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子ども・子育て支援対策調査特別委員㉛「子どもを産み育てやすい新たな制度を構築する請願」

○大竹さよこ委員長

次に、請願・陳情の審査を議題といたします。

(1)元受理番号7 子どもを産み育てやすい 新たな制度を求める請願を単独議題といたしま す。 前回は継続審査であります。

執行機関は、何か変化はありますか。

 

○保健予防課長   特に変化はございません。

 

○大竹さよこ委員長  それでは、質疑に入ります。 何か質疑はありませんか。

 

○きたがわ秀和委員   私の方から若干質問させていただきます。

先日、予算特別委員会で、我が党の予算修正案の中にも盛り込んだ内容なんですけれども、産後 健診、妊婦健診は、多くのところでやっています。けれども、この産後健診を求めるという予算修正 案を求めました。今、この産後健診、足立区の方で、今後やっていくとかそういうようなことで、お考えになっているところはございますでしょうか。

 

○保健予防課長   産後健診につきましては、なるべく東京都内どこの医療機関でもできるようにと いうのが一番よろしいかと思っております。そこ で、東京都とか東京都医師会含めた協議会を開いていただいて、そこで審議していただこうというふうに考えております。

 

○きたがわ秀和委員  足立区として、こういう産後 健診というのもやっていく意思があるのかどうかというのを今ちょっと聞いたんですけれども。

 

○衛生部長   現在、産後健診そのものは受けられる体制になっております。前回、予算特別委員会で質問をいただいたのは、それの受診券方式、本人の負担をなくすことかと思います。こちらについては、東京都全体で今取り組むべきというふうに、衛生部長会などでも話しておりまして、今、それについて、単価などを東京都医師会と調整中です。これがまとまれば、足立区でも同じように取り組む予定でございます。

 

○きたがわ秀和委員  是非、23区で葛飾区で、もう既にやっているというふうに伺っています。全国でも、この産後健診、2回のそういう助成も含めて実施している自治体が、令和2年度のところで867自治体ぐらいあるということですので、是非、これは、厚生労働省の事業ということで、 国の方からも、当然補助も出ますし、そういったところで、産後ケアはもちろんやっていただくと、その前の段階として、やっぱり産後の女性の方、 産婦さんのそういう健康状況、特にそういう精神的な、そういう面とか、そういったところに対して、本当に、その方が、今どういう状況にあるのかというのをやっぱり自治体としてもいち早く把握をして、適切にその次のケアにつなげていくという、そういう観点から、進めていただきたいと思いますので、是非よろしくお願いいたします。それと、この陳情につきましては、今回が、任期中最後の委員会でございますので、もちろん、この陳情に書かれている、そういう内容に沿って、前進した面もありますけれども、今後、やっぱり区議会として進めていくというそういう立場で、今回、是非、他の会派の皆さん方には、採択の方 向で、区議会としての意思をちゃんと示していた だきたいということも訴えまして、私からの質問は終わります。

 

○大竹さよこ委員長  他に質疑ございますか。

 

○ぬかが和子委員   今期最後の委員会ですので、この間、やはり、私、代表質問や予算委員会でも質問させていただいているもう一つ、乳児の紙おむつの支援について質問したいと思っているんですけれども、この間、本会議の方では、区の方では、3か月までの乳児がいる家庭を対象に、こんにちは赤ちゃん訪問をやっているよと。それから、虐待のリスクある家庭の養育支援訪問事業もやっていますと。だから、アウトリーチ型の子どもの紙おむつ支援を実施する予定はないというのが、この間の区の答弁なんですけれども、そうし ますと、例えば、定期的にといいますか、頻回で訪問するこの養育支援訪問事業、アウトリーチ型の。これについては、例えば年間4,000人 以上出生しますよね。そのうち何人の乳児にやっているんでしょうか。

 

○こども家庭支援課長  児童数、約、乳児で行くと、20~30名の状況でございます。

 

○ぬかが和子委員   私も、この養育支援訪問事業は、 前に詳しく聞いたことがあって、本当にいい取組をやっているとは思うんですけれども、それでも 出生4,000人生まれる中で、20~30名なわけですよ。ではというところのもう一つは、生後 3か月までの方には訪問していますよというのを区の方も言うけれども、これ、毎月定期的な訪問ではないですよね。

 

○こども家庭支援課長   養育支援訪問事業につきましては、虐待リスク……。

 

○ぬかが和子委員  こんにちは赤ちゃんの方。

 

○保健予防課長  毎月定期的ということではございません。必要に応じてということでございます。 赤ちゃん訪問については、基本は1回でございます。

 

○ぬかが和子委員   それで、本当に、これからそれこそ異次元の子育てという首相がいたり、子ども、そういう支援とかいろいろ言っている中で、今やっぱり求められているのが、どこに潜んでいるかも分からないけれども、本当にアウトリーチ型で、いろいろ見守り支援をしていくということが、今、求められているから、私は、全国で広がっているんじゃないかというふうに思っているんですが、その点は、区はどうお考えですか。

 

○子ども家庭部長   確かに、全国で、今、様々な課題を抱えてらっしゃる、あるいはコロナ禍で関係性が難しくなっているという中で、そういう取組が広がりつつあることは認識しております。 今後、国のこども家庭庁の設置であるとか、 様々な国の方針も出てまいるかと思いますので、 それらを踏まえ、今後、区としてどのような取組ができるか、来年度に向けてまた考えていきたいと思います。

 

○ぬかが和子委員  だから、その中に、是非紙おむつのお届けをしながらの見守りサービスというのをやってほしいんですよ。多分、分かっているだろうと思うんですけれども、例えば、自分は、いわゆるハイリスクの産婦さんだという、また虐待のリスクがあって訪問していますというのと、紙おむつを毎月こんにちはお届けしますといって、女性の例えば、生協に委託するとか、NPOさんに委託するとか、いろいろなやり方があるけれども、訪問して、そして声を掛けて手渡しする、そういう中で悩みも一言、二言交わす、そういう中で、ちょっと何か危ないわよというときは、それも区の方にも連絡が来ると。こういう形のアウトリーチが、今求められているから広がっているわけですよ。お金もそんなにべらぼうに掛 かるものではない。乳児に限られているものですしね。学校給食なんかよりはるかに安くできるわけですよ。変な話で言うとね。

 

ゼロ歳で、一番不 安を抱え、今、御夫婦だけとかワンオペ育児が多いと、特に、育休なわけですよ。育休の方も多い し、ゼロ歳の間は、やっぱり自分が育てる方が多いわけよ。そうすると、そこで、ちょっとよく泣くんだけれども心配というときに、そういう月1 遍でも、そういう経験がある方が訪問して、紙おむつを渡して、そういう中で会話をしていくということが、物すごい助けになるというふうに、だから広がっているんだろうというふうに、23区でも、やるところが出ましたけれども、その辺は 認識していますか。それを選択肢に入れて、是非 前向きに検討していただきたいんですが。

 

○子ども家庭部長  課題としては十分認識しております。ですので、本当に今後の課題としてしっかり研究させていただきたいと思います。

 

○土屋のりこ委員   私からも少し、予算委員会と重なるかと思いますが、端的にお聞きしたいんです が、今も委員からも指摘がありましたが、全妊婦 への支援策ということで、私も紙おむつ支援事業も紙おむつに限らず、ミルクだったり離乳食だったりということで、絶対にみんな必要なものをお届けするということと、アウトリーチと兼ねた支援ということで、全妊婦を対象とする事業が必要だと思うんですよね。

 

この請願でも、2点目のところで、全妊婦に支 援体制を構築していただきたいということが書 かれていまして、これ、私がここの委員になってからずっと繰り返し同じことを言ってきているんですけれども、全妊婦に対する支援ということ では、区としては必要性、どのように捉えておら れるのか、まずこの点いかがでしょうか。

 

○保健予防課長  全妊婦の対象にしまして、例えば、 妊娠届時の面接とか、行ってございます。 それから、来年度につきましては、国の出産応 援交付金事業が始まりますので、妊娠8か月目のときのアンケート、それから、御希望者には面接 というものが1個追加になる予定でございます。

 

○土屋のりこ委員  そう聞いてしまうと、同じことの、堂々巡りになってしまうので、ちょっと質問のきっかけだったんですけれども、やはり、私も、初めて子どもを産んで、どんどん変化が大きい、特にゼロ歳で、新生児から1歳になるまでの間というのが、すごく変化が大きいときなんですよね。

 

それにどう対応していくのか悩んだときに、アウ トリーチで相談に乗っていただけるというふう な環境があること自体が安心ですし、そこで質問、 お話とかをして、それがピンポイントで解決にならなくても、誰かが聞いてくれると、受け止めてくれる、大人同士話ができるという環境を提供するということで、紙おむつ支援事業であれば、1年程度ということの、長期にわたったアウトリーチを全ての妊婦さんに手挙げ方式なので、申請方式なので、手を挙げなかった方はあれかもしれませんけれども、そういう形で保障するということが、安心につながるし、少子化対策といったときの安心だと思うんですよね。そういった、いっときに限らず、区としても、予算委員会でも言いましたけれども、都の月5,000円給付だって、 いつなくなるか分からない、来年継続するかどうかすら、知事は答弁しないわけですよね。

 

そうした一過性の事業ではない、継続的にあるということが、これから妊娠しようかなと、子どもを産もうかなというときの安心感になるわけで、そういった継続的な安心感を与える、もっと持てる事業として、区としても取り組むことが必要だと考えるんですけれども、この点についての区の見解、いかがでしょうか。

 

○副区長  実は、私たち、子育て支援を考えたときに、ASMAPを始めたときに、ハイリスクアプローチ、ハイリスクの方々に対するアプローチと、 それからポピュレーションアプローチということで、今、土屋委員が御指摘のように、広く皆さんへのアプローチということで、両方検討いたしました。

 

当時は、まずは、リスクの高い方々から アプローチをしていこうということで、ASMA P事業を始めたわけですけれども、ASMAP事業も大分定着してきましたし、今、紙おむつの支給について、子ども家庭部長の方から、研究させていただきたいというお話をさせていただいておりますので、私たちも、子育て支援というところで、ポピュレーションアプローチというか、広く対象にした施策についても、当然検討していかなければならない段階に来ているというふうに認識しております。

 

○大竹さよこ委員長   他に質疑ありますか。

 [「なし」と呼ぶ者あり]

 

○大竹さよこ委員長  質疑なしと認めます。

各会派の意見をお願いいたします。

 

○ただ太郎委員  お子さんを産み育てやすい足立区にしていくというのは、非常に大きな課題だというふうに思います。 他区の状況、他区がこうやっているから足立区もやりましょうですとか、いろいろと請願ですか、こうできませんかという記載もあります。ただ、 今、答弁がありましたように、リスクの高い方々 にしっかりとアプローチしていくということも大事だと思います。足立区の妊婦さんたちが、どのようなことを求めているのか、また行政、役所 は何ができるのかということをしっかりと検討して、進めていっていただきたいと思いますので、 継続をお願いします。

 

○いいくら昭二委員   我が会派といたしましては、 この委員会がスタートして、様々な議論の中で、 アンケート調査を報告しますということで、11 月にアンケート調査が出ました。11月のアンケート調査を深く見ている中において、様々な議論があったんですけれども、今後の方針としては、 利用状況やアンケート結果などを参考に、今後の拡充等を検討していくというような御答弁もいただきまして、今回の予算特別委員会でも、足立区の主要事業の一環として、また、ASMAP事 業の推進、また、こちらの方に出ているんですけれども、従来の寄り添い支援に加え、日曜ファミ リー学級や産後ケアなど、妊婦から産後、産前産後に係るサポート等を拡充することに、コロナ禍に不安を抱える全妊産婦への支援を強化しますということで、新年度予算に関しまして、様々な議論もあったし、ここにも出ているんですけれども、我が会派といたしましては、この新年度予算をしっかりと見ながら、また議論をしていきたいと思いますので、継続ということでお願いします。

 

○ぬかが和子委員  何か今議論していきたいという話があって、不思議で、今日が最後の委員会で、この後どうやって議論するんだろうと思いなが ら、今、聞いていたんですけれども、今日、最後 の委員会ということで、意見を申し上げさせていただきます。 それこそこの陳情については、4年間、議論する中で、確かに区も頑張って進めてくださった部分もあるし、それこそ4年前には、産後ケアなん 全く行われてなかったものが、デイから始まって、デイも非常にいい取組が行われて、宿泊型を実施すると。

 

様々な分野で一歩ずつ前進してきたと、これは、議会の議論等、そして執行機関との奮闘の中で進んだことだというふうに思っています。 ただ、もう一つ、やはり更に一歩進めてほしいと思っているんですね。何で、私、紙おむつとか こだわっているかというと、数年前に事件が起きましたよね。

 

自らが、どこにも公的機関にも医療機関にもつながることなく、産み落として、自分はお金もないから、ミルク代も何もないからと働かなきゃと働いて、その間に子どもが死んじゃっ て、それが虐待死扱いで、逮捕されたというママさんがいましたよね。どこの公的機関にもつながっていなかった。正にハイリスクの方々が、公的機関につながっていないという現状がある中で、例えば、紙おむつ、さっき、ほかの委員からは、ミルクというのもあったけれども、必要なものくれますよという支援は、受けやすいわけです。だから、何もハイリスクだけの問題じゃなくて、実はハイリスクアプローチ、ASMAPだといいながら、そこで届かない人たちに、届く策になるということなんですよ。だから、是非、そういう方面まで本気で構えて進めてほしいと。やはり、子どもの数、出席数減ったといっても、小さな自治 体よりははるかに多くの方が出生されている、出 産されているわけで、その人たち全体を本当に支 援する施策を更に進めてほしいというふうに思っているんです。

ですので、この請願については、私たちは採択を求めたいと思います。

 

○土屋のりこ委員  請願項目1に関しては、都の事業も、区の方でも活用されるようになって、様々進んだ点、あるんですけれども、現物給付ということでは、来年度4月からですか、20万円クーポンというふうなこともあるのはあるにしろ、やはりその2点目のところですよね、支援体制を全ての妊婦に届けるというところでは、まだまだ区の課題ではないかと指摘したいと思いますし、あと出生数少ない中で、近隣区と比べても、足立区、減りが早いという中で、区独自にどういった強みを持っていくのかというのは、しっかり議論をし て、大きく前に進めなければいけないんじゃないかなと、この間、私も感じているところです。これ、うちの会派の幹事長、請願ということもありますし、是非、区としても、こういった1点目、 2点目、特に2点目ですよね、大きく進めていただきたいと思いますので、採択を求めます。

 

 ○市川おさと委員  まだ引き続き議論の必要があると思いますので、継続を主張いたします

 

○大竹さよこ委員長  これより採決をいたします。 本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手 を求めます。

[賛成者挙手]

○大竹さよこ委員長  挙手多数であります。よって、継続審査と決定いたしました。