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成果報告:代表質問の内容⑤【がん患者・家族支援の構築に向けて】

日本人の死因の第1位はがんです。2人に1人はがんにかかり、3人に1人ががんで亡くなっています。区民のがんによる死亡率は依然として増加傾向にあり、最近は高齢者だけでなく若年者のがんも増えており、今後もこの傾向が続くものと予想されます。

 

先進区として、港区は、がん患者支援が進んでいます。がん予防につながる健康講座などの啓発、早期発見のための胃、大腸、乳房をはじめとする各種がん検診の実施、在宅で緩和ケアを受けているがん患者の病状急変時の病床確保など、各種のがん対策に取組み、一定の成果を上げています。

 

足立区においても、がんによる死亡者の減少を目指しながら、がんにかかっても住み慣れた地域で安心して自分らしく生活できる環境の構築を目指すことが必要です。

予防、早期発見、地域がん医療の充実及びがん患者・家族への支援の取り組みを構築し、この事業を実施するにあたっては、区民、関連団体や企業、医療機関の協力・連携を図りながら進めることが重要です。

 

私は足立区から、がんと分かった時点から治療と並行して、身体的・精神的・社会的問題・スピリチュアルな問題など、辛さや症状を緩和することで生活の質を改善するアプローチを行う施策を新たに構築していきたいと思います。

 

*****以下、委員会での発言要旨(抜粋)です。***** 

 

【がん患者・家族支援の構築に向けて】

<長谷川たかこ議員>

区民のがんによる死亡率は依然として増加傾向にあり、最近は高齢者だけでなく若年者のがんも増えており、今後もこの傾向が続くものと予想されます。
区として日頃から、区民に対してがん予防につながる健康講座などの啓発、早期発見のための各種がん検診の実施など、各種のがん対策を取組むことが大切です。がん対策を総合的、計画的に進め、予防から早期発見、緩和ケアを含む対策の充実、強化するためには区民、企業、医療機関の協力・連携を図りながら進めていくことが喫緊の課題です。

 

【問】足立区においても、看護師、心理士、栄養士などの多職種の専門家などが揃う相談窓口を設け、日々の療養生活の中で困っていることなどの相談が受けられ、専門スタッフによる栄養相談やリハビリテーション支援のほか、アピアランスアドバイザーによるアピアランス(外見ケア)に対する相談も含めた多角的な相談ができる施設を(仮称)江北健康づくりセンターで開設するよう強く要望致します。区の見解を求めます。

【問】将来的に民間事業者と連携し、豊洲にあるマギーズ東京や港区立がん在宅緩和ケア支援センター「ういケアみなと」のような施設を複数設置し、同じような境遇にある人達と語り合うことで、自分が決して一人ではないこと、自分らしく生きていくことの大切さなどに気づいてもらうきっかけを創出する施設の開設を求めます。足立区においても先進的に整備を進めている自治体を研究しながら、がんに罹っても住み慣れた地域で安心して生活できる環境整備を早急に進めて頂くことを強く要望致します。以上の点を踏まえ、区の見解を伺います。

 

【衛生部長:答弁】

がん患者に対する多角的な相談が出来る相談窓口を(仮称)江北健康づくりセンターで開設すること、および民間事業者と連携し、がん在宅緩和ケア支援センターのような施設を複数設置することについて、一括してお答えいたします。

 

区では、がん患者の方に対する相談やがん体験者の活動等について、主治医や医療機関と連携しながら、各保健センターで相談・支援を行っております。区独自のがん在宅緩和ケア支援センターの設置については、区内にも在宅緩和ケアを行っている診療所やクリニックがある為、現在のところ考えておりませんが、(仮称)江北健康づくりセンターでは、がん患者の支援について、東京女子医科大学附属足立医療センターとの連携も含め、足立区医師会とともに実施に向けて検討して参ります。