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民主党区議団視察 3日目 静岡県浜松市 Part2

 今日は、民主党区議団の視察報告の最後、3日目に行った浜松市の視察のPart2をご紹介します。
 テーマは、浜松市が取り組んでいる「ユニバーサルデザイン(以下、UDとも記述)について」です。


 先日の浜松市の視察の内容でも触れましたが、浜松市には多くの外国人が生活しています。
 また、全国的な高齢化の進展に伴い、浜松市においても高齢化率(65歳以上の方の割合)は、平成18年度には20%を超え、5人に1人が高齢者となって います。

 そのような中で、「思いやりの心が結ぶやさしいまち・浜松」の実現を目指し、ユニバーサルデザインを市政の柱の一つと捉え、ユニバーサルデザインのまち づくりに市民とともに取り組んでいます。
 特に、行政が主導ではなく、市民が主体性を持ち、市民、事業者、行政それぞれが協働して進めなければ実現は困難であるという考え方から条例が制定され、 全ての人が安心、安全、快適に暮らすことができる社会を実現しようと取組んでいるのが特徴です。


 現在、浜松市では企画部ユニバーサルデザイン課という、UDに関する専門の部署があり、学習会や公民館や学校などに出かけ、市民にUDの普及啓発を図る 出前講座を実施しています。
 また、UDに関心を持たせることを目的に、啓発ポスターコンクールを行ったり、ユニバーサルデザイン市民リーダー養成講座を開催し、現在では89名もの 講座修了生が輩出されているそうです。
 この講座修了生は、外国人学校や小中学校などの総合学習に派遣され、出前講座を行ったりとUD普及活動に貢献をされているそうです。


 ユニバーサルデザイン課では、私が足立区で提案している「カラーユニバーサルデザイン(CUD)」についての取り組みも行っています。
 具体的には、少数派色覚の方の見え方が体験できるメガネ(バリアントール)や、パソコンを使ってのシミュレーションなどを用いて、市の広報物や施設など 案内板などの色使いに工夫を行っているそうです。

 実際に印刷物や施設などを見学させていただきました。確かに、色使いに配慮されている点が見られた反面、シミュレーションなどでは十分に対応できないた めか、まだまだ改善の余地があると思われる点もありました。
 足立区でCUDを進める際の、参考にしていきたいと思います。


 「ユニバーサルデザイン」とは一言でいえば、「みんなにやさしい」ということです。

 「みんなにやさしい街づくり」は、私の公約の一つでもあります。
 私は、区議会議員になって初めての代表質問で、ユニバーサルデザインの中の一つであるカラーユニバーサルデザインについて取り上げました。
 これは、UDの中でも、カラーユニバーサルデザインが、とても認知度が低く、取り組みも遅れている分野だったからです。

 いま、足立区では、CUDに関する取り組みが着実に進んでいます。
 今後は、もっと広い範囲、本来の「ユニバーサルデザイン」の概念まで広げていき、「足立区で暮らす、すべての人にとってやさしい街づくり」を実現させて いきたいと考えています。


 ユニバーサルデザインについては、浜松市をはじめ、全国多くの自治体で条例が制定されています。
 内容的には、浜松市の「努力目標」といった感じの条例から、区や事業者等に「義務を課す」条例まで幅広くあります。

 足立区にユニバーサルデザインを導入した街づくりを進めていくにあたり、条例なども含め、各自治体の状況を視察しながら、足立区により効果的に導入でき るよう、区の担当職員の皆さんとも議論しながら、勉強を重ねていきたいと思います。
20080817

色使いに配慮された市役所内の案内板。
各フロアの色使いだけでなく、右に見える案内地図の色使いにも配慮しているとのことでした。