民主党 予算要望回答
昨年の9月10日に、民主党が提出した予算要望の回答について、近藤区長をはじめ、各担当部長から、1月9日に説明がありました。
その時は、時間もあまりありませんでしたので、各分野の要望の中からいくつかについて、ご説明のみでした。
その後、改めて、民主党の予算要望の全206項目について、回答をいただきましたので、ご紹介したいと思います。
まず、1月9日の説明では、時間も少ない中、私からは、環境について質問をさせていただきました。
足立区として、「環境先進区を目指す」という足立区の姿勢の中で、今後、分別回収が更に進むのかを質問させていただきましたが、区長からは、「身の丈を
考えて・・・」との回答でした。残念ながら、今後、さらに分別回収の品目を増やしていくとの明確な回答は得られませんでした。
一昨年、初めて臨んだ代表質問の中で、また、予算特別委員会、産業環境委員会の中でも再三にわたり、「分別回収の品目を出来るところから増やしていくべ
きである」ことを提案してきました。
現在、ペットボトルの回収を足立区としても行うようになりましたが、それ以上のことでは、予算がかかりすぎるとの話でなかなか進んでいないのが現状で
す。
私は産業環境委員会で、実際にゴミを分別回収した場合の、いくつかの費用等のシミュレーション(試算)を聞いてみましたが、具体的に段階を分けての試算
を行っておらず、「実際に、具体的な金額は出していません」との回答でした。
確かに、区長の言われるように「身の丈にあった政策」を行うことは、重要だと思います。特に、現在のような経済状況の中、限りある足立区の財源をいかに
効率よく配分するかは、議会と行政の大きな役割です。
しかし、委員会での回答のように「具体的なシミュレーションの計算をしていない」ようで、正確な判断ができません。
「どこまでの分別回収を行うと、どれだけの費用がかかり、どれだけの収入があるのか」など、段階ごとに試算をして、足立区として、「費用対効果、未来の
自然環境を考慮し、どこまで可能か」を考えていくこと(身の丈にあった政策を実行していくこと)が、必要だと思います。
ゴミ分別を含め、足立区の「環境政策の身の丈」がどれくらいなのか、今後、さらに、具体的な数字や分別回収を行っている他区での状況を調査し、区の担当
職員の皆さんとも協議しながら、私も検討をしていきたいと思います。
最後に、民主党の予算要望の回答について、私が特に力を入れている政策を中心に、その一部をご紹介いたします。
————-民主党の予算要望への回答(一部)———–
●ユニバーサルデザインを推進するために条例化などを検討されたい。なお、カラーユニバーサルデザインについては特段の配慮をされたい。
(関係各部)
→
カラーユニバーサルデザインを含めユニバーサルデザインに関しては、養護教諭対象の研修会を実施しておりますが、今後は、受講対象者の拡大も含め、研修会
の充実を図っていきます。
●多文化共生を推進するため条例化するなど検討されたい。
(区民部)
→ 区民等からの意見を踏まえ、多文化共生施策の充実を優先し、機が熟した段階で条例化を図っていきます。
●空き店舗対策の一つとして『シェアリングショップ』や『子育てサロン』の導入を進められたい。
(産業経済部)
→
空き店舗対策の一環として今後も調査検討していきます。足立次世代育成支援行動計画の見直しを視野に入れ、区民の要望等を踏まえた子育てサロン事業を計画
的に推進するために関係所管と協議検討していきます。
●商店街の空き店舗を活用した事業等に対する支援を強化されたい。
(産業経済部)
→ 空き店舗の増加は、町全体の活力低下につながります。空き店舗対策の遺憾として再度検討します。
●危険災害などの取り組みや防災教育を中学生に講習されたい。
(学校教育部)
→
学校では、毎月1回以上、震災などの災害を想定した避難訓練を実施するとともに、日常の指導を通し、安全教育を実施しています。今フォも充実に向け、指導
していきます。
●学校の総合学習などで年金教育・危険予知訓練等の授業を設定し社労士を活用すること。また、租税教育など税理士をはじめ各種専門家を活用するよう校長会
などを通じて周知徹底するよう実施されたい。
(学校教育部)
→
年金や租税、危機管理の学習を専門性の高い講師から学ぶことは重要なことと考えます。強化や総合的な学習の時間の充実に向け、民間企業の活用も含めた情報
提供及び指導をしていきます。
●ペットボトルのキャップ、シャンプーのボトルなどの分別回収を実施されたい。
(環境部)
→
ペットボトルのキャップにつきましては、平成20年12月1日から区役所本庁舎とベニースーパー佐野店の2箇所で回収を始めることにしました。シャンプー
ボトルなどの分別回収につきましては、多大なコストや残渣の問題から実施に至っておりませんが、再商品化技術の進展などを見据えながら検討していきます。
●河川沿いの歩道や公園などを活用した区民の憩いの場となるドッグランを拡充されたい。
(土木部)
→
ドッグランについては、以前から河川敷に整備の要望がありますが、将来の荒川河川敷の活用・利用方法の中で、いろいろな利用団体との意見交換をし、住民合
意形成の中で検討していきたいと考えています。
●学校施設(特に要望の多い教室の床や、非常階段・渡り廊下など)の劣化及び腐食等に関して早急に対策を講じられたい。
(学校教育部)
→ 毎年、全校を対象に実施している施設点検調査の結果をもとに、緊急度の高いものから改修工事を実施しています。