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☆文教委員㉜【不登校の子ども達や発達障がい特性のある子ども達とその保護者に対する適切な支援等の創設を求める請願】

○ただ太郎委員長  次に、請願・陳情の審査に移ります。案件も非常に多いので、簡潔、簡明にいきたいというふうに思います。

まず、(1)元受理番号6を単独議題といたします。前回は継続審査であります。 また、報告事項の(13)番、本請願と関連しておりますので、併せて説明をお願いいたします。

 

○こども支援センターげんき所長  文教委員会報告資料の55ページを御覧ください。 件名、所管部課名は記載のとおりでございます。

こちらは、こちらは特例課程教室あすテップにつきまして、不登校特例校の類似の支援教室とし て支援の効果等を検証することになっておりまし て、開設3年目、最終年度の検証結果を報告するものでございます。

 

 昨年12月16日に項番2に記載のとおり、文科省などの御参加をいただき、オンラインで会議を実施いたしました。 項番3、検証の報告内容でございます。

区立第第十中学校内のなでしこで13人、区立 花保中学校内のはなほで4人に対しまして(2) の調査を実施したところ、56ページのとおり、3教科において区平均をあすテップ平均が下回っております。 一方、通級生の中には、区平均を上回る生徒もおりますので、応用力を養う指導も必要と考えております。

(イ)の意識調査では、②の勉強が好きだと、あと57ページの上段の④、将来の夢や目標を持 っている、これらの項目においてあすテップで高い割合が示されております。 また、下段ウの通級生及び保護者のアンケートからは、通級生と保護者の7ないし8割が在籍校 とのつながりを保ちたいと回答する一方、特例校 となった場合にあすテップに転校してもよいと答 えた方は、3ないし4割にとどまっております。

 

58ページ中段(ウ)でございます。 通級意欲、学習意欲の向上など、通級によるよい結果が確認できました。 また、下段のオでございますが、大田区立の不登校特例校の視察結果でございます。(ウ)でございますが、不登校特例校への在籍 は入学や転校となるため、本人の適性の見極めに は説明に時間を要するとの課題が示されております。 59ページでは、開設予定の私立不登校特例中学校との差別化が図られるよう、現行のあすテップにおいて多様な支援ニーズに応えていくことや、 昨年12月の文教委員会で御報告いたしました私 立不登校特例校との連携、情報共有につきまして 期待が寄せられております。 最後60ページ、項番4で各御意見をまとめて おります。

 

(1)文部科学省からは、今の段階で特例校に 移行することはメリットが少ないのではないか、 私立の特例校も設置されることとなり、そこへつ なぐ役割を担わせるとよいだろうとの御意見でございました。(2)東京都です。特例校のデメリットとして、地域に1校しか設置できないという点が指摘をさ れました。一方、あすテップは2教室あることで、生徒が 選べるのは、よさの一つだろうとの御意見でございました。(3)学識経験者からは、うまくいっている現 状をあえて変更する必要はないであるとのことでございました。今後の方針でございます。 このあすテップの在り方につきましては、私立 不登校特例校との具体的な連携内容などを踏まえ まして、令和5年度中に決定してまいります。 また、あすテップ設置後、3年の検証会議、これは今年度で終了といたしますけれども今後も学識経験者などから御意見いただき、取組内容をチェックしてまいります。 以上でございます。

 

○ただ太郎委員長  ありがとうございました。

それでは質疑に入ります。 何か質疑はございますか。

 

○水野あゆみ委員  私からも端的にお伺いをいたします。 あすテップの検証会議の結果が出たということ で、文科省も東京都も学識経験者もそれぞれ意見を見てみると、現在のところ大変うまくいっているので現状のまま継続して、あえて変更する必要がないという意見が大半であったと思います。 私も、あすテップ何回か見に行かせていただいて、本当にうまくいっているなというのも私も見させていただいて、そう感じておりますが、今後の方針のところに、私立不登校特例校ができますので、そことの具体的な連携内容を踏まえて令和 5年度中に今後のあすテップの今後の方針が決定すると書いてあるのですが、連携内容によっては 不登校特例校、公立の不登校特例校を設けていこうと考えているのかどうか、こういったところもお伺いしたいと思います。

 

○教育相談課長  不登校特例校の設置につきましては、現段階ではまだ全く今回のこの会議を受けて どうしていくかということを本当に、今後考えて いきたいというふうに思っております。

 

○こども支援センターげんき所長  我々行政でございますので、この度の検証結果の内容はしっかり と受け止めまして、それを踏まえた判断になるというのが自然なこの意思決定の在り方であろうと、 今はそういう考えにあるというところでございまして、とはいえ、私立不登校特例校の我々の不登校というのは環境自体が変わってくるということも今後想定されますので、そういったことも踏まえた意思決定といいますか、判断といいますか、 そういうふうになってくるんじゃないかと考えております。

 

○水野あゆみ委員  分かりました。 特例校、メリット、デメリットがあるということを専門家の方もおっしゃっておりますけれども 通常より少ない授業時数だとか、不登校生徒に特 化した学習内容とか、そういったことですごく魅力的なのかなという部分もすごく感じられます。 私立の特例校がまずはできるということですので、 そちらに通いたいという子がいたときに、しっかりと足立区として支援を入れていただきたいなと、前回も訴えましたけれども改めてそこを感じておりますが、私立ということなので公立のように無償化というわけにはいかないと思いますけれども、 そのところ、もう一度お願いします。

 

○教育相談課長 私立の不登校特例校ができるのが、 開校が令和6年度になりますので、そういった通う生徒へのいろいろな援助であったりとか支援であったりとか、そういったのをこれからしっかりと令和6年度の予算に向けて検討はしてまいりたいというふうに思っております。

 

○水野あゆみ委員  最後になりますけれども、予算 を付けなければなかなか支援はできないと思いま すので、しっかり所得制限も設けずに、しっかりとした支援を入れていただきたいなと要望いたします。再度お願いします。

 

○教育相談課長  所得制限につきましても、今の段階では本当に全く何とも言えないところではあるのですけれども、様々な角度から検討はしてまいりたいというふうに思っております。

 

○ただ太郎委員長  ほかに質疑は。

 

○長谷川たかこ委員 この特例校なのですが、不登校の子を持つ親御さんたちからは、とても注目されています。先日もその保護者の皆様と話し合ったときも、このお話にもなりました。

以前からお話ししているように、 私立といった事から、別途金額が高く掛かるということが懸念事項です。本当に必要としていても、金額が高額なため、行きたくてもいけないといった状況が生じてしまいます。金額的な補助を区として独自に手当てを付け手、極的に進めていただきたいと思います。

 

保護者からは、特例校もさることながら、公立学校の中で不登校のお子さんに関しての学習の後れをどのように支援するかといった観点を考えて欲しいという要望が出ています。

その部分が抜け落ちているとのご指摘があります。

学年が上がれば上がるほど、科目が難しくなり、オンラインで見ていてもついていけないそうです。是非、各学校間で、不登校の子どもに対する学習支援という新たな整備を設けるよう、要望します。

どのように今後、お考えになられますでしょうか。

 

○教育相談課長  学校内での別室での不登校のお子さんへの支援については、しっかりとした学習が取り組めるようにということで、教育相談課としも、現状、登校サポーターが付いてはおりますけれども、また更に内容についても深めていきた いというふうには考えております。

 

○長谷川たかこ委員 現状は、学習支援が不足しているということを保護者からはご指摘があります。足立区では、やっていらっしゃるとおっしゃられても、当事者の親からは支援体制がなされていないとのご指摘です。当事者のお母様たちから、今年に入ってからも複数から現場で支援がなされていないという声が上がっております。

不登校のお子さんたちに対する新たな支援として、勉強が送れている科目の強化支援を今後、ぜひ行っていただきたいと思います。如何でしょうか。

 

 教育相談課長 別室での支援が、現状、登校サポ ―ターが見守り支援ということですので、学習についてもなかなか支援の部分で、まだまだというふうには感じております。別室での学習支援についても様々なやり方があると思いますので、これから検討していきたいというふうに考す。

 

○こども支援センターげんき所長 補足すけれども、何ですか、登校支援あるいは別室で送り届けるということだけで、登校だけに集中して支援してしまうようなところも確かに今まで ございましたので、登校した後、あと別室に行った後に、じゃあどのようにして学習にアクセスするかということは、例えばタブレットがあって、あるいは教室の授業が見られる状況にあっても、なかなかそこに登校するだけで精一杯でアクセスができない。そういったときに登校サポーターが やるかどうかはともかくとして、ちょっと後押しをして、こういった形でタブレットを開きましょうねとか、なるべくそういう学習にもつながるような、そういう支援に結び付くようなことを検討してまいりたいと考えております。

 

○長谷川たかこ委員  試行錯誤になると思われますが、是非お願いしたいと思います。

不登校のお子さんに対してオンラインが今なされていますが、授業がついていけていない というところで、スイッチだけ入れて授業がきちんと聞けていないという状況があるということをお聞きしました。 ですから、別室登校になった場合に、学校に来て、どのように学習意欲を持たせ後れている部分を補っていくかというところには、是非焦点を当てて頂き、今後、考えていただきたいと思います。要望です。よろしくお願いします。是非御回答ください。

 

 こども支援センターげんき所長  今、長谷川委員 御指摘のICTの活用ということで、不登校のお子様たちに学習支援をということで、今、PT、あるいはモデル校などで、そういったことを検討しております。 ただ、今までは、どうしても学校とじゃあ、ICTとつながるということを今までは意識をして、 それを最優先の課題としてやってきたところは確 かにございますので、それに加えてやはり学習の 部分、そういったこともどういったことが効果的になるのか、こういった、今、申し上げたモデル 校とかPTの中でも検討してまいりたいと考えております。

 

○長谷川たかこ委員 よろしくお願いいたします。

 

 ○ただ太郎委員長  ほかにございますでしょうか。

 [「なし」と呼ぶ者あり]

○ただ太郎委員長   質疑なしと認めます。

それでは各会派の意見をお願いします。

 

○鹿浜昭委員     継続でお願いします。

○長井まさのり委員  継続でお願いします。

○はたの昭彦委員   採択でお願いします。

○長谷川たかこ委員  採択でお願いします。

 

○ただ太郎委員長 これより採決いたします。 本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を願います。

[賛成者挙手]

 ただ太郎委員長 挙手多数であります。

よって、継続審査とすることに決定をいたしました。