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☆文教委員㉙【不登校の子ども達や発達障がい特性のある子ども達とその保護者に対する適切な支援等の創設を求める請願】

○ただ太郎 委員長  次に、請願・陳情の審査に移ります。
 (1)元受理番号6を単独議題といたします。
 前回は継続審査であります。また、報告事項(10)についてが本請願と関連しておりますので併せて説明をお願いいたします。

 

◎こども支援センターげんき所長 文教委員会報告資料の54ページを御覧ください。件名、所管部課名は記載のとおりでございます。こちらは、本年8月22日の文教委員会におきまして御依頼がございました都内23区における特別支援教育支援員対象の研修状況調査結果につきまして御報告するものでございます。

項番2の(1)アの表でございます。支援員の登録数ですが、足立区は、8月末現在で156名でございます。6区が150名以上であり、足立区は多い区の一つでございます。また多いところでは70名以上90名未満が7区ございました。

55ページ上段、イの研修の形態と実施回数の表を御覧ください。足立区は、集合研修、個別研修の年2回実施しておりますが、研修形態では、集合研修が最も多く、実施回数では、1回ないし2回が多い結果となっております。

続けて、ウの主な研修内容でございます。児童・生徒への接し方など支援方法や支援員の役割などが最も多い結果となっております。一方、支援員は会計年度任用職員でございますので、公務員倫理に関する研修も行われております。

今後の方針でございます。研修回数を増やすほか支援員が様々な子どもたちに対応できるよう、学校の中で起こり得る場面を研修題材とするなど、より実践的な研修となるよう内容を充実してまいります。

 

○ただ太郎 委員長  ありがとうございました。
それでは質疑に入ります。何か質疑はございますか。

 

◆長谷川たかこ 委員  つい先日、区民の保護者の方から御連絡が入りまして、今現在、小学1年生の息子がディスレクシアで区内の小学校に通っているけれども、合理的配慮を全く受けていませんというお話がありました。

スクールアシスタントについてお聞きします。スクールアシスタントを活用したディスレクシアに対する合理的な配慮ができる支援体制、研修をつくっていただきたいと思います。そのような方向性を持っていただきたいと思いますが、如何でしょうか。

 

◎支援管理課長 その件につきましては、お時間をいただきましてちょっと研究させてください。

 

◆長谷川たかこ 委員  小学校1年生で読みにつまずきがあるにもかかわらず、それについての指導が、現在ほぼされていないという保護者からの御報告が入りました。

学校や言葉の教室に相談をしても、様子を見ましょうと言われてしまい、こども支援センターげんきに問合せをしたそうです。そうしましたら、4か月後に検査を受けましょうと言われてしまい、延び延びになっているそうです。検査結果が出ても、1年も2年も待つこともありますと子ども支援センターげんきの職員から言われたそうです。

 

保護者からは、区の対応は絶望的だと思われてしまい、ディスレクシア傾向のお子さんに対する民間の支援があるので、そちらの方も調べてみたそうです。そうしましたら、この支援1時間1万5,000円もするということで、高くて自費で参加するには難しいという結論でした。すぐにでも区の方で支援してもらいたいのに、結局何も手だてがない状況です。

このままいったら子どもが学校も勉強も嫌いになってしまうのではないかと痛切なご相談がありました。適切な支援に乗れるのも、小学校3年生位までかかってしまうのではないかと懸念されており、とても悩まれている保護者がいらっしゃいます。

 

この委員会が終わりましたらすぐに個別に御報告をさせていただきます。

個別対応で、しっかりとしたご対応をしていただきたいと思います。まさかディスレクシアの案件で支援が今も受けられていない保護者がいらっしゃるとは夢にも思っていませんでした。足立区はすでに学習障害の取組み支援はやって下さっているという気構えで私も今まで政策提案をし、皆様と一緒に実現させていただいていたので、とても衝撃的な内容でした。

 

このことについて、教育長をはじめ執行機関の皆様は、今後、どのような取り組みをお考えでしょうか。

 

◎教育長 すみません、今のケースは初めてお聞きをさせていただきまして、具体的に、検査の時間までの時間が掛かったりというようなことでございますので、個別にお話を伺わせていただいて、できるだけ早く対応ができるように、内部的な調整をさせていただきたいと思います。

◆長谷川たかこ 委員  これは氷山の一角で、同じような思いをしている方が他にもたくさんいらっしゃるのではないかと思いました。勇気を持って議員にお話をして下さった保護者もいますが、皆が皆、そのようなわけではなく、常に悶々と、どこに相談したらよいのかわからない。区に相談しても結局、空きがないから1年、2年待たされてしまうといった話を区の職員からいただいて、とても悩んでいるのが実態です。

保護者からは、ゆくゆくは日本の将来を担う子ども達であるはずなのに、学習支援がないという現状で、担税力を担う子ども達に育たないのではないか、見捨てているようなものだというご指摘が入っております。今回、スクールアシスタントの研修制度もそうですが、根本的なところで学校全体が学習障害・ディスレクシアの子ども達であっても明確に、個々の学校間で学習障がいの子どもに対する支援体制の方針をしっかりと打ち出して頂きたいと思います。是非、必ず支援へとつながる漏れのない仕組みの構築を要望させていただきます。いかがでしょうか。

 

◎支援管理課長 学習障がいにつきましても、こども支援センターげんきで今、考えていることと現場のそれぞれの教員との温度差があるのかなと感じております。再度、もう一度、各学校の方に視察を通して検討してまいりたいと思います。

 

◆長谷川たかこ 委員  是非よろしくお願いいたします。

 

◆水野あゆみ 委員  私からは、不登校の子のチャレンジ学級、先日視察させていただきました。西新井のクラスに行きまして中学生の10名ぐらいの生徒が授業を受けていたんですけれども、ICTを活用した授業を視察させていただき、当日は、竹の塚のクラスの先生が理科の授業を進めるものを、西新井と竹の塚と綾瀬のチャレンジ学級、あと、あすテップをオンラインでつなげての授業が行われていました。
 

実験を通して、天気予報だとか気象予報の勉強などをする授業だったんですけれども、すごい分かりやすくていいなと思いました。それで、教えていないクラスの先生は、その授業、生徒に寄り添った対応がされていたかなと思います。チャレンジ学級のオンラインでつないだ授業は、私が見たときは理科でしたけれども、ほかの教科においてはどのような状況なのかお伺いいたします。

 

◎教育相談課長 今年度より、時間割の方に、オンラインの授業の方を組み込んで実施しております。月曜日が国語、火曜日が、水野委員見ていただいた理科、木曜日が数学的な内容で、金曜日が英語ということで行っております。教科によっては隔週で行ったりというようなこともしておりますので、そのような現状で現在は行っております。

 

◆水野あゆみ 委員  ありがとうございます。
様々な教科で進められているということでありますけれども、なかなかチャレンジ学級の方にも足を運べない児童や生徒もいると思います。こういったチャレンジ学級対チャレンジ学級は今行われていますけれども、チャレンジ学級対個人というのは、今後、進めていっていただきたいと思いますが状況はいかがでしょうか。

 

◎教育相談課長 今年度チャレンジ学級の授業を自宅でも見られるようにということで、現在、準備を進めております。今、個人情報に関する取扱いのところで最終的な調整中ですので、もうしばらくしましたら、自宅からも見られるような形をしてまいりたいと思っております。

 

◆水野あゆみ 委員  分かりました。やっぱり在籍校は1人の先生が30人、40人と見なければならない状況ですけれども、本当にチャレンジ学級は担当者をはじめ多くの先生が1人の子どもたちに寄り添っている環境ですので、やはりそういったオンラインも個人に対しても進めていっていただきたいなというふうに思います。やはり見ていた中で、オンラインの部分でちょっと不慣れな部分も見受けられたかなと思いました。今、個人でやっていくにも個人情報の取扱いだとか様々課題もあると思います。こういったICT支援員の巡回というかそういったところは、あすテップだとかチャレンジ学級どのような状況でしょうか。

 

◎教育相談課長 ICT支援員ですけれども、学校の方に派遣の方来ておりますので、現在、あすテップに来てもらって相談をできるような、今そういった時間を少しいただけるように調整中です。少しでも、そういった専門の方に教えていただいて授業の方に生かしていきたいというふうに考えております。

 

◆水野あゆみ 委員  今オンライン授業、本当に有効活用できているのは不登校の子どものところかなというふうに私も考えますので、ここは手厚くICTの支援員の巡回をお願いしたいと要望させていただきます。

また前回お伺いしましたけれども、不登校の子どもたちへのタブレットの配付状況、今調査していただいていると思いますが、どのような状況で、また今後、未配付の子どもたちにはどのように対応されるのかお伺いいたします。

 

◎教育相談課長 水野委員おっしゃるとおり、今ちょうど調査中で、今集計の方を進めているところです。やはり理由によっては、まだまだタブレットを配付できる余地がある方もいらっしゃると思いますので、しっかりとそういった方に対しては寄り添った対応ができるよう、学校とも調整をしてまいりたいと思っております。

 

◆水野あゆみ 委員  お願いします。

 

◆渕上隆 委員  足立区の支援員が156名と書いてありますけれども、多分これ都から来ている都職員とそれから足立区で採用している職員がいるんじゃないかなと思う、その辺の内訳はどうなのでしょうか。

 

◎支援管理課長 ここでの支援員につきましては、区の支援員でございます。

 

◆渕上隆 委員  そうなんですね。これちょっとあれかも分からないですけれども、この間、たしか区報か何かで採用のやつを見たんですけれども、週5日勤務で23万円で、週2日の場合12万円ぐらいかなというのが出ていたのですが、それでよろしいですか。

 

◎支援管理課長 今、渕上委員の御指摘の支援員につきましては、これは学習の方の支援員でございます。特別支援教室の教員を指しております。

 

◆渕上隆 委員  ということはこの支援員に関しては156名というのは通常の職員と同じような給与体系というか、それでよろしいですかね。

 

◎支援管理課長 会計年度の給料ということで考えております。

 

○ただ太郎 委員長  ほかに質疑はございますか。
      [「なし」と呼ぶ者あり]

○ただ太郎 委員長  なしと認めます。
それでは、各会派の意見をお願いします。

 

◆鹿浜昭 委員  継続でお願いします。

◆長井まさのり 委員  継続で。

◆はたの昭彦 委員  採択でお願いします。

◆長谷川たかこ 委員  採択でお願いします。

○ただ太郎 委員長  これより採決いたします。
本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を願います。
      [賛成者挙手]

○ただ太郎 委員長  挙手多数であります。よって、本件は継続審査とすることに決定をいたしました。