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決算特別委員会の質問①【足立区立保育所の指定管理について】

10月に審議した決算特別委員会の内容です。

テーマごとに分けて、順次ご紹介していきます。
決算特別委員会での私の質問は、3日間です。

本当に区民の皆様のお役に立つ政策、区民の皆様のための政策にお金が使われているかを予算の審議、決算の審議などを通してチェックすることは、議員として大切な役目のひとつです。先ずは決算特別委員会の初日、「足立区立保育所の指定管理について」について質問をしました。

保育園の指定管理者制度のあり方について、深く考えさせられる案件です。


*****以下、委員会の質問と答弁(抜粋)です。*****

長谷川たかこ委員

10月2日日曜日、足立区立新田さくら保育園の保護者説明会がありました。

現在の指定管理者である社会福祉法人じろう会による運営期間が今年度で終了することとなりました。令和5年4月から指定管理者ライクキッズ株式会社に変更となります。先月、こちらの保育園に通う保護者に対し、指定管理者が変更する旨の説明が初めてあり、保護者の皆様が大変困惑されています。このことからも、指定管理者を既存のままで維持し、変更しないでもらいたいという声が私の所へ届きました。

 

指定管理者選定結果は既に昨年3月の委員会で公にご報告されております。指定管理者が昨年の早い段階で、変更する通知を新田さくら保育園に通う保護者は知る権利がありますが、全く周知されておらず、先月の時点で、初めて保護者の皆様に通知されたという事実があります。現在の事業者側からは、保護者へのご説明については「役所より何のアドバイスも受けていない」というお話を保護者にされたそうです。さらに昨年行われた指定管理者選定では、既存事業者が不利となるような促しが役所側にあったと現在の事業者側から保護者にご説明があったという話しを保護者よりお聞きしました。

 

このことから、保護者の皆様が立ち上がり、指定管理者選定の内容を調査され、指定管理者の見直しを求められています。

【問】これを受け、私が役所からヒアリングをしたところ、昨年の時点で、役所としては、既に新田さくら保育園に通う保護者に対する説明を行うよう区側が文書を作成し、事業者側にお渡しをしているという話を執行機関より頂きました。また、今年3月にも、区側が新田さくら保育園保護者在籍人数分を印刷し文書を作成され、事業者側にお渡しされていたということを聞き及んでおります。再度、この場で事実確認をさせて頂きます。このことで間違いはございませんか。

 

○子ども家庭部長

長谷川委員御発言のとおり、昨年の夏、また今年の3月にも、全員分の文書を印刷しましてお持ちしたというのは間違いございません。

 

○長谷川たかこ委員

【問】役所側が先月29日30日に開催された、新田センターでの保護者向け相談会でのやり取りの中では、区側の見解として、今年3月の時点で保護者説明会を行う予定で、園からはコロナを理由に拒否されたこと。また区の担当者が保育園に直接訪問することについて、再三にわたり園長が拒否されていたとのご報告がありました。

しかし、これらのことは、保護者が園長から聞き及ぶご説明と異なるそうです。保護者が大変困惑しています。このことを踏まえ、区として園長からヒアリングを早急に行い、保護者に対する説明に事実と違うことを述べていないか、調査するよう強く求めます。区の見解を求めます。

 

○子ども家庭部長

区として、今回、なかなか引継ぎとかも行われていないという状況もございますので、それらの申入れも含め、また、こちらの内容のヒアリング等も併せて進めさせていただきたいと思います。

 

○長谷川たかこ委員

早急に行っていただきたいと思います。

今回、区の対応と事業所側との対応の不手際により、今回、保護者や在園している子ども達皆様にとって大変な精神的苦痛となりました。保護者の皆様にしてみると、なぜ今更、この時期になってというのが正直なお気持ちです。

【問】保育園の保育士が新規事業者への変更と共にお別れとなってしまうことに、保護者、子ども達が精神的な苦痛を味わっております。保護者の皆様からも声が挙がっている状況です。新規事業者側では、現在人材募集をしているとのこと。このような事態となっている以上、区として責任を持ち、出来る限り親子の負担が軽減されるような配慮を強く求めます。区の見解を求めます。

 

○子ども家庭部長

先日の保護者会、私も出席させていただきまして、保護者様の皆様の直接のお気持ちを聞かせていただきました。その中で、やはり皆さんに情報がきちんと行っていないというところで御不安ということもございますので、まずは2週間に1回程度、しっかり情報を提供する。 お手紙のような形でというところと、あと、個別の相談会を月2回程度お話をする機会を設けさせていただきたいと考えているところでございます。

 

○長谷川たかこ委員

丁寧に、できるだけ皆さんの精神的な不安感が和らぐように、迅速に対応していただきたいと思います。

【問】そもそも、指定管理者制度は保育園には向かないのではないか。といった声が保護者から出ている状況です。このような事態が起きないよう再発防止にむけた区のしっかりした整備体制を強く求めます。区の見解を求めます。いかがでしょうか。

 

○子ども家庭部長

現在、保育園の入園の申込みの際の冊子、60ページぐらいありますけれども、その中で指定管理園ということが分かる表示1ページというような状況でございます。膨大な中でとてもお読みいただくのは難しいと思いますので、改めまして、ホームページなども含めた情報提供について、しっかり考えて取り組んでまいります。

 

○教育長

今回、保護者の皆様に情報が行っていないということで不安感を与えてしまったことを大 変申し訳なく思っております。 今後こういうことがないように、こまめに保育園を通じて、また、行政の側から保護者の皆さんに情報が行くように、確認しながら進めていきたいというふうに思います。

 

○長谷川たかこ委員

このような事態が発覚したわけですから、区としても、こちらの指定管理者の保育園に遠慮せずにどんどん積極的にアピールをして情報提供をするべきだったのではないかなと感じます。 そして、共働きの方々が多いので、予め区の冊子に文言で提示されていても、皆さん、その部分については見落としてしまっていると思われます。冊子に書かれることは必要ですが、さらにたたみ掛けてSNSの発信やそれ以外にも、口頭で促すとか、保護者の記憶に残るような発信の仕方を心掛けていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。