一般質問の内容 「ユニバーサルデザインを導入した街づくり」
9月25日に本会議場で一般質問を行いました。
今回の一般質問は、質問時間が15分と大変限られていましたが、
「ユニバーサルデザインを導入した街づくり」 と 「子ども政策」
の2つのテーマについて、現状の問題を指摘し、さまざまな提案を行いました。
今日は、その中で「ユニバーサルデザインを導入した街づくり」について、ご報告いたします。
*****以下、私の質問とその答弁です*****
まず、ユニバーサルデザインの導入について、質問をさせていただきます。
初めに、私は、昨年12月の代表質問ですべての人にやさしい色使いとして、「カラーユニバーサルデザインの導入」について、ご提案をさせていただきまし た。
その後、区長をはじめ、職員の皆様が早速、このカラーユニバーサルデザインに取り組んでいただき、職員・教員を対象とした研修会や、日暮里・舎人ライ ナーの駅の案内表示、足立区の広報、ゴミ分別マップなどに、このカラーユニバーサルデザインの考え方を導入し、実際に形となって、取り組みを進めていただ いています。
私の提案の主旨をご理解いただき、取り組みを進めていただいていますことに感謝いたしますとともに、今後とも、カラーユニバーサルデザインに配慮するこ とが当たり前のようになるまで、さらに進めて頂きたいと思います。
そこで今回、先のカラーユニバーサルデザインに加えて、さらに範囲を広げた「ユニバーサルデザインの導入」について、提案をさせていただきます。
ユニバーサルデザインとは、一言でいえば、「みんなにやさしい。誰にでもやさしい」ということです。
現在、多くの自治体でユニバーサルデザインを導入した行政や街づくりが進められています。
区長もマニフェストの中で、「老若男女が集える街を目指す」と掲げられていました。これは、「みんなが集える街づくり」、「足立区に集うみんなが安心し て暮らせる、やさしい街づくり」ということと理解しています。
いま、足立区の街づくりにあたっては、足立区自治基本条例に、その主旨の条文がみられる他は、足立区まちづくり推進条例やその施行規則、足立区公共施設 等基準などが中心となると考えられます。
しかし、これらの条例等をみると、すべての人にやさしい街づくり、ユニバーサルデザインという観点が十分に盛り込まれているとは言えません。
さまざまな障害などで体の不自由な方、高齢者や小さなお子さんなど、いわゆる弱者と呼ばれている人達の ためだけの対策ではなく、足立区に生活する全て の人にとってやさしいまちづくりが必要だと思います。
【問】そこでまず、区長にお伺いします。
区長がマニフェストに掲げられました「老若男女が集える街づくり」というのは、「みんなにやさしいまちづくり」という点では、いま、私が提案している 「ユニバーサルデザインを導入したまちづくり」と、共通するところが多いと思いますが、区長は、まちづくりや区政へのユニバーサルデザインの導入をどのよ うにお考えでしょうか?
【問】また、全国で多くの自治体が制定を行っている、まちづくりや行政における「ユニバーサルデザイン条例」を足立区でも制定し、みんなにやさしいまちづ くりの統一した基準づくりと推進の根拠法とするべきだと考えますが、如何でしょうか?
次に、現在、先にあげました2つの条例などにより、区内の公共施設等では、スロープやエレベーターの設置などが、進んでいることと思いますが、区の施 設、地図や案内標識、広報物など、本当にみんなにやさしいもの、ユニバーサルデザインの考え方を取り入れたものになっているのでしょうか?
【問】一度、現状の条例の評価という意味でも、区の施設などを対象に、エレベーターやスロープの設置、点字ブロックの設置、色使いや文字の大きさ、多言語 対応など、ユニバーサルデザインという観点から、一斉調査・点検などを行ってはいかがでしょうか?
また、ユニバーサルデザインを進めるにあたっては、カラーユニバーサルデザインへの取り組みで改めて実感しましたが、非常に多くの部署が関係することに なり、一部の人たちの取り組みでは、とうてい間に合いません。
【問】そこで、足立区でもユニバーサルデザインを導入するために、「ユニバーサルデザイン課」など、専門の部署の設置を行うことが、実効性のある取り組み への鍵になると思われますがいかがでしょうか?
【問】また、具体的に「みんなにやさしいまちづくり」を進めるにあたって、段差のない道路や歩道の広い道路、点字ブロックや音などを使った誘導など、街づ くり全体の構想の中にユニバーサルデザインを取り入れたモデル地域の設定をし、ユニバーサルデザインの推進特区を決め、取り組みを進めてはどうかと思いま すが、如何でしょうか?
また、足立区でみんなにやさしいまちづくり、ユニバーサルデザインを導入するためには、職員の皆さんの理解はもちろん、やはり区民の皆さんのご理解と、 ご協力がもっとも重要になってきます。
【問】そこで、専門家による小中学校への出前授業や、区の職員向けだけでなく、区民の皆さんを対象としたユニバーサルデザインの勉強会を開いて、その考え 方を浸透させていくことも大切だと思いますが、いかがでしょうか?
【問】また、ユニバーサルデザイン講座などを開催し、講座修了生を推進委員としてユニバーサルデザイン普及活動に貢献をしてもらう制度の設立はいかがで しょうか?
カラーユニバーサルデザインの時も、お願いいたしましたが、広くユニバーサルデザインの導入にあたっても、施設等のハード面と職員や区民の皆さんへの浸 透というソフト面の両方が重要となってきます。
ぜひとも、「みんなにやさしい街 足立区」を目指して具体的で積極的な取り組みをお願いしたいと思います。
*****以下、答弁です*****
<政策経営部長>
ユニバーサルデザインの導入についてお答えします。
「老若男女が集える街づくり」は、同時に「みんなにやさしい街づくり」に他なりません。このため、今後の街づくりを進めていく上で、ユニバーサルデザイ ンの導入は大変重要であると考えております。
次に、「ユニバーサルデザイン条例」についてお答えします。
ユニバーサルデザイン条例は、自治体のユニバーサルデザインに関する理念や推進の仕組みなどを明らかにするものとして注目されています。
しかし、ユニバーサルデザインを推進していくには、多くの部課の専門的かつ広範囲な取り組みが必要です。
そのためにまず、各所管の条例改正時に具体的な課題に取り組むよう努力してまいりたいと考えております。
<都市整備部長>
ユニバーサルデザインに関する質問のうち、区施設の調査・点検についてお答えいたします。
まず、区の施設については、まちづくり推進条例及び公共施設等整備基準も基づき施設管理者が詳細計画を作成し、それにより施設整備を行っています。
今後は、ユニバーサルデザインの考え方と取り入れた基準改正に努め、その上で必要に応じて調査点検を行い、誰にでも使いやすい公共施設の整備を行ってま いります。
<政策経営部長>
ユニバーサルデザインの専門部署設置についてお答えします。
ユニバーサルデザインにつきましては、各方面に渡り、かつ専門的な知識が必要になってまいります。
このため関係所管課の連携を深め、オール足立で取り組んでまいります。
<都市整備部長>
「みんなにやさしい街づくり」を進めるにあたってのユニバーサルデザインの導入について、お答えします。
高齢者や障害者はもちろん、地域に住む様々な方々が安全で暮らしやすいまちづくりに向けて道路や公共施設の整備を進めております。
ご提案のあったモデル地域の設定にあたっては、高齢者、障害者等の移動の円滑化の促進に関する法律、いわゆるバリアフリー新法の施行に伴い、区でもバリ アフリー基本構想の作成の必要性について、検討してまいります。
次に、区民の皆さんを対象としたユニバーサルデザインの勉強会についてのご質問ですが、職員への周知啓発だけでなく、小中学校や区民の皆さんのご要望に 応じて区職員などの講師を派遣する「あだち学び応援隊」の制度も活用しながら、広く考え方の浸透を図ってまいりたいと考えております。
なお、講座を終了された方々の活動の途については、今後のあり方について研究してまいりたいと考えております。
今回の一般質問は、質問時間が15分と大変限られていましたが、
「ユニバーサルデザインを導入した街づくり」 と 「子ども政策」
の2つのテーマについて、現状の問題を指摘し、さまざまな提案を行いました。
今日は、その中で「ユニバーサルデザインを導入した街づくり」について、ご報告いたします。
*****以下、私の質問とその答弁です*****
まず、ユニバーサルデザインの導入について、質問をさせていただきます。
初めに、私は、昨年12月の代表質問ですべての人にやさしい色使いとして、「カラーユニバーサルデザインの導入」について、ご提案をさせていただきまし た。
その後、区長をはじめ、職員の皆様が早速、このカラーユニバーサルデザインに取り組んでいただき、職員・教員を対象とした研修会や、日暮里・舎人ライ ナーの駅の案内表示、足立区の広報、ゴミ分別マップなどに、このカラーユニバーサルデザインの考え方を導入し、実際に形となって、取り組みを進めていただ いています。
私の提案の主旨をご理解いただき、取り組みを進めていただいていますことに感謝いたしますとともに、今後とも、カラーユニバーサルデザインに配慮するこ とが当たり前のようになるまで、さらに進めて頂きたいと思います。
そこで今回、先のカラーユニバーサルデザインに加えて、さらに範囲を広げた「ユニバーサルデザインの導入」について、提案をさせていただきます。
ユニバーサルデザインとは、一言でいえば、「みんなにやさしい。誰にでもやさしい」ということです。
現在、多くの自治体でユニバーサルデザインを導入した行政や街づくりが進められています。
区長もマニフェストの中で、「老若男女が集える街を目指す」と掲げられていました。これは、「みんなが集える街づくり」、「足立区に集うみんなが安心し て暮らせる、やさしい街づくり」ということと理解しています。
いま、足立区の街づくりにあたっては、足立区自治基本条例に、その主旨の条文がみられる他は、足立区まちづくり推進条例やその施行規則、足立区公共施設 等基準などが中心となると考えられます。
しかし、これらの条例等をみると、すべての人にやさしい街づくり、ユニバーサルデザインという観点が十分に盛り込まれているとは言えません。
さまざまな障害などで体の不自由な方、高齢者や小さなお子さんなど、いわゆる弱者と呼ばれている人達の ためだけの対策ではなく、足立区に生活する全て の人にとってやさしいまちづくりが必要だと思います。
【問】そこでまず、区長にお伺いします。
区長がマニフェストに掲げられました「老若男女が集える街づくり」というのは、「みんなにやさしいまちづくり」という点では、いま、私が提案している 「ユニバーサルデザインを導入したまちづくり」と、共通するところが多いと思いますが、区長は、まちづくりや区政へのユニバーサルデザインの導入をどのよ うにお考えでしょうか?
【問】また、全国で多くの自治体が制定を行っている、まちづくりや行政における「ユニバーサルデザイン条例」を足立区でも制定し、みんなにやさしいまちづ くりの統一した基準づくりと推進の根拠法とするべきだと考えますが、如何でしょうか?
次に、現在、先にあげました2つの条例などにより、区内の公共施設等では、スロープやエレベーターの設置などが、進んでいることと思いますが、区の施 設、地図や案内標識、広報物など、本当にみんなにやさしいもの、ユニバーサルデザインの考え方を取り入れたものになっているのでしょうか?
【問】一度、現状の条例の評価という意味でも、区の施設などを対象に、エレベーターやスロープの設置、点字ブロックの設置、色使いや文字の大きさ、多言語 対応など、ユニバーサルデザインという観点から、一斉調査・点検などを行ってはいかがでしょうか?
また、ユニバーサルデザインを進めるにあたっては、カラーユニバーサルデザインへの取り組みで改めて実感しましたが、非常に多くの部署が関係することに なり、一部の人たちの取り組みでは、とうてい間に合いません。
【問】そこで、足立区でもユニバーサルデザインを導入するために、「ユニバーサルデザイン課」など、専門の部署の設置を行うことが、実効性のある取り組み への鍵になると思われますがいかがでしょうか?
【問】また、具体的に「みんなにやさしいまちづくり」を進めるにあたって、段差のない道路や歩道の広い道路、点字ブロックや音などを使った誘導など、街づ くり全体の構想の中にユニバーサルデザインを取り入れたモデル地域の設定をし、ユニバーサルデザインの推進特区を決め、取り組みを進めてはどうかと思いま すが、如何でしょうか?
また、足立区でみんなにやさしいまちづくり、ユニバーサルデザインを導入するためには、職員の皆さんの理解はもちろん、やはり区民の皆さんのご理解と、 ご協力がもっとも重要になってきます。
【問】そこで、専門家による小中学校への出前授業や、区の職員向けだけでなく、区民の皆さんを対象としたユニバーサルデザインの勉強会を開いて、その考え 方を浸透させていくことも大切だと思いますが、いかがでしょうか?
【問】また、ユニバーサルデザイン講座などを開催し、講座修了生を推進委員としてユニバーサルデザイン普及活動に貢献をしてもらう制度の設立はいかがで しょうか?
カラーユニバーサルデザインの時も、お願いいたしましたが、広くユニバーサルデザインの導入にあたっても、施設等のハード面と職員や区民の皆さんへの浸 透というソフト面の両方が重要となってきます。
ぜひとも、「みんなにやさしい街 足立区」を目指して具体的で積極的な取り組みをお願いしたいと思います。
*****以下、答弁です*****
<政策経営部長>
ユニバーサルデザインの導入についてお答えします。
「老若男女が集える街づくり」は、同時に「みんなにやさしい街づくり」に他なりません。このため、今後の街づくりを進めていく上で、ユニバーサルデザイ ンの導入は大変重要であると考えております。
次に、「ユニバーサルデザイン条例」についてお答えします。
ユニバーサルデザイン条例は、自治体のユニバーサルデザインに関する理念や推進の仕組みなどを明らかにするものとして注目されています。
しかし、ユニバーサルデザインを推進していくには、多くの部課の専門的かつ広範囲な取り組みが必要です。
そのためにまず、各所管の条例改正時に具体的な課題に取り組むよう努力してまいりたいと考えております。
<都市整備部長>
ユニバーサルデザインに関する質問のうち、区施設の調査・点検についてお答えいたします。
まず、区の施設については、まちづくり推進条例及び公共施設等整備基準も基づき施設管理者が詳細計画を作成し、それにより施設整備を行っています。
今後は、ユニバーサルデザインの考え方と取り入れた基準改正に努め、その上で必要に応じて調査点検を行い、誰にでも使いやすい公共施設の整備を行ってま いります。
<政策経営部長>
ユニバーサルデザインの専門部署設置についてお答えします。
ユニバーサルデザインにつきましては、各方面に渡り、かつ専門的な知識が必要になってまいります。
このため関係所管課の連携を深め、オール足立で取り組んでまいります。
<都市整備部長>
「みんなにやさしい街づくり」を進めるにあたってのユニバーサルデザインの導入について、お答えします。
高齢者や障害者はもちろん、地域に住む様々な方々が安全で暮らしやすいまちづくりに向けて道路や公共施設の整備を進めております。
ご提案のあったモデル地域の設定にあたっては、高齢者、障害者等の移動の円滑化の促進に関する法律、いわゆるバリアフリー新法の施行に伴い、区でもバリ アフリー基本構想の作成の必要性について、検討してまいります。
次に、区民の皆さんを対象としたユニバーサルデザインの勉強会についてのご質問ですが、職員への周知啓発だけでなく、小中学校や区民の皆さんのご要望に 応じて区職員などの講師を派遣する「あだち学び応援隊」の制度も活用しながら、広く考え方の浸透を図ってまいりたいと考えております。
なお、講座を終了された方々の活動の途については、今後のあり方について研究してまいりたいと考えております。