでコマ数をたくさん流しているという点で、新型コロナウイルスが心配で学校に行けないお子さんはもとより不登校のお子さんたちも、満足しているそうです。西伊興小学校の環境がとても整っていているので、他校においても、このような仕組みを是非ともつくってほしいという話を違う学校に行かれている保護者からお聞きしております。先日も執行機関の皆さまにそのお話をさせて頂きました。その後の状況は如何でしょうか。

教育相談課長 不登校児童・生徒へのオンライン授業につきましては、9月の試行を始めましてかなり好評で、学校とのつながりができたという声をいただいております。
 10月以降は、不登校担当としては、不登校支援の観点から学校にオンライン授業を可能であればやっていただきたいというふうに考えておりますが、区全体として、その在り方につきましては、今プロジェクトチームを組んで校長会とも協議をしております。何らかの方向性を出したいと思いますが、現段階では、それぞれの学校の児童・生徒の状況に応じて対応していただきたいというふうに考えております。

長谷川たかこ 委員  教育委員会からも、とても働きかけてくださっているという点はお聞きしています。各学校では、校長先生の裁量によって違いが生じるそうです。例えば、担任の先生がやってあげたいと思っても、それを上に上げたときに校長先生が、いや、まずはここからやろうというような話で、なかなかコマ数を上げてオンライン配信ができない現状があるといった現場の声を拾ってこられる保護者もいらっしゃいます。
 中学校についても、もちろんオンライン授業という部分で、リアルタイムで、録画でもいいから配信をしてもらいたいという声がたくさん入っています。不登校のお子様を持つ親御さんたちはとにかく少しでも状況を改善させてあげたいと思っています。クラスの授業をオンラインで受けることは、クラスの児童・生徒たちとの一体感を家庭でも味わえ、いつでも自分が行きたいと思えるときに学校に通えるようなシステムの一部だとおっしゃる保護者の声がたくさん入ってきます。

不登校の在り方検討会が今、進んでいる状況だと思いますが、この内容を保護者の声として把握し、教育委員会が旗頭になって、ある意味トップダウンでもいいので、区内全校でオンライン配信ができる仕組みを早急につくって頂きたいと思います。如何でしょうか。

教育相談課長 正に長谷川委員おっしゃったとおり、学習保障というよりも学校とのつながり、一体感を求めていらっしゃるんだろうというふうに考えておりまして、いろんな仕組みがありまして、オンラインのミーティングであるとか、授業だけでなくてつながりを持てる方法もオンラインでできますので、そういう在り方について、検討会議の中で校長会とも話しながら早急に結論を出したいというふうに考えております。

長谷川たかこ 委員  不登校の場合、個別の理由が皆さんにはそれぞれあります。選択肢とか進路の可能性がさらに増えるような対応をお母様たちは望んでいます。そのことを念頭に置きながら、是非そういった仕組みづくりを進めて頂きたいと思います。よろしくお願いいたします。

かねだ正 委員長  他にございますでしょうか。
      [「なし」と呼ぶ者あり]

かねだ正 委員長  質疑なしと認めます。
 それでは、各会派からの御意見をお願いいたします。

鹿浜昭 委員 今、長谷川委員からもあったように、ICTのオンライン授業ということで、確かに私も今回、第3回定例会で質問させていただいて、不登校の児童・生徒が約1,000人いるということで、やはりクラスの雰囲気を味わって、不登校の子がオンライン授業によって教室の雰囲気も味わって、私もそこに行ってみたいという、そんなようなきっかけになればいいのかなというふうに思いますし、全校一斉にということじゃなくて、モデル的に少し進めていくのも一つの手かなというふうにも思います。いろいろまだこれから検討することがあるかと思いますので継続でお願いします。

小泉ひろし 委員  先ほど、教育相談課長からも御説明ありましたけれども、今後、今いよいよ活用ということで様々検討しながら進めている状況でございますので、現在のところ継続で。

ぬかが和子 委員  この間、繰り返し申し上げてきたところなんですけれども、とりわけコロナ禍で臨時休校明けとか、更に不登校が増える傾向があるわけです。そういう中では、本当に詰め込んだ授業、超スピードの授業で、超特急に取り残されたと感じた親もいて、正に子どもの学校の行き渋りもあったということを聞いています。そういう中では、やはりそういう在り方も見直していただきたい。
 そして繰り返し申し上げているように、親御さんへの支援、一番の近くにいるのは親なので、親御さんも焦ると子どもにとってもマイナスになりますので、やっぱりそこをしっかり強めていただきたいということで採択を主張いたします。

長谷川たかこ 委員  渋谷区では、先進的にタブレットを使ったオンライン授業の配信を積極的にされているそうです。今回の新型コロナウイルス感染症の臨時休校下でも最低限の教育活動が維持でき、児童・生徒の交流については円滑にできたという御報告が、現職の区議会議員から入ってきています。そうした渋谷区の状況を見習っていただきながら、足立区においては、どのようなことができるのかを早急に探っていただき、不登校の在り方検討委員会の中で、揉んでいただきたいと思います。採択でお願いします。

かねだ正 委員長  それでは、採決に移りたいと思います。
 本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
      [賛成者挙手]

かねだ正 委員長  挙手多数であります。よって、継続審査と決定をいたしました。