決算特別委員会の質問内容 第4弾:「建物の屋上に目印を」
先日より、平成20年第3回定例会の決算特別員会で行った質問と答弁を、テーマごとにご紹介しています。
本日は、第4弾といたしまして、災害時の目印として有効と考えられている「建物の屋上に目印」を設置することについて、提案しました内容をご紹介しま
す。
私は、いままでも、災害時の対策について「自治体の相互防災協定」などを中心に質問・提案を行ってきました。(詳しくは、4
月7日の記事をご覧ください)
区議会議員として、区民の皆さんの生命を守ることはもっとも大切なことの一つであり、災害対策は、そのもっとも典型的な例です。
地震などの大災害が発生すると、道路等は各地で寸断され、通行できない可能性があります。
そんな時に、救助・および物資の運搬に活躍するのが「ヘリコプター」ですが、上空からでは、被災地の目的にすばやく正確にたどりつくのは困難が予想され
ます。
そこで、まずは避難所となることが多い、小中学校などの公共施設の屋上に、上空からでも判別しやすいように、それぞれの学校名・施設名などを表示するこ
とを提案しました。
これは、すでに神戸市など一部の自治体で取り組みが始まっていることでもあります。
答弁では、区長および担当職員の方から、かなり前向きな答弁を頂くことができました。実現に向け、今後も話し合いを続けたいと思います。
いざという時のために、日頃から出来うる限りの準備をする。
区民の皆さんの命と財産を守るために、今後も災害対策のあり方については、勉強し、さまざまな提案をしていきたいと考えています。
−−−−−以下、議事録要旨(抜粋)−−−−−
【長谷川】
次に、災害対策・危機管理という観点から質問させていただきます。
現在、神戸市など一部の地域で災害時に避難所となるような小中学校の屋上に、学校名を表示する取り組みが始まっているそうです。
これは、災害発生時にヘリコプターで上空から見た時に、位置を特定しやすくするためです。現場が大変な混乱状態にあるときに、上空から大きく目印となる
ようなものが発見できれば、ヘリコプターによる物資輸送やけが人搬送の際に大きな効果を発揮するものと思います。
そこで、足立区でも小中校学校や公共施設の避難場所となり得る場所の建物の屋上に、校名や建物名など目印となるような表示を取り付けるのはいかがです
か。
<教育政策課長>
学校というお話しでございますので、小中学校を所管しておりますのでお答え申し上げます。
東京消防庁の方から各区市町村の防災主管部長のところに、そういったお話しが来ているということは承知しております。
教育委員会といたしましては、現況ではまず子どもたちが安全に屋上で遊べること、そして温暖化防止の観点から太陽光発電、あるいは屋上緑化ということを
いま考えてございますが、あわせて委員のお話しのようなことについても検討してまいりたいと思います。
<施設課長>
学校以外の公共施設について、私の方からお答えしたいと思います。
学校以外の施設に関しては、屋上の部分はかなり学校から比べると狭くなってしまいます。上空から文字等が確認できるかどうか、調査研究をしていきたいと
考えております。
【長谷川】
学校などの公共施設の表示の整備と並行して、公園とか民間病院などにも同じような表示を区として取り付けることができないかどうかも、働きかけていただ
きたいと思いますが、いかがでしょうか。
<区長>
消防庁から直接私どもの方にも非常に効果的だという要請がございました。いま所管がお答をいたしましたけれども、前向きに検討していきたいと思います。
【長谷川】
ぜひとも積極的な導入をよろしくお願いいたします。