カテゴリー記事一覧

【過去の活動報告】


【活動カテゴリー】


【過去の議会報告】


【議会報告履歴】



決算特別委員会の質問③【誰もが生き生きと生活しやすい足立区を目指して】

2021年6月に当事者の保護者様から私はご相談を受け、役所の方々と協議をしてきました。適切な支援につなげる役を担わせて頂きましたが、未だに解決できていない状況が明るみとなりました。

 

現在、25歳の脳性麻痺による四肢体感機能障害をお持ちの当事者、そして保護者様からの継続案件です。

 

地域で生活する障がい当事者、その家族やおよび支援者が不安に陥ることのない生活支援をさらに強固に構築していきたいと思います。そのためにも、必要な構成員を揃えた充分な話し合いと情報の提供を丁寧に迅速に行う仕組みづくりと個々の人権に配慮した対応と適切な改善を提案しました。

 

*****以下、委員会の質問と答弁(抜粋)です。*****

○長谷川たかこ委員

脳性麻痺による四肢体感機能障害をお持ちの当事者・保護者からの区民相談が昨年6月から継続しております。現在25歳で、身体障害者手帳1種2度の方です。食事、着脱、入浴、排せつ、会話他、全てが介助を受けており、コミュニケーションは表情や発生、アイコンタクト、態度や姿勢でとられています。また、寝返りや車いすによる怪我が多発しており、睡眠障害も起きているような日々を過ごしています。

 

昨年6月に私はご相談を受け、役所の方々と協議をし、適切な支援につなげる役を担わせて頂きましたが、未だに解決できていない状況が明るみとなりました。

 

当事者が利用されている車椅子が適切なものとなっておらず、常に成人男性の腰がずり落ちてしまう状況での車いす使用となっています。このような危険な状況で飲食や散歩をしているので、訪問看護の看護師からも車椅子の不適正・誤嚥の危険を指摘されています。また、姿勢をその時々、一日何十回と直し続ける介助者も大変である状況。さらに何よりもご本人の体が相当きつい状況となっています。

 

区の担当者あしすとの適合検査では3人がかりで座らせて(介助者は一人派遣のみ)本人の機嫌が落ち着いている短時間で「適合」確認が行われたそうです。「問題があれば業者に行って修理して良い」と介助者リーダーが区担当者に言われたそうですが、すでに幼少期から関わりの深い車椅子専門業者に骨盤ベルトの位置や形状を変更してもらっても全く解決には至っていない状況です。

 

当事者の保護者からは、修理ではなく車いすの新規作成しか解決方法がないと当初から声を挙げておられましたが、「新規作成は東京都センターを通るのも難しい。まずは座面と背面の工夫でいけるかもしれない」と言われ、まともに座位が取れないまま1年以上の月日が経過し、継続してなおも大変困っている状況です。当事者も相当な苦痛を感じている日々です。

 

【問】このような問題は、氷山の一角であり、同じような想いをしている障がい者の方々がまだまだいるのではないでしょうか。地域で生活する障がい当事者、その家族やおよび支援者が不安に陥ることのないよう、必要な構成員を揃えた充分な話し合いと情報の提供を丁寧に迅速に行い、個々の人権に配慮した対応と適切な改善を早急に行う事を強く求めます。

区の見解を伺います。

 

○障がい福祉課長

今、長谷川委員からいただきました件につきましては、援護係職員とそのときのアシストの理学療法士が参加してやっていることだと聞いております。対応について、今後も丁寧に、人権に配慮しながらやっていきたいというふうに思っております。

 

○長谷川たかこ委員

この問題では、新規で車椅子を作らないといけない喫緊の課題があります。

当事者である成人男性の体に全くと言ってよいほど対応していない車椅子を修理、修理で難をしのがせており、御本人がこの1年以上も苦痛を強いられている状況です。

保護者からは、区が経費削減のため新規作成に難色を示し、このような苦痛を強いる姿勢を長期間放置し、身体に悪影響が出てから様々な経費を掛けていくことを繰り返しているとのお訴えです。他にも、同じように会話が困難な障がい者に対して常態化しているようにしか思えてならないという厳しいお言葉をいただきました。

 

東京都による円滑な認定手続を区が責任を持って行い、車椅子の新規作成につながるよう、是非とも、今、お言葉ありましたが、しっかりと対応をしていただき、これが氷山の一角にならないよう、コミュニケー ションがまともに取れない当事者の皆様、御家族や支援者の皆様に寄り添った支援体制を是非とも推し進めていただきたいと思います。いかがでしょうか。

 

○障がい福祉課長

今、長谷川委員からいただいた御発言につきまして、こちらについては、当初、 平成31年に作成されたものと聞き及んでおります。その後、当センターの方で判定が、修理が認められたことから、アシスト、援護係含めて調整をしていると聞いておりまして、近々には、今週 10月13日にアシストの方で確認をして行うというふうに聞いておりますので、よろしくお願いいたします。

 

○福祉部長

少し補足させていただきます。

確かに新規の作成について御要望があったことは間違いございません。

ただ、理学療法士の見立てでは、新規で作る、要するに、車椅子のフ レーム部分の問題ではなくて、座位保持装置といいますか、これ座面の部分の問題が一番のネックになっているっていうところで、今回、修理ということで御家族にお話合いをさせていただいた上で、修理をさせていただいているところです。 まだ使い勝手が悪いというお話がありましたら、 先ほど答弁いたしましたとおり、今月の来週にまたお会いすることにはなっておりますけれども、ただ、それでも不具合がある場合には、修理ないしは、場合によっては新規ってことも可能性としてはありますので、きちっとお声聞きながら対応させていただきたいと思います。

 

○長谷川たかこ委員

当事者や保護者の皆様のお気持ちに寄り添い、是非とも丁寧に行って頂きたいと思います。新規作成をとても望んでいらっしゃいます。新規で作ると50万以上かかるというお話を聞いておりますが、その部分はしっかりとお話合いを進めてながら、事業者、昔からの車椅子の専門業者との関りも深いようですので、そちらの方の話合いも含めて進めていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。