8月20日の産業環境委員会の内容(前半)
この日は朝10時より、産業環境委員会が開かれました。
(大変長くなりますので、前半と後半の2つに分けて、掲載したいと思います。)
主な議題は以下の通りです。
案件
(1)資源ごみの持ち去り防止についての陳情
(2)過剰な農薬取締法による植物からなる農業用有機資材を締め出す
不法な行政指導の改善を求める意見書提出に関する陳情
(3)公社等の決算に関する調査について
報告事項
(1)足立区産業経済情報ポータルサイトの開設・運用について
(2)「ひきこもりセーフティーネットあだち」の開設について
(3)平成20年度足立ブランド認定推進事業について
(4)創業プランコンテストの実施について
(5)「ビジネスチャレンジコース」の継続及び新規採択事業について
(6)エコアクション21認証取得セミナーの実施について
(7)東京都の携帯電話回収実験への参加について
(8)株式会社ペットリバースの破産手続き開始に伴う足立区で回収した
ペットボトルの処理の対応について
(9)ペットボトル圧縮・梱包施設の生活環境影響調査の報告及び
整備計画について
上記のように、今回の委員会は盛りだくさんの内容でした。
その中で、私が気になったのは、陳情の植物由来の有機資材の件、携帯電話回収実験の件です。
また、その他に、石油価格の高騰などの影響から、各種原材料の高騰などに苦しむ中小企業の支援策、環境サミットでの予算と実際の事業の件について質問、
確認をしました。
陳情に関しましては、一般の消費者の口に入る食べ物についてのことですので、多少、厳しすぎると思えるような基準を設けることは、生活者の食の安全とい
う観点からも重要であると、個人的には考えています。
携帯電話の回収実験に関しましては、資源のない日本において、いわるゆレアメタルを回収し、精製することによって、再び資源として利用することは、大変
重要であることは確かです。
しかし、公共施設などに携帯電話回収BOXがあったとして、一利用者として、はたして自分は入れるだろうか?と考えた時に、やはり、個人情報という観点
が最も気になってしまいます。
(環境サミットの件については、8月20日の産業環境委員会の内容(後半)で、掲載します。)
以上の点について、担当者に質問をし、また提案なども行いました。
*****以下、委員会での議論の要旨(抜粋)です*****
【長谷川】
植物由来の農薬でも残留濃度によってほかの生物に悪影響を与える可能性があることがわかっています。
実際にいただいた資料にある、2月に農林水産省が取り締まったロテノンという農薬成分のほかにも、調査しましたところピレトリン、これは除虫菊なのです
が、そういう農薬成分も今回の制度で取り締まりの対象になっているようです。
現時点で農林水産省のポジティブリストに入っていない植物由来の成分か安全という確証はないものだと思いますが、区としてほかに把握していることはござ
いますでしょうか。
<産業振興課長>
特に区として把握しているところはございません。
【長谷川】
携帯電話回収実験についてお間きしたいのですが、この実験の予算というのは、どこから出るものなのですか、都ですか?区ですか?
<計画課長>
これにつきましては、回収箱はモバイルネットワークという事業者が提供して、回収も事業者が行います。区側の方で提供するのは箱については場所だけで、
あとの広報紙等でのPRにつきましては、経費的にはプラスアルファはないかなと思っております。ですから、予算的にも区側からはゼロ円ということでござい
ます。
【長谷川】
携帯電話の回収というのは事業者が既に買い替え時に店頭で回収を行っています。それについて、事業者との協力とか、すみ分けというのはどのようになって
いるのでしょうか。
<計画課長>
今回、東京都が音頭をとって立ち上げた協議会というのは、事業者側からの要請に基づいているわけです。
自分たちでももちろん主導的にやって活動しているのだけれども、何とか行政サイドでもご支援いただけないかといったねらいがあったということてございま
す。
行政のいわゆる広報媒体であるとか、あるいは拠点を使ってはどうかといったことですので、これは民間事業者との連携、それから、すみ分けにつきましても
きちんと整理されていると考えております。
【長谷川】
これを行うに当たって、現在の携帯電話の回収率と、それから、今後の目標はどれぐらいと設定されているのか、いかがでしょうか。
<計画課長>
今現在の回収状況につきましては、事業者側からは、当初からかなり高い回収率があったのですが、いわゆる第三世代以降、情報が携帯電話の中に取り込める
ようになってから落ち込んできているという話がございまして、最近落ち込んでいるということです。
今、事業者の資料が出ませんので、後ほどご報告したいと思います。
目標につきましても、確たる目標、極端にいえばすべてということになるのでしょうけれども、数値目標そのものは、今回の協議会の中では定めたものはござ
いませんということで、実験をして今後、検証していくということだと思います。
【長谷川】
やはり個人情報という部分で、クレジットカード並みに皆さん携帯電話ってすごく個人情報を気になさると思います。
事業者のところで携帯電話を買い替え時のときに処分するのであれば、きちんとその場で個人情報を抹消する形で皆さん買い替えているという状況もあるの
で、賽銭箱みたいな形で入れれば大丈夫というものをつくったとしても、やはり皆さんが安易に、気軽に入れるということはなかなか難しいと思います。
かなり工夫をしないと効果的な回収というのはできないと思うのですが、そういう部分を考えていただければと思いますがいかがですか。
<計画課長>
モバイルネットワークの事業者、一般的にはショップに待っていって、そこで処理をするのがまさに主流なのですけれども、個人情報が心配だということがア
ンケートの中に出てきたということで、行政の拠点を使うのであれば信頼性が高いのではないかと事業者側が期待をしたということだと思います。
当然、庁舎内に置いた回収箱が誰かに待っていかれてしまうと、そういった危険性はないわけでありますので、そういう意味では入れたものがどこかに持ち去
られるということの心配だけは回避できるのかなと思います。
また、箱の中には「データを完全に消去します」とお知らせも載せるという予定でございます。
【長谷川】
6月議会の代表質問において、同じ会派の秋山議員が世界的な原油の高騰に起因する急激な物価の上昇に対する区民生活支援、中小工業者、中小企業への支援
について質問を行っております。
その答弁の中で、支援策については状況を十分に把握した上で検討するというご回答でした。
あれから2ヵ月がたちまして、先日の月例経済報告を受け、政府内でも景気が後退局面に入った可能性があるとの見方も示されるなど、大変厳しい状況が続い
ている状況です。
私も23区内で調べましたところ、7区で既に何らかの中小企業の支援策というものが実施されているような状況でした。
改めて、足立区でも中小企業等への緊急的な支援の実施を強く要望したいと思いますが、ただいまの中小企業支援策の融資制度の改善について考えているとい
う話をしをうかがいまして、その中で足立区として、この2ヵ月間の状況をどういうふうに把握されているのか、見解をいただけますでしょうか。
<中小企業支援課長>
先ほど申し上げましたとおり、融資あっせん件数の増を見ているものと、もう一つは区内の事業者を訪問しておりますマッチングクリエータ一等からの報告
で、やはり資金繰り等が厳しいという状況を把握させていただいております。
【長谷川】
そのような中で今回改善策を考えられたということですが、区民への周知期間とか募集時期、それから、具体的なスケジュールというのはどうなっているの
か、お聞かせいただけますでしょうか。
<産業経済部長>
これを踏まえてスケジュールとかやっていこうと思っているのですけれども、とにかく意思決定も含めて最短でやっていくということでございます。
【長谷川】
この問題というのは、一つの区だけで扱うということは、難しい部分があると思います。
そこで、区長会などを通じまして国や東京都などへ是非、働者かけを区としてもやっていっていただきたいと思いますがいかがですか。
<中小企業支援課長>
ご意見を承りましたので、その辺のことも検討させていただきたいと思います。