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文教委員会①「教育現場への感染症対策緩和についての請願」

ただ太郎委員長  新規付託でありますので、執行機関の説明を求めます。

学校運営部長 請願・陳情説明資料14ページを御覧ください。陳情の趣旨でございますけれども、三つございます。一つはマスクを常時は着用することのリスクを負う教職員、児童・生徒、保護者に周知徹底すること。二つ目でございますけれども、様々な問題でマスクを着用できない児童・生徒がいることや、そのことで差別や圧力が生じることのないよう各学校へ指導してくださいということ。三つ目でございますけれども、足立区の小・中学校感染症予防ガイドラインの見直しを図ることというのが3点でございます。内容及び経過のうち、項番1、学校でのマスク着用に関する現在の状況を御覧ください。

(1)にありますように、学校生活の中でマスクの着用を要するのは、屋内では授業中に発話をする場合、学級全体での発表、グループでの話合い、休み時間に十分な身体距離が確保できない場合としております。また、屋外では、基本的に不要とし、活動内容や実施場所により適宜校長が判断するということとしております。
一方、(2)では、マスク着用を要しない場面について、屋内では発話を要する場合以外は着用する必要はないとしています。十分な身体的距離を確保できる場合、着用の必要はありません。また、屋外では十分な身体的距離は確保できなくてもマスクは不要としております。体育の授業や運動会、密にならない外遊びも含め、熱中症事故防止を優先し、教職員も含めマスクを着用しないこととしております。
項番1に記載しております学校でのマスク着用の要不要の場面や例示ですが、項番2にあります文部科学省、学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアルをはじめ、項番3の足立区小・中学校版感染症予防ガイドライン、項番4と5にあります国や東京都からの通知文、リーフレットを基に、感染症対策を併せて学校に示しているものでございます。

一方、マスクの着用の考え方や指導、個別の配慮等の周知につきましては、項番6の記載のとおり、文部科学省や厚生労働省、東京都からの通知やリーフレットが区に届き次第、区からその都度、学校をはじめ、保護者の皆様にも学校配信メール等を活用して周知に努めているところでございます。なお、厚生労働省等の通知を踏まえて、学校教育活動におけるマスクを外す場面を示したり、マスクを外すような具体の指導をしておりますが、問題点等のところにありますとおり、子どもたち自身の意思でマスクを着用している場合があることや、あるいは子どもたちの間で同調圧力の存在を否定できない状況があることは、私ども認識しているところでございます。
説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。

ただ太郎委員長  それでは質疑に移ります。何かございますか。

長井まさのり委員  私の方から何点か確認をさせていただきます。
まず、今年度、これまで区内小・中学校でのクラスターの発生状況はいかがでしょうか。今もなお学校のA-メール等でも集団感染の状況が連絡が来ていますけれども、今月に入ってからの状況も併せて伺います。

学校支援課長  今年度ですが、4月は小・中学校合わせて13件、5月7件、6月も7件ということでございます。5月、6月は感染者の数自体も減っていますので、クラスターの数も4月に比べて減っているという状況でございます。

長井まさのり委員  6月に入ってからは、小中で何校ですか。

学校支援課長  小学校が4件、中学校が3件でございます。

長井まさのり委員  分かりました。合計で7校ということで、まだまだ感染防止対策には注意をしていかなければならない状況でもございます。そうした中、命に関わる危険な暑さが連日続いておりまして、本日も熱中症警戒アラートも発表しているという状況でございます。熱中症対策として、6月10日付で文科省から、夏季におけるマスク着用に関する通知がありました。それを踏まえて学校、教職員、児童・生徒、また保護者、また地域には、教育委員会としてどのようにしっかり徹底をしたのか、まず伺います。

学務課長  学校には文科省や厚労省の通知を踏まえて通知をいたしましたとともに、学校配信メールという手段を使いまして、保護者や地域で登録されている方、学校医等も含めて、夏季におけるお子様のマスク着用についてということでメールを送らせていただきました。

具体的には、以下の場面については熱中症対策を優先し、マスクを外すようお声掛けくださいというふうな文言を添えさせていただきました。具体的な場面としましては、体育の授業、部活の運動時、登下校時、屋内で個人で行う読書などを挙げております。あと、こちらにつきましては東京都のリーフレットをリンクを貼り付けさせていただいたところ
です。

長井まさのり委員  また、併せて厚労省から20日付、また文科省から21日付で、更に事務連絡もあったかと思いますけれども、その追加の内容についてはいかがでしょうか。

学務課長  この暑さの中でなかなかマスクの着用が徹底されてないということで、内容としては、以前と変わらず、改めての通知となっております。

長井まさのり委員  分かりました。熱中症は命に関わるため、十分な注意が必要であるかと思います。当区の児童・生徒で熱中症で救急搬送された事例というのは、これまであるんでしょうか。

学務課長  現在のところ救急搬送された報告は上がってきておりません。

長井まさのり委員  分かりました。とはいえ、十分な注意が引き続き必要かと思いますけれども、また、私も小・中学校の運動会にも幾つか行かせていただきました。マスクについては水分の補給とともに、しっかり適切な指導をお願いしますけれども、その体育、部活、登下校時などの各校の現状についてはいかがでしょうか。私も、下校時の子どもたち見ても、まだまだマスクをしている子どもさんが非常に多いなという、そういう思いでいますけれども、いかがでしょうか。

学務課長  体育の授業等では学校の先生の方からかなり厳しくお話をして、活動中、運動する場面でマスクを外し静かに体育するときは付けたりというような場面があるようです。登下校に際しても、校長先生が校門で暑いからマスクを外して帰るんだよとお声掛けをしていただいたり、校内の放送でそういった案内をしているようですが、実際私自身も朝通勤時にお子さん見掛けてもなかなか付けたまま歩いているお子さんが多いなという感覚は持っております。

長井まさのり委員  分かりました。また、身体的、精神的、また発達障がいの子どもさんなど、様々な状況からマスクを着用できない児童・生徒への対応は、本人や周りを含め、これまでどのように丁寧に対応してきたのか、伺います。

学務課長  4月25日付のガイドラインの方で、そういった様々な事情でマスクを付けられないお子様に対しては個別に配慮してほしいということでガイドラインで上げておりました。しかしながら、なかなかそれが徹底していかないというところで、6月29日付で改めて小・中学校長向けに、個別の対応についてということで通知をさせていただきました。具体的には、マスク着用が推奨される場面においてもマスク着用が難しい児童がいる場合は一定程度距離を取る、そこでマスクを、会話を発する場面でマスクを強要せず、距離を取ってというところで、ほかの児童の理解も求めながら、活動してほしいということで通知をさせていただきました。

長井まさのり委員  分かりました。また、マスクを外すことについては、児童・生
徒個人や保護者の意思も尊重すべきと思いますけれども、また、それに伴って、差別やいじめなどが生じることがないように、一人一人にしっかり寄り添って、丁寧に対応していただきたい。先ほどあった個別の配慮も必要かと思いますけれども再度いかがでしょうか。

学務課長  同じ日付、6月29日の通知の方では、マスクを着用できない方、またマスクを着用せざるを得ない方、それぞれ個別に事情がありますので、それぞれに対して配慮するよう、学校の方に通知をしたところでございます。

長井まさのり委員  分かりました。また、このマスクについては、国の基準よりも区は緩和した対応を取っているケースもあると聞いていますけれども、確認ですが、いかがでしょうか。

学務課長  資料の方で記載させていただきましたが、屋内では発話を要する場合以外は一切マスクをする必要はないという基本的な方針を教育指導課の方で通知を出していただいております。これは、国や都のガイドラインよりはかなり緩いというか、緩和をした表現となっております。

長井まさのり委員  分かりました。そうしたところもしっかりまた徹底をしていっていただきたいと思いますけれども、また、文科省のこの衛生管理マニュアルと当区の小・中学校版の感染症予防ガイドラインと比較して、国の基準より厳しく作成されていると、そういう指摘がございますけれども、具体的にはいかがでしょうか。

学務課長  給食の場面での表現だというふうに我々理解しております。喫食時は対面や会話を避ける、前向き黙食の徹底というふうに表現をさせていただきました。我々この表現が、東京都のガイドライン、こちらの方で、対面して喫食する形態は避け黙食を徹底するよう指導するというふうな表現がございましたので、こちらを横引きさせていただいているところです。

長井まさのり委員  分かりました。また、夏季における児童・生徒のマスクの着用について、東京都の方から先ほどあったとおりに具体的なリーフレットが届いたと聞いています。また、舎人の第一小学校では、都のチラシを独自でアレンジをして、このように字をちょっと少し大きくしたり、また振り仮名を振ったりしていて、東京都の方と比較すると、少し見やすく、子どもたちでも分かりやすく作成して校内に掲示をして、全校の児童に配布すると聞いております。
また、先ほど学務課長からもちょっと御紹介がありましたけれども、この小学校の校長先生は、自ら率先して、下校時に暑いのでマスクを外して下校をしようということを呼び掛けていると聞いていますけれども、教育委員会として、こうした校長先生の活動についてはどのように認識しているのか、また他校については状況はどうなのか、伺います。

学務課長  全校を把握しているわけではございませんが、幾つか話を聞いた中では、先ほど申し上げましたとおり、校門のところで声を掛けたりですとか、下校時の校内の放送で子どもたちに呼び掛けを行っているというふうに聞いております。

長井まさのり委員  分かりました。また、先ほどの都のリーフレットについては、教職員や児童・生徒、保護者への周知についてはどうしていくのか伺います。

学務課長  先ほど申し上げました配信メール、こちらにこのURLを貼り付けまして、そこから御覧いただけるように周知をしているところでございます。

長井まさのり委員  分かりました。本当に熱中症の警戒アラート、本日も本当に暑い、もう40度を超えるような地域もあると聞いておりますけれども、全国では児童・生徒の緊急搬送の報道もあります。これは命に関わる重大な問題と捉えていかなければなりません。一方で、感染防止対策にも十分注意をしていかなければならない状況であります。
マスクについては、児童・生徒や保護者をはじめ、地域にも理解と協力を求めて、子どもたちには差別やいじめにつながらないように適切な指導をお願いいたします。
この度の文科省、また厚労省の通知、事務連絡を踏まえて、今後の方向性も含めて、教育長いかがでしょうか。

教育長  このマスクを付ける、付けないが、やはりお子様への個人的な攻撃になったり、そういったことがないように、あるいは国の通知等を踏まえて、学校には適切なマスクの使用についての指導を続けていきたいというふうに思います。

長井まさのり委員  また、個々にもしっかり配慮しながら、また各学校ごとに、その格差が生まれることのないように、しっかり指導に当たっていただきたいと思います。
基礎疾患を持っている方や、高齢者の方々への家庭内感染にも十分に気を付けていかなければなりません。罹患をさせない、また自らも罹患をしない体制の整備も非常に重要でございます。このコロナ禍のこの2年間ということで、様々ないろいろな学校行事が縮小や延期や中心になったりとか、いろいろなことで子どもたちが伸び伸びと動いて活動する、そうした大事な体験の場も失われている状況がございます。そうしたことで心配をされている保護者の皆様の声にもしっかり、丁寧に耳を傾けて進めていっていただきたいと思いますので、こちらについては、要望して終わります。

ただ太郎委員長  ほかに質疑ございますか。

はたの昭彦委員  私も何点か、今、長井委員の方から様々な部分で提案と要望がありましたので、重ならないところで質問したいと思います。
本当に、毎日、記録的な暑さということで熱中症対策と、ただ、今でも学校内でクラスターが発生しているということでは、感染症対策もしっかりやっていかないといけないと思っています。私も週に1回とか駅とかで立っていて、そうすると子どもたちが通学をしているんだけれども、こうやって登下校時はマスクの着用要らないといっても、1人で登校している子はやっぱりマスクしているということでは、区の問題点でも同調圧力ということがあるのと、あと、今もう3年間もマスクを付けている中で、外すのは恥ずかしいとか、そういうことが子どもたちの中にあるというのはなかなか外すことにつながらないことになるんだと思うんです。
先ほど学校の校長先生が、登下校時に声掛けをして外してもいいんだよということを言っているということなんだけれども、区としても、様々な部分で各学校に通知をしてるというんだけれども、なかなか同じような対応が学校がなされないというようなこともあると思うんですけれども、改めて、そういうことを徹底するとともに、学校間で格差がないような取組を進められるように協力要請をしていっていただきたいんですが、いかがでしょうか。

教育長  私ども、国からの通知等々に合わせて学校には通知文を差し上げてはいるんですけれども、やはり統一した対応が各学校足並みそろえてできるように、学校長会議ですとか、学校長の役員会等々ございますので、そういった場を通じて周知徹底していきたいというふうに思います。

はたの昭彦委員  先ほど足立区の指針については東京都のやつよりも緩やかであって、学校給食の食事については、会食は机を向かい合わせしない、大声での会話を控えるというようなことで表現を軟らかくしているという話だったんですけれども、今の1年生から3年生というのは楽しい給食を経験をしていない、足立区おいしい給食と言っていながら、やっぱり友達と会話をしながら給食食べるというのは非常に楽しい場でもあるし、食育の点でも学校給食の位置づけというのは非常に大事だと思うんですね。

今後、感染症対策が、感染が収まる中で、どういうふうに学校給食を以前のような形に持っていくかというのは非常に難しいなという面もあるんですね。実は、毎日新聞でおとといデジタルの記事が配信されまして、千葉県の谷津の小学校では、対面での給食を認めるというようなことをやったんだけれども、だけれども子どもたちの自主性を尊重しますよということで、対面を拒否、嫌だという子どもについては、対面をしないでの給食も認め
たところ、前を向いて食べる子どもと対面で食べる子どもがばらばらになってしまったということで、教室内で子どもたちの中で分断が生じてしまっていると、これは非常に重要な問題だということで、私も記事を見ていて、こういうことがあるのかということで、今後、どういうふうに元の授業、元の学校生活へ戻していくかということを検証する、考えていくことは非常に大事だなと思うんですけれども、やっぱりこういうことも考えながら、どういうふうに日常の生活に戻していくのか、給食については、本当に私なんかも楽しみで行っていましたから、そういう意味では、そういう給食の楽しみ、楽しさをどうやって子どもたちに与えていくというのも変だけれども、持ってもらうのかということを考えながら進めていっていただきたいんですが、いかがでしょうか。

学務課長  はたの委員おっしゃるとおり、アンケートを取りましても給食はおいしいと答えていただけるんですが、楽しいと答えるお子さんがちょっと減っていることは現状でございます。谷津ですか、恐らく対面にはしても黙っていろという話だったと思うんですが、やはり黙食という点では楽しさはなかなか厳しいのかなと思っております。
本当にこのコロナがⅡ類に特定されている、Ⅱ類に類型別されているというところで、かなり影響が多いというところから、実は足立区以外の各区の状況を聞きましても黙食を皆さんどこの区もやっているという状況でございました。どうやって子どもたちに元の状態に戻せるか、本当にこの病気がインフルエンザ程度の状況になれば、また
元のように戻していけるかと思いますが、恐らく、ただ対面するだけではなくて、みんなでテーブルを囲んで一緒に会話ができるように、そこら辺も食育の方で対応させていただければと思っております。

はたの昭彦委員  ただ、世の中を見ると、どこのファミレスへ行っても、もう既に対面で親子とかはしゃべりながら食事をしているというのが当たり前の姿になって、何で学校の給食だけが黙って対面ではなくて前向きで黙々と食べなきゃいけないのかなということを言うと、子どもたちだって、お父さん、お母さんと一緒にファミレスとかレス
トラン行って会話しながら食べている、何で学校だけが違うのかということでいうと、なかなか理解が得られないし、子どもの中でも矛盾を生じさせてしまうということでは、非常に成長の過程の中で、そういう環境を置くということも非常に問題あると思うんですけれども、それについてはどのようにお考えでしょうか。

学務課長  ファミレスで御家族で楽しまれているのは非常にいい光景かなと思うんですけれども、やはり学校で、先ほど冒頭の、長井先生の質問にございましたが、クラスターがどれぐらい発生しているかという点では決して今なくなっているわけではございません。クラスターの中では、やはり長時間校外の活動で、ファミレスですとかカラオケとか、そういったところで過ごした状況で大きなクラスターにつながっているような状況もございました。やはり、学校の中でクラスターを発生させないというところでは子どもたちの学びを止めないということにもございますので、当面、このⅡ類で、コロナがⅡ類となっている以上、今の現状を変えていくのは非常に厳しいのではないかと考えております。

はたの昭彦委員  私も感染症対策軽んじて、マスク取ってしゃべりながらというのはなかなかならないというのは現状で分かるんですね。でも、そういう意味では、ただ何とか子どもたちに楽しい場を与えるために、いろいろな事例を参考にして調べながら進めていっていただきたいと思いますので、是非よろしくお願いします。

ただ太郎委員長  ほかに質疑ございますか。

にたない和委員  ちょっと確認させていただきたいんですが、17ページ、子どもたちの間で同調圧力の存在を否定できないとありますけれども、これどっちの圧力として言っているのかなと、付けろというところなのか、付けないようにするというところの圧力なのかというのはいかがでしょうか。

学務課長  どちらかというと、やはりこの2年間、感染対策でマスク付けましょうねという世の中の流れがございましたので、付けない子に対して付けなきゃ駄目だよという同調圧力が強いというふうに考えております。

にたない和委員  何か付けろという圧力とかというのも非常に強いし、逆に言うと、付けないことの同調圧力というのももちろん変化していくんだろうなというところであると思うんですね。その中でちょっと気になるのが、これどこが最終的な部分なのかというと、コロナ前だと思うんですけれども、ちょっと確認なんです。コロナ前とかで、マスクに対してどのような指導を行っていたのか、例えばインフルエンザ発生のときとかであったりとか、どういった指導だったのかなというのがもし分かる方がいれば、コロナ始まる前のとき、そこに戻すのが。

教育指導課長  このコロナ禍、要はコロナが始まったとき私学校にいたんですけれども、それまではマスクを付ける、付けないというのは本人の選択によるもの、要はマスクをこの日は付けてきなさいという指導はなかったというふうに感じております。

にたない和委員  我々は何か大人だから、子どもに対して何とか指導しなくちゃいけないという考えになっている部分も少なからずあると思うんですが、そんな大きな部分ではないと思うんですけれども、この前ちらっと聞いたら、何でマスクするのと聞いたら、自分はうつっても別に大丈夫だと、ただおばあちゃんとかおじいちゃんとかに持って帰っちゃって、そういうふうになったらいけないから付けたいんだというふうに言っている子
がいたんですが、多分、大人ももちろん考えているけれども、子どもだってそれぞれがしっかりと考えを持って、それで多分付けたり付けなかったりという行動をしていると思うんです。最大限、そういったところも尊重しなくてはいけない、もちろん体育とか下校時とか、熱中症の危険性があれば、もちろんそうだとは思うんですけれども、やはりそういった付ける、付けないというそれぞれ子どもたちが考えることをできれば尊重してあげられればなというところが一つ意見としてあるのと、もう一つだけちょっと、最後、正直、子どもたちからの視点になってみれば、下校時にマスクしている子どもが多いというところがありましたけれども、子どもたちからの視点に立ってみれば、結局付けろという同調圧力もさっきもあったというところと、プラス、あとマスコミではあったりとかニュースとかで、コロナ警察じゃないですけれども、マスク警察みたいな事件が非常に多かったじゃないですか。それも今も正直な話印象に結構刷り込まれてしまっていてというところが
あると思うんですよ。だからこそ、これというのは教育部門だけでやっていける問題なのかなといったら違うと思うんですね。正直な話、学校とか保護者に周知するだけでは、正直、それは学校とか、お子さんをお持ちの方だったら知っているかとは思うんですけれど、やっぱり一般の区民の方にどうしてもそういった事情というものを説明しないといけないなというところもあると思うんですけれども、例え防災無線とか使って下校時、見守りとかのアナウンスとかにプラスするであるとか、いろいろな方法考えられると思うんですが、区としては何か、この児童のマスクの着用の有無に関してのものに
ついて一般の区民の方に理解を促すようなことというのは何か計画みたいな検討されていたりとかするんですか。もしあれば。もしなければ、できればやっていただきたいなと思います。

学務課長 現段階では先ほど申し上げました保護者宛ての配信メール、こちらが地域の方も登録していただいていますので、これで学校に関わる地域の方には一定程度情報が行っているかと思いますが、広く一般といいますと、やはり防災無線で熱中症対策の御案内をしているかと思いますが、こちら衛生部の所管になりますので、そちらの方と調整しながらできるのかどうか検討していきたいと思います。

にたない和委員  是非、一般の方の区民に対しても説明して、教育部門だけではなくて、いろいろな部門と連携してやっていただければなと思います。以上です。

ただ太郎委員長  ほかにありますか。

長谷川たかこ委員  このマスクの問題に関しては、感染症対策や熱中症対策の議論にしてはいけないと思います。
教育現場におけるマスクの弊害についてですが、マスクを着用することによる口呼吸などの健康上の問題や子どもたちのコミュニケーション能力の弊害という点で、この請願を出されたお母様と私は、2年前から活動をさせていただいておりました。2年前から国会に行き参議院議員にもお会いし、直接交渉をさせていただいて、文科省や厚労省の見解について、国会議員から意見聴取をさせていただきました。そして、同様に2年前から、足立区執行機関の皆様とも直接お会いをし、話などもさせていただいていたという経緯があります。

今回、5月24日付で、マスクの着用について足立区がメールを配信されました。

「発話を要する場合以外はマスクを着用する必要はない」という御通知を区は出されています。このことについて、区は「国の基準よりも緩和した対応を取っています」ということを書いていらっしゃいますが、この学校メールの中には、「教員は従来どおり、基本的にマスクを着用して児童・生徒の指導に当たります」という一文も入っておりました。この一文があるがゆえにマスクを教員は外せない現状があります。そして、マスクを外さない教員から屋外でマスクを外しなさいと言われても、子ども達は外せない現状があるという事実をお伝えさせて頂きます。

このような現状を区は認識されていらっしゃいますでしょうか。

学務課長  5月24日付のメールにつきましては、教員は従来どおり基本的にマスクを着用という表現をさせていただきました。今、長谷川委員おっしゃったように、教員の先生方、発話をして子どもに指導に当たります。そういった意味で、発話を伴う以上、マスクをしないと、逆の立場の方、先ほど家族に高齢者がいる、基礎疾患がいるということで、非常に警戒をしなきゃいけない世帯の方もいらっしゃいますので、両方配慮して、こういった表現をさせていただきました。
教員の理解についてはそれぞれ個々異なるかと思いますが、それをもってお子さんがマスクを外せなかったということは、直接には伺っておりません。

長谷川たかこ委員  区の執行機関には直接的にはお話が入っていないかもしれませんが、私は保護者からお話を伺っております。
この文言がある故に保護者の皆様がものすごく落胆されました。今までと全く変わらないと。この一斉メールを学校側から配信されても、この一文があったら結局何の意味もなさないということから、落胆されたお声を幾つもいただきました。区が緩和した対応を取っていらっしゃるというのであれば、この文言により、矛盾している内容となっています。その為、再度、この文言を外してメールを保護者の皆様に向けて配信していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

学務課長  6月15日付のメールでございますが、こちらにはそういった表現を外させていただきました。

長谷川たかこ委員  もう一点。足立区では6月に入ってからも度々メールを配信してくださっております。6月1日に伊興小で配られた保護者用の手紙には、「学校敷地内では手指の消毒とマスクの着用をお願いいたします」という文言もあり、誰も運動会のときにはマスクを外さなかったそうです。PTA役員にはマスクについての新しい指導も何もなく、着用が当たり前だったといった話も入っています。

区では適切に指導を行っていると話をされても、個々の小学校や中学校ではそうではない現状があります。今お話したのは小学校ですが、十四中の運動会に関しても同じような状況であったという御報告が入っています。これについて、区は今後、どのように改善をされていくのでしょうか。

学務課長  全体には何度も通知をさせていただいておりますが、各校のそういった事情、お話を伺う度に、また各校にまた改めて指導はさせていただいております。
先ほど教育長が申し上げましたとおり、今後、校長会役員ですとか校長会、こういったところを通して、改めて考え方、皆さんに共通理解をお願いしたいと思っております。

長谷川たかこ委員  各学校の校長先生はじめ、学校の担任の先生方お1人お1人の意識改革をしていかないといけないのではないかと思います。既に2年間もの間、ほとんどの子どもたちがマスクを付けています。そして、保護者も何の疑問も持たずにマスクをすることが当たり前、炎天下の中でもマスクをしていないと不安になるマスク依存症のような状況になっているのが現実です。

是非、親や子ども達に対して、学校の方からも直接対面で、マスクの着脱について考えを聞いたり、それから国の考えをお示ししたりという直接対話が私は必要だと思いますが、いかがでしょうか。

教育長  東京都の方から、先ほど他の委員の方からもお話出ました、マスクを付ける場合、付けない場合、分かりやすくイラストも入っていたものが出ておりますので、こういったものも活用しながら、対話ということも必要なのかなと思いますが、こういった文章で、イラストも入ったもので分かりやすいもので改めて周知をさせていただきたいと思います。

長谷川たかこ委員  子ども達は既にこの2年間マスクが普通の世界になってしまっています。マスク着用により、自分たち、周りのお友達の顔の表情を読み取ることができない状況です。

そのような状況を変えていかなくてはいけません。

マスクを外す行為というものは、今でないとできないと思われます。今、熱中症対策が叫ばれていますが、今だからこそ、一度マスクを外すという行為をし、子ども達に『マスクは外せものなんだ』という意識付けを是非とも経験させてあげたいと思います。いかがでしょうか。

教育長  私も、学校を何校か回っている中で、子どもたちがもうこのマスクを外せない状況になっている、恥ずかしい、外せないんですという子がいるというお話は本当に各校でお聞きをいたしす。ですので、今、長谷川委員おっしゃるように、外していい場面で外していいんですよということを徹底することは大事だと思いますので、先ほど
お話したようなパンフレット等も用いながら、各学校で子どもたちに伝わるように伝えていただくよう、校長会を通じて、また話をしていきたいというふうに思います。

長谷川たかこ委員  行政主導でアクションを掛けて下さい。それは学校現場だけではなくて、区民に対してもです。

今だからこそ罹患者数も減っている状況です。場合によってはマスクを外すことができるということを、まずこの時期に一度、皆に経験をしてもらって、またこれから秋冬になったときには、感染症対策でマスクが必要になるとは思うんですけれども、その前に1回みんなでマスクを、大人も子どもも1回マスクを外して、マスクを外すことはできるんだよというアクションを足立区が主導して、1回外すということをしていただきたいと思うんですが、強く要望させていただきますが、いかがでしょうか。

教育長  私ども教育委員会という立場でいきますと、やはり区全体のアクションというよりも、やはり学校を通じて子どもたちに、それから御両親にというような形で、こういった考え方についてはお伝えしていくのがいいのかなというふうに考えております。

長谷川たかこ委員  では、長谷川副区長いかがでしょうか。区として、是非マスクをみんなで外すということを一度でもいいから、みんなで経験をするということをしていただきたいと思います。いかがでしょうか。

副区長  この間、感染症に関しては、コロナ対策本部が区でありますので、今委員から、このタイミングでマスクを外すアクションをということで、ただ若干また増えてきている状況もありますけれども、熱中症という課題もありますので、今御提案いただきましたので、ちょっとコロナ対策本部の中で議論をしていきたいと考えております。

長谷川たかこ委員  やはり人と人とのコミュニケーションとか、それから学びということを考えると、このまま、この夏にマスクをみんなで外さずに、このまま行ったら、本当に一生マスク外せなくなってしまうと思うんですね。ですから、そういうことを考えながら、一度みんなでマスクを外すということを足立区で是非アクション掛けていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

ただ太郎委員長  ほかに質疑はございますか。

水野あゆみ委員  すみません、再確認なんですけれども、マスクを体育の時間、今プール始まっていますからプールは間違いなく外していると思うんですけれども、校庭でやっている授業は教員含めて外している状況、皆さん外している状況、私の子ども2人に聞くと、先生も外している、自分たちも暑いか付けてられないからもちろん外していると聞いたんですけれども、全校どういう状況なんでしょうか。

教育指導課長  教育指導課の方では、プールも含めて、体育の授業、ちょっと前になりますけれども、運動会につきましては、マスクは全員外すようにという指示をしております。

水野あゆみ委員 本当に暑いので、熱中症で亡くなったという昨年の事故もありましたから、足立区でも、どこでも絶対あってはならないことなので、体育の外での授業というのは強制力を持って、外せない子は見学してもらうぐらいの強制力持ってしっかりやっていただきたいと思いますが、その辺はどうでしょうか。

教育指導課長  やはりてんびんに掛けて、熱中症で命の危険があるというのはもう重々分かっていますので、そこについてはしっかり指導するように進めております。

水野あゆみ委員  それとともに、やはり私の方には、また真逆の意見、御相談があって、やっぱり感染してしまった子ども、もう本当にちょっと前だったら14日間自宅待機しなければいけなかった、本当につらかった、熱も出て、本当に頭も痛くて、外にも出られないし本当につらかったという状況があって、なので絶対マスクはしたいというのもあったり、また、親も仕事を休まなければいけない、また家族全員がうつってしまったとい
う話も聞きましたので、やっぱり付けるところと付けないところというのはしっかりやっていかなければいけないかなと思うんですけれども、今、2メートル、1メートル確保して、教室内での机の間隔と書いてあるんですけれども、ちょっと私が見たところでは、40名近い教室もあるので、前後左右1メートルというのはなかなか厳しいんですよ、今の状況だと。なので、全員一斉に取るというのは、ちょっと今の時期ではどうなのかなというふうにも思います。そういったお声も、アレルギーでくしゃみをする子もいて、そういった子から飛沫が来て、子どもたちから、嫌なんだと帰ってきて相談があるという保護者の声があるのも、私のところにも届いていますので、そういったところも加味しながらしっかりと対応していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

学務課長  両方の立場の方がいらっしゃるということは、区民の皆様の声からも伺って、そこは理解しているところでございます。それぞれバランス取って個別に対応できるように学校の方にも周知してまいりたいと思っております。

ただ太郎委員長  ほかに質疑は。
[「なし」と呼ぶ者あり]

ただ太郎委員長  なしと認めます。
それでは、各会派の意見をお願いします。

にたない和委員  継続でお願いします。

長井まさのり委員  国からの通知、事務連絡、また東京都からのリーフレットなどもあります。また、更に議論を深めていきたい状況でございますので、今回継続でお願いします。

はたの昭彦委員  感染対策をしっかりやりながらということで、マスクについては、やっぱり付ける自由もあるし外す自由もあるということで、子どもたちがなかなか外せないというところで言うと、果たして大人も、私なんかは最近は自転車乗るとか、1人で表歩くときは外しているんですけれども、だけれども大人もなかなかそういう1人で歩いている場面では外してないということを見ると、やっぱり子どもというのは大人のやること見ていますから、そういうことも含めて広めていくというか、対策をしていく必要があるんだと思います。
この陳情については、子どもたちの発達段階の、中で成長にいろいろな影響があるんだということを知らせてほしいですとか、緩和できる場面については緩和をしていただきたいということと、先ほど言ったように、付けられない子もいるということを理解してもらうように進めてほしいということで言えば、一斉に外してくれとか、一斉に付けなきゃ駄目だという話ではないので、そういう意味では、陳情の趣旨については当然だなと思いますので、採択を求めたいと思います。

○長谷川たかこ委員  保護者や子どもたちに対してマスク着脱についての周知・啓発を直接対話することと「マスクは外すこともできるんだよ」ということをしっかりと足立区が主導して、アクションを掛け、模範行動を示すことを行っていただきたいと思います。両方とも採択でお願いします。

ただ太郎委員長  それでは、お諮りいたします。
本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手
を求めます。
[賛成者挙手]

ただ太郎委員長  挙手多数であります。よって、継続審査と決定をいたしました。