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文教委員会②「教育現場への感染症対策緩和についての請願」

ただ太郎委員長  受理番号4、受理番号5、以上2件を一括議題といたします。2件とも前回は継続審査であります。
最初に、受理番号4の請願について、追加署名の提出がありましたので、区議会事務局次長から報告をお願いします。

区議会事務局次長  受理番号4の請願につきましては、8月19日付で16名の追加署名の提出があり、合計で691名になりましたので御報告いたします。

ただ太郎委員長  執行機関、何か変化はございますか。

学務課長  基本的な感染対策の方法について変更はございません。

ただ太郎委員長  ありがとうございました。それでは質疑に入ります。質疑はございますか。

長井まさのり委員  確認でございますけれども、これまで区立小・中学校でのクラスターの発生状況で、8月は夏休み期間中でございますけれども、7月の発生状況はどうだったのか伺います。

学校支援課長  7月は延べ33校でございます。

長井まさのり委員  33校ということで、6月はたしか7校であったかと思いますけれども、7月から一気に増えて、どのように分析していますでしょうか。

学務課長  クラスター以外にも各学校から報告を受けておりますが、1日で200件を超えるような日もございました。感染状況は広がっているふうに分析しております。

長井まさのり委員  6月に文科省、また厚労省の方から通知、事務連絡があったかと思います。それを受けて、しっかり各学校にも徹底をされてきたかと思いますけれども、その後、東京都からも何かあったと聞いていますけれども、それについてはいかがでしょうか。

学務課長  7月の終わりに、こちらは感染対策ではないんですけれども、積極的疫学調査及び濃厚接触者の特定は小学校でももう行わないという通知と、それから濃厚接触者の待機期間が短くなったという旨の通知がございましたので、このことについては学校及び保護者に向けて通知を発信したところでございます。

長井まさのり委員  分かりました。感染状況も日々予断を許さない状況の面もございます。また、全国では、この天候にもよりますけれども、熱中症による児童・生徒の緊急搬送の報道もあります。これ、命に関わる重大な問題として、しっかり捉えていかなければなりません。このマスクの着用については、児童・生徒や、この保護者をはじめ、地域にも理解と協力をしっかり求めた上で、子どもたちにはこの差別とかいじめにつながらないような、適切な指導をしっかりお願いしたいと思いますけれども、現在夏休み
期間中ですが、この熱中症警報が出たときなどの教育委員会としての対応はどのようにしているのか伺います。

学務課長  熱中症警報が出た際には、全ての学校に対して、防災無線の形でのファクス一斉送信して、周知をしております。学校ではこれを参考に、プール指導ですとか、学校での教育活動に活用していただいております。

長井まさのり委員  分かりました。また、基礎疾患を持っていらっしゃる方や、高齢者の皆様への家庭内感染にも十分に気を付けていかなければなりません。学校行事や地域のイベントも、このコロナ禍によりまして、縮小や延期、中止などの影響で、子どもたちの体験の場が本当に少なくなって、また、子供たちの体力、そうした面も含めて心配されている保護者の声にも丁寧に耳を傾けていただきたいと思います。マスクの着用については、先ほど申し上げたとおりに、この差別とかいじめにつながらないように、しっかり指導していただきたいと思いますけれども、再度、教育長、いかがでしょうか。

教育長  今、長井委員からお話ありましたように、マスクの着用について、そういった差別といったようなことにつながらないように、校長会等々を通じて、各学校には引き続き周知をしてまいりたいというふうに思います。

ただ太郎委員長   ほかに質疑はございますか。

はたの昭彦委員 2点ばかりなんですけれども、マスクの着用については、やっぱりそのマスクを付けることによって子ども同士のコミュニケーションが取れないとか、あと、その表情がなくなってしまうとか、自分の感情が表に出にくいとかというようなことが繰り返し報道なんかで言われているんだけれども、それについて本当に心配なんですけれども、その辺の区の考え方というか、今後の対応についてはどのようにお考えでしょうか。

教育指導課長  その表情が見えない点であったりとか、その辺は非常に気になるところです。ただ、感染状況を考えると、マスクを学習中に外すというのはなかなか難しい場面もあります。言葉であったりとか、又は文章であったり、様々な活動を通して、そういうところを敏感に察知するようには教員の方には伝えておりますので、更にそこを充実していきたいと考えております。

はたの昭彦委員  なかなか察知というのも難しいのかなって。先生自体もマスクしているわけだから、先生の表情も読み取れないってなると、僕らが子供の頃は先生の表情を見ながら授業を受けたりして、何かこんなこと言ってしまうと怒られてしまうかなとかと思いながら授業を受けていた記憶がありますけれども、そういう中でやっぱり子供たちというのは育っていくということを考えると、今の状況は非常に心配だなというふうに思います。それとともに、学校内での感染症対策ということでは、やっぱりもう大事だということで、実はこの間、厚生委員会の報告を聞いたときに、足立区の集団接種、地下1階やっている、あれがもう9月30日までだということをお聞きしまして、ワクチン接種状況どうなんですかと言ったら、あまり伸びていないということで、ワクチンが余りそうだと。しかも、それも万の単位で余りそうだと。それどうするんですかって聞いたら、廃棄ですねって。税金かけて買っているものを簡単に廃棄してしまうぐらいだったら、ワクチン接種については、18歳から60歳未満の医療従事者や、高齢者施設等の従事者については打つことができるようになりましたけれども、教職員の方でも、やっぱり希望するような教職員の方に、ワクチン余るぐらいだったら、希望する方には打てないのかなというふうなことを思ったんですけれども、それはやっぱりこの国との関係とか、法律の関係
で難しいのでしょうかね。

副区長  先日もそのような御意見いただきましたけれども、ワクチン接種を誰にするかということにつきましては、国の方で指定をしてきますので、4回目ワクチンの今対象者が限定されておりますけれども、それを自治体の判断で広げるということについては、現行法の中ではできないという形になっております。

はたの昭彦委員  余って捨ててしまうぐらいだったら、是非そういったエッセンシャルワーカーで希望★★方に打てるような仕組みをできないのか
ということで、国に是非意見を上げていただきたいと思いますのでよろしくお願いします。

ただ太郎委員長  ほかに。

長谷川たかこ委員  夏休み前ですと、熱中症のときに登下校中にマスクを外して下校しているお子さんに対して、大人が唾を吐きかけられたりとか、マスクを外すなということを強要されたという案件、幾つか聞いております。その旨、役所の方にも御相談をさせていただきましたが、私の周りのお母様たちはその状況をとても心配しております。

地域住民に、熱中症とか、外においては子供の登下校中はマスクを外してもいいんだよということを、地域住民に定期的に周知啓発を是非とも徹底していただきたいと思います。そのようなお声がとても上がっています。今回、夏休みが明けることで是非とも実践していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

学務課長  夏季休業明けに向けまして、また学校関係者ですとか、地域の方向けの学校配信メールございますので、あと、こちらを活用して周知をさせていただければと思っております。

長谷川たかこ委員  区でもメールやホームページに上げていただいたというのは早速拝見させていただきました。しかし、実際に見ていると、現状では、地域住民の方や特に団塊の世代の皆様、そこまで意識が行かないようです。是非、例えば夕方、区の放送などで「本日、熱中症関係の件で子供たちがマスクを外して下校している場合には温かく見守ってあげてください」などとそういった形で地域住民に対する啓発を放送などでしていただきたいと思います。富山県の公立小学校では「マスクを外しても大丈夫」といった内容を盛り込んだ啓発用紙を定期的に配布されています。そのような実践例をお手本にしながら、足立区でも率先して行っていただきたいと思います。いかがでしょうか。

教育長  放送については、今ここですぐにできるというようなお答え、なかなかできないんですけれども、私もそれ、感覚でございますけれども、日中、大人の方でも外を歩いているときに、一定の距離を保った場合には、マスクをしなくていい
よというようなことで、犬の散歩をされている方とか、一時期に比べると大分増えてきているのかなというような感触は持っております。ただ、学校の子供たちに唾を吐かれたりというようなお話もございましたので、まずは保護者へのメールであったり、開かれた学校づくり協議会であったり、地域の皆様と接する場で、そういったことを周知を引き続き続けていきたいというふうに思います。

長谷川たかこ委員  放送では検討が必要との見解であれば、町内会の掲示板があるので、そういうところに紙ベースで貼っていただいて、「熱中症などの危険性もあるので、屋外においては、距離があればマスクを外してもよろしいですよ」というような文言を書いて張り紙をしていただくと、そういうところで理解が進むのではないかと思います。結構、町会の掲示板って皆さん見ていらっしゃいますから、効果絶大だと思います。いかがでしょうか。

副区長  それについてはちょっと検討をさせていただきたいと思います。

長谷川たかこ委員  今日は午前中に産後ケアの施設を視察に行きました。

スタッフの方と話をさせていただきました。お話の中で印象的だったのが、乳幼児に対sる産後ケアのスタッフのマスクの装着についてです。赤ちゃんは、当然、あまり目が見えないけれども、だんだん月日がたつにつれて目が見えるようになります。

産後ケアなどで、通所で通っていらっしゃるお母様たちがお子さんを預けるときに、コミュニケーションという部分で、赤ちゃんの頃からマスクの顔を見せていることに、やはり問題を感じているそうです。

これから何年先続くか分からないこのコロナ禍の中で、これが保育園や幼稚園だったり、小・中学校の子供たちがずっとマスクを付けて社会生活を営むという点に危機感を感じるといった話がありました。将来、大人になったときのコミュニケーション能力など、何かしらの問題が生じるのではないかという話をしてきました。

今回、請願を出されている親御さんたちは、その点も含め、とても心配しているところです。コロナ禍の中で感染症対策という名目で犠牲になっているのは、一番は子ども達です。

まだまだ感染症対策という部分は必要ですが、学校生活の中における場面、場面においてのマスクが外せる瞬間というのは必ずあると思われます。体育の授業であったり、もちろん給食のときも、黙食ですが、マスクを外して食べる、その後のちょっとしたお時間とかもあると思われます。教育委員会、行政の執行機関の皆さんも知恵を出し合い、教育現場の中でマスクを如何にしながらどこかのタイミングで外し、みんなでコミュニケーションを取れるような、そういう機会をつくり出していただきたいと思います。

みんなで知恵を絞らないと、このままずっとマスクし続ける日々がさらに長くこれから先も続いていくと思われます。是非そういった部分で、皆さんでお知恵を出し合い、マスクを外すタイミングを是非とも考えていただきたいと思います。いかがでしょうか。

副区長  今すぐに、どういう場面でって、私アイデア浮かびませんけれども、今、長谷川委員おっしゃるように、マスクをしていることで子どもたちが自分を表現するとか、相手の意図、表情から気持ちを酌み取る、こういったことが非常にしづらくなっているいう現状については、もう正にそのとおりだと思います。学校の中でも、その時々の感染状況に応じて、こまめに外せる機会、どういう機会がいいのかは具体的には申し上げられませんけれども、できないかということについては引き続き検討していきたいというふうに思います。

長谷川たかこ委員  是非、よろしくお願いいたします。

ただ太郎委員長  ほかに質疑ございますでしょうか。
[「なし」と呼ぶ者あり]

ただ太郎委員長  なしと認めます。各会派の意見をお願いします。

鹿浜昭委員  継続でお願いします。
ただ太郎委員長  両方継続で。
長井まさのり委員  両方継続で。
はたの昭彦委員  両方とも採択でお願いします。
長谷川たかこ委員  両方採択でお願いします。
ただ太郎委員長  これより採決いたします。本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手
を求めます。
[賛成者挙手]
ただ太郎委員長  挙手多数であります。よって、継続審査と決定をいたしました。