12月9日の産業環境委員会の内容
この日の委員会では、冒頭に勤労福祉会館の指定管理者についての議案の審議をしたのち、継続扱いになっている4つの陳情について議論しました。
  その後、区の担当者より以下の報告事項がありました。
  +++報告事項+++
   (1)「足立区緊急経済会議」の設置について
   (2)平成20年度上半期の消費者センター事業実績について
   (3)ベルモント市学生使節団の受け入れについて
   (4)平成20年度「足立ブランド」認定の決定について
   (5)緊急経営資金の融資あっせん状況及び緊急保障制度について
   (6)足立区堀之内の土壌汚染問題について
  以上の報告があり、それららついての議論が交わされました。
  私は、「足立ブランドのあり方」について、質問と提案をしました。
  実は、足立区ブラントについては、過去に予算特別委員会、決算特別委員会で質問・提案をさせていただいている注目しているテーマのひとつです。
 (詳しくは、昨年の3月23日の予算特別委員会、11
月22日の決算特別委員会の記事をご覧ください。)
  現在、足立ブランドに認定されている企業(製品)について、区民の皆さんはご存知でしょうか。
  昨年は11社、今年は9社が、認定されています。
  しかし、分野が製造業(今年から製造小売業も追加)に限定されているため、一般の認知度は必ずしも高いとは言えません。
  宮崎県の東国原知事がPRしている宮崎ブランドの商品(地鶏やマンゴー)は、多くの方がご存知だと思います。
  もちろん、マスコミなどの出演が多いのも理由ですが、一般消費者である多くの皆さんが直接、手に取り、口にする機会のある商品のために、興味がある点も
大きいのではないでしょうか。
  ぜひ、「足立ブランド」も、地元の企業の表彰にとどまらず、その優秀な製品とともに、全国に向けて『足立』を発信していけるような製品の選考をお願いし
たいと思います。
  それには、まずは足立区民の皆さんに関心と興味を持ってもらえ、覚えてもらえるような分野の製品(おかしや農作物など)の選定も、必要ではないかと考え
ています。
  今後の足立ブランドは、ぜひとも「足立区とブランド」としてPRできるような、事業の展開をしていっていただきたいと思います。
 *****以下、委員会での議論の要旨(抜粋)です*****
 【長谷川】
  足立ブランドについてですが、足立ブランドの目的という部分で、やはり一般の方を含めた足立ブランドの認知という部分も必要になってくると思います。
  それと一緒に、皆さん一般区民の認知と、それから足立区としてのPRが目的だと思うのですが、この商品をブランド化するだけじゃなくて、もっと足立区の
足立をブランド化しないと目的が違ったものになってしまうと思いますけれども、いかがですか。
 <産業振興課長>
  よくブランドの会社の方とお話するときに、やはり足立区を高めていきたい、足立区のイメージアップを図っていきたい、商売されている方たちなので、商売
に影響がプラスになるというのはもちろんなのですけれども、足立区を高めていきたいのだという気持ちが私たちも感じておりますので、ほかの自治体のところ
に伺うときもございますので、その機会には、やはり足立区のイメージということを高めていきたいというふうに思っております。
 【長谷川】
  やはり足立区を高めていくということも必要だと思いますし、あと、私は、予算特別委員会や決算特別委員会でも発言させていただいたのですけれども、初回
が11品目認定されたと、今回9品目ですけれども、例えば、同じ分野で同じようなものというふうになりますと、足立ブランドとしての区民の方々に認知され
ていくというのが、なかなかそれが浸透していくのが難しいと思います。
  ですから、予算特別委員会のときに区長からも、「11品目もっと絞り込んでいいのじゃないかとか、あと品目が増えると、容易に認定されるとの誤解を受け
る可能性がある」ということを、区長も発言されていいますが、今後どのように、この認定の品目を基準として考えていくつもりでいらっしゃいますか。
 <産業振興課長>
  例えば、革製品の会社がもう既に3社ほど認定されておりますし、だからといって、例えば、今回たまたま靴の会社がなかったりとかということもございます
ので、同じ製品の中で1品だけというのはなくて、その部分については、製造業、製造小売業という形で、区の方が公募をかけていきたいなというふうに思って
おります。
  例えば、食品だったりとか、何というのでしょうね、食べ物に関しては、安全性の確保だったりという視点もございますので、それはまた別々取り組み方、例
えば、区民の方が選ぶ一品運動だったりというような形で検討していきたいというふうに考えております。
 【長谷川】
  やはり今、おっしゃられた食べ物という部分で、老若男女が、皆さんが好むものというのは、農産物とかスイーツというような、やはり食べ物という部分も
入ってくると思います。
  ぜひ私としては、農産物とかスイーツという部分も足立ブランドの中に入れていただくと、より広く浸透していくのじゃないかと思います。
  それから、農産物とかスイーツ以外にも、これも予算特別委員会でお話しましたけれども、観光とか景勝地ということ、景勝地も足立区には、金八先生とかで
使われた荒川の河川敷とかあるわけです。
そういう分野からも、選考基準をもうちょっと拡充して認めていってもいいのじゃないかなと思うのですがいかがですか。
 <産業経済部長>
  余りに広がり過ぎるのかなというふうに、お話聞いているとちょっと思います。
  というのは、観光と景勝地とかというごとになってくると、足立60景とかいうのがありましたので、また別の施策展開の中で考えていく。
  この場合に、ブランドとして認定していくのは基本的に、先ほど私報告で申し上げましたように、その製造業の技術の有益性、そういうことを認めていく、顕
彰していく、その企業のあり方を顕彰していくという制度でございますので、違ったものを余りまぜていくというのは、むしろ運動自体を苦しくする結果になる
のじゃないかなというふうに、今のところ認識しております。
 【長谷川】
  製造の小売業とかという分野だと、余りにちょっと分野的には狭いと思います。
  そうすると、やはり一般区民の方々に周知してもらえるかという部分で難しい部分も出てくると思うので、もうちょっと観光とか景勝地じゃ余りにも広がり過
ぎるというのでしたら、そうじゃなく、じゃ例えば農産物を入れてみるとか、そういうもう少し広がりを持った方が私はいいと思いますが、いかがですか。
 <産業経済部長>
  今、農産物というような形でおっしゃられましたけれども、確かに、その製品をつくっているところあるのですけれども、どこのうちがつくっている、農家が
つくっているコマツナがおいしくて、どのうちのコマツナというのは余り芳しくないのだというふうなことというのは、考えるというのはなかなか難しいので
す。
  そうすると、足立のコマツナ、足立の枝豆というのは、地元でつくっていて、非常に皆さん食べる一般的にいいですよと、そういう売り方はできるので、結束
テープをつくりながら、足立の農産物、ブランドみたいな形でやっていのですけれども、この企業ブランドというのは、一社一社を認定していくという形になっ
ていますので、その一社一社のところのものを検証していくというのはなかなかこれは、やってみると。
  私も、政策課にいるときは、そのような、長谷川委員と同じようなことを、区民評価委員の立場からして、そういうことを申し上げたことあるのですが、実際
に現場で突き詰めてみると、結構そのハードルというはあるなというふうに、今、認識しているところでありますので、今後研究してまいりたい、こういうふう
に思います。


