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代表質問の内容⑧【子連れ再婚家庭(ステップファミリー)等の中途養育者支援に向けて】

全国的に見ても子連れ再婚家庭(ステップファミリー)や親族による養育、また社会的養護による養育家庭(里親)など、養育者が交替する事によって「子どもの成長に差が生じる可能性」が見過ごされている状況の中で、子どもの権利からみても大きな社会的不平等があります。

 

中途から養育に関わる人の殆どが子育てに慣れていない、つまり初めて、成長している子どもを持つことになり、中途養育当事者は、現実的に子育ての悩みを抱え込み、虐待のリスクを増やす事に繋がっています。一般家庭以上に支援が必要なのは明らかです。

そこで、子どもの福祉と保護を確保し、養育の適切な条件が満たされるために、中途養育者に関わる支援の構築を求めました。

 

*****以下、委員会での発言要旨(抜粋)です。***** 

 

【子連れ再婚家庭(ステップファミリー)等の中途養育者支援に向けて】

<長谷川たかこ議員>

全国的にも子連れ再婚家庭(ステップファミリー)や親族による養育、また社会的養護による養育家庭(里親)など、中途から養育者が交替している子どもが少なくない状況です。その存在は殆ど話題に上らず、中途より児童の代替養育に携わる者に対しての支援は何もないのが現状です。

【問】中途から養育がスタートする家庭に対する支援が必要です。中途から養育に関わる人の殆どが子育てに慣れていない、つまり初めて、成長している子どもを持つことになます。一般家庭以上に支援が必要なのは明らかです。中途養育当事者は、現実的に子育ての悩みを抱え込み、虐待のリスクを増やす事に繋がっています。そこで、中途養育者専用の窓口を開設し、カウンセリング等の心理的サポートや当事者・支援者による情報交換の出来る場の設置を強く要望致しますが、区の見解を伺います。

 

【子ども支援センターげんき子ども家庭支援課 所長:答弁】

子連れ再婚家庭(ステップファミリー)や親族による養育を含め、子育てに関する相談や支援は、実父母からの相談と同様に個々の子どもや家庭の状況に応じて行いますので、家庭の状況別の専用窓口を開設する予定はございませんが、情報交換の出来る場の設置につきましては、そのニーズを含めて研究して参ります。

 

<長谷川たかこ議員>

【問】社会的養護下の養育家庭や児童養護施設職員等には中途養育に関わる研修や学習の機会がありますが、再婚家庭(ステップファミリー)や親族などには学ぶ機会が一切なく、難しい子育てに対して自助努力するしかないのが現状です。全ての子どもに平等な発達の権利を与える意味において、中途養育者自身が自助努力だけでは不十分であるため、区による中途養育に特化した研修、学習の機会の創出を強く要望致します。区の見解を伺います。

 

【子ども支援センターげんき子ども家庭支援課 所長:答弁】

区による中途養育に特化した研修、学習の機会の創出についてですが、子育てに関する相談と支援は個々の子どもと保護者の状況に応じて異なっており、また、現在のところ、中途養育に関わる相談件数も限られていることから、中途養育に特化した研修などにつきましては、これからの研究課題として参ります。

 

<長谷川たかこ議員>

【問】中途から養育者が交替している子どもは、血の繋がりが前提の親子関係中心の日本社会において居心地の悪さを感じています。家庭によってはその親子関係を社会的に隠しているケースも少なくありません。先ずは学校や行政等、子どもに関わる機関から、中途養育問題を真摯に考えていく必要があります。関係機関に対する中途養育に対する理解を深め、現状の困難を変えていく周知啓発活動を進めていくよう強く要望致しますが、区の見解を伺います。

 

【子ども支援センターげんき子ども家庭支援課 所長:答弁】

次に、中途養育に対する理解を深め、現状の困難を変えていく周知啓発活動についてですが、ステップファミリーについては現在、統計的には把握されておらず、不明な点も多い状況でございます。中途養育についての周知啓発についてどのような事が出来るのか、他自治体の動向も含め研究して参ります。

 

<長谷川たかこ議員>

これからの多様性ある社会を実現していくためには、常に学び続けること、多様な想像力を働かせることが差別をなくし、豊かな社会を構築していくことに繋がります。

多様性社会の実現に向けて「足立区で生活する全ての人が安心して暮らせる、やさしい街づくり」を私はこれらかも全力で構築していきたいと思います。

ご清聴ありがとうございました。