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☆文教委員会⑳【不登校の子ども達や発達障がい特性のある子ども達とその保護者に対する適切な支援等の創設を求める請願】

かねだ正 委員長  次に、請願・陳情の審査に移ります。
 (1)元受理番号6 不登校の子ども達や発達障がい特性のある子ども達とその保護者に対する適切な支援等の創設を求める請願を単独議題といたします。前回は継続審査であります。
 執行機関、何かありますでしょうか。

教育相談課長 旧千寿第五小学校跡地において、私立の不登校特例校が進出することになりました。
 今後、生徒数や教育内容等、詳細が判明いたしましたら、また皆様に情報提供させていただきます。

かねだ正 委員長  それでは質疑に入ります。
 何か質疑はありますでしょうか。

ぬかが和子 委員  不登校の子どもや発達障がいのある子どもということで、先日、区の方からこの特別支援教室や不登校の子どもたちの動画を配信しているので、こういう授業実践ですよ、こういうことできますというオンラインの動画配信がされていて、私も拝見したのです。あれそのものは子どもたちがそういうことで正に適切な支援の一環となるということもよく分かったのですけれども、一方で、例えば、「ことばの教室 」というのがあると思うのですけれども、その子どもたちというのはオンラインの環境とか、その辺はどうなっているのでしょうか。

◎支援管理課長 「ことばの教室」と通級の学級につきましても、同じような形を取っております。

ぬかが和子 委員  それで、今日はどうしてもその分野の方でも聞きたい、お伺いしたいと思ったのです。あれを拝見する中では、本当にいろいろな支援の1つだけれども、とりわけ障がいを持っていたり、そういう不登校の子にとっては大事なツールだなと思ってはいるのです。
 先ほど、「きこえの相談」とかそういうのも、「ことばの教室」なども同じだということを言っていて、よりオンラインの環境が必要なのですが、例えば中川東小学校とか、その教室のところはオンラインの環境がないというのです。そういう話は、ほかでも聞くのです。学校によって、私たちもそうですけれどもWi-Fiが1つあったからといって、オンラインが入るか入らないかというのが違ってきちゃうと。全部の教室でそれは大事な問題なのだけれども、とりわけ特別支援教室とか、そういう部分についての、本当にオンラインの環境、Wi-Fi環境があるのかどうかと、これをチェックして対応していただきたいと。それが大前提だろうと思っているのです。
 とりわけ具体的に訴えのあった中川東小学校。ここについてはすぐ対応していただきたいと思うのですが、どうでしょうか。

支援管理課長 まず、タブレットにつきましては、令和4年度には準備できておりますので、それ以外につきましては、学校自体にWi-Fiの設備がありますので、問題ないかなと思っております。

教育相談課長 来年度、まだこれは検討段階ですけれども、ポケットWi-Fiを不登校支援で活用したいと我々考えておりまして、それができれば各学校ごとにそういうWi-Fiの環境、持ち運べるWi-Fiを導入できれば、そういう問題は解決できていくんじゃないかというふうに考えております。

ぬかが和子 委員  不登校支援の場合は、結局ポケットWi-Fiをお貸ししたりして活用してもらうことになる可能性もあるわけじゃないですか。
 でも、それはそれで大事なことなのだけれども、私、今申し上げたのは、Wi-Fiの環境が中川東小学校でいえば、ないというわけです。何がないかというと、Wi-Fiが届かない。それを質問しているわけ。それは、「ことばの教室」には届かないそうです。
 つまり、1つあったからといって、Wi-Fi環境が学校全てに行かないというのは皆さん分かるでしょう。だから、とりわけ特別支援教室とか「ことばの教室」とか、そういうところが本当にオンライン環境にあるのかどうか、これをチェックしてほしいと。同じことを2回言うのも嫌なのですけれども、ちゃんと答えていただきたい。
 中川東小学校については、すぐ「ことばの教室」は実際どうなのかというのも調べて対応していただきたいということなのですが、どうでしょうか。

教育長 大変申し訳ありません。各学校の状況を確認して、できるところから対応をしていきたいというふうに思います。

長谷川たかこ 委員  知的障がいのない発達障がい特性が特に強く出ているお子さん達が不登校になっている状況が見受けられると思われます。その為、通常学級の中でオンラインが普通に活用できることが必要だと思います。
 前回もお伝えしましたが、小・中学校の保護者の皆様から、いつでも自分のクラスの授業をオンラインで好きなときに授業に参加でき、クラスの雰囲気をオンラインでも味わえる仕組みを構築してもらいたいというお話が出ています。執行機関の皆様ともお話ししたところでは、建設的な話し合いができたかと思うところでした。将来的に実行するということで進めていただいているという解釈でよろしいですか。
 オンラインがつながった場合ですが、不登校で現在、欠席扱いになっているお子さんも、オンラインに参加すれば出席扱いになるとか、そういう視点を含めた支援体制を構築すべきだと思っていますが、いかがでしょうか。

教育相談課長 不登校児童・生徒に対するオンライン授業の在り方については、今年度中に方向性を示したいと考えております。今、プロジェクトチームをつくって、小・中学校と協議しております。
 また、出席扱いにつきまして、現状でも出席扱いになるという形になっておりますので、ただ、これは不登校の中の内数として出席扱いという形になりますので、登校にはならないというところでございます。

長谷川たかこ 委員  そうすると、欠席というカウントになってしまっているということですか。

教育相談課長 指導要録というのがありまして、そこに学校の指導要録の中に出席扱いという形の表記をさせていただくのですが、国等に提出する足立区の不登校の人数としては不登校として提出している。ちょっとややこしいのですけれども、不登校の人数として提出していますが、各個々の指導要録上は出席扱いになっているというような状況です。

長谷川たかこ 委員  つまり通知表には出席ということになっているということでよろしいのですよね。

教育指導課長 通知表上につきましては、校長がそれを出席と認める場合には出席扱いとしております。

長谷川たかこ 委員  そうすると、各学校の校長先生の裁量によるということですね。各学校の校長先生の理解度によって、出欠席の扱いが変わってくるということでよろしいでしょうか。

教育相談課長 昨年度もチャレンジ学級であるとか居場所支援であるとか、そういう場合には出席扱いとするようにしてくださいという通知もしておりますし、ICTを活用した授業、例えばオンライン授業もそうですし、例えばメールでやり取りして宿題とか課題をする場合も出席扱いとすることができますので、我々としてはできる限り、お子さんたちの努力を認めてあげたいというふうに考えておりますので、引き続き、出席扱いについてはお願いをしていくという状況でございます。

長谷川たかこ 委員  執行機関の皆さんはとても熱意があり、子どもたちのために何かしてくださるという情熱を感じますが、保護者の方からは、現場の学校では、相反する対応だと声が上がっています。
 各学校の校長先生の裁量ではなく、教育委員会の判断でオンライン参加すれば出席扱いとなるよう、統一していただきたいと思います。いかがでしょうか。

教育指導課長 校長の裁量と言いましたけれども、それはオンラインの中身であったりとか、出席の中身であったり、そういうところをしっかり検討しながら出席扱いというふうにしたいと思います。

長谷川たかこ 委員  学校の校長先生の理解度によって、その部分が曖昧になってしまうというのは、それはよろしくないと思われます。その部分につては、しっかり教育委員会の方で1つ指針を決めていただき、それにのっとって学校現場の先生方も出席扱いという形で取組を進めていただきたいと思いますので、お願いいたします。
 報告資料の中に、夏季休業期間中の持ち帰りタブレット端末活用結果についてという内容が記載されています。タブレット等を使いオンラインでつなげて、とかもできると思うのですが……。

かねだ正 委員長  長谷川委員、報告については、もしお聞きになるなら、報告のところで聞いてください。

長谷川たかこ 委員  分かりました。
 小・中学校ではタブレットの活用が進んでいます。不登校支援と絡めて、課題の洗い出し、どこを克服していけば不登校支援につながるかという点を探る為にも、アンケートを取り、調査すべきと思われます。今なさっていらっしゃいますか。

教育相談課長 そのようなアンケートは、今、行っておりません。

長谷川たかこ 委員  是非、アンケートを取っていただいた上で、不登校支援の施策を練り上げていただきたいと思いますが、いかがですか。

教育相談課長 アンケートは、別にやらないわけではありませんので、やっていきたいと思います。

長谷川たかこ 委員  令和4年度から始まるユニバーサルデザインの教育がモデル校4校です。モデル校と結び付けてアンケートを取っていただきたいと思います。
 現在、ユニバーサルデザインのモデル校が3校までは決まっています。この間、代表質問で1校がまだ検討中ですというお話でした。もう1校は、今、どのような状況になっているのでしょうか。

支援管理課長 来年度につきましては5校の予定です。全て決定はしております。

長谷川たかこ 委員  御報告いただいたときは4校だったのですが、あれからプラス1校というのは、小学校、中学校のどちら、それから地域的にはどこら辺の部分なのでしょうか。

支援管理課長 地域は綾瀬方面で、1小学校が最後の5校目になります。

長谷川たかこ 委員  この間おっしゃっていた綾瀬地区の小学校が入って5校ということですか。今まで4校と聞いていましたが。プラス、綾瀬地区以外にもう1校というのは、どこだったのでしょうか。

支援管理課長 説明不足でした。
 当初予定が5校でした。最後の1校につきまして、実は校内でまだ準備ができていないということで協議を続けてまいりまして、その結果10月、綾瀬方面の1小学校が予定どおり実施を行っていくということになったわけです。

長谷川たかこ 委員  今後の進捗について。その5校を進めていただき、それを踏まえて検証していくと思われますが、足立区全校に広げるのは、あと何年後でしょうか。

 

支援管理課長  まず、モデル校としましては2年を考えております。その検証をした上で、その後、ですから3年後には全小・中学校に段階を追って広げていければと考えております。

 

長谷川たかこ 委員  分かりました。是非3年後、全ての小・中学校の方にユニバーサルデザインの教育が通常学級で行われることを期待しておりますので、よろしくお願いいたします。

かねだ正 委員長  御要望ということで。よろしいですか。
      [「なし」と呼ぶ者あり]

かねだ正 委員長  質疑なしと認めます。
 それでは、各会派の御意見をお願いします。

鹿浜昭 委員  なかなか、今も多数議論されておりますが、やはり不登校対策というのは大切なことであり、今、1,000名は若干、足立区切ったかなというふうには思っておりますが、減少傾向にはなかなかならないような状況かと思います。
 やはり、ここにあるような実効性のある支援施策の構築を求められておりますので、具体的にどうしていくのかということも含めて議論が必要かと思いますので、継続でお願いします。

小泉ひろし 委員  足立区としても不登校対策については様々な事業を展開して、検証中のことも含めて取り組んでおります。若干、今年度に入りまして増えておりますけれども、引き続き、様々な事業を施行していただきたいと思います。そういうこともございまして、継続でお願いします。

ぬかが和子 委員  コロナ禍を経験して、先ほど鹿浜委員からもありましたように、不登校傾向の子どもたちが増えていて1,000人にまた迫っていると。そういう中で多様な選択肢を準備することと、そして寄り添い型の支援を強めること、また、今回も私もなるほどと思いながら動画を見ましたけれども、やはり自宅にいても学べるという、そういうものも充実させていくという方向は本当に必要だというふうに思っています。
 また、特別支援傾向にある子どもが不登校になりがちだというところからも、それぞれの状況に応じた対応が必要ということで、これはもう是非採択をすべきだというふうに思っております。

長谷川たかこ 委員  ユニバーサルデザインの教育はもとより、オンライン授業の導入という点で、是非とも早急にその仕組みを構築していただきたいと思います。採択でお願いします。

かねだ正 委員長  それでは、これより採決をいたします。
 本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
      [賛成者挙手]

かねだ正 委員長  挙手多数であります。よって、継続審査と決定をいたしました。