9月4日の子ども施策調査特別委員会の内容
いままで、ご紹介が遅れてしまっていました委員会の報告です。
今日は、9月に行われました「子ども施策調査特別委員会」についてです。
この日の委員会では、以下の報告がされて、その内容について質疑・議論が交わされました。
<報告事項>
(1)子育て応援特別手当(平成21年度版)について
(2)足立区母子家庭高等技能訓練促進費等給付事業実施
要綱の改正について
(3)認定こども園の進捗状況について
(4)平成20年度赤ちゃんほっとスポット事業実施結果について
(5)「基本的な生活リズムの確立」の取り組みについて
(6)足立区認可保育園待機児童解消推進会議について
(7)(仮称)第2新田保育園指定管理者公募について
(8)家庭福祉員(保育ママ)の新規開業について
(9)平成20年度保育料の収納状況について
今回、報告事項として「平成20年度赤ちゃんほっとスポット事業実施結果について」の報告がありました。
平成20年7月より区立保育園18園において、外出時におむつ替えや授乳のためにスペースを提供する「赤ちゃんほっとスポット事業」が開始されました。
以前、私が少子化対策調査特別委員会に所属している時に、先進的に事業を行っている板橋区に調査に行き、足立区でのこの事業の進め方について提案をさせ
て頂き、事業内容の見直しを求め、結果、予算額を大幅に低額に変更して頂きました。(詳しくは、11
月24日の記事をご覧下さい)
今回の委員会で、平成20年7月より平成21年3月までの区立保育園18園における、赤ちゃんほっとすぽっと事業の実施結果として、利用者数が示されま
した。
結果をみると、9が月間で1回も利用されなかった保育園が全体の半数にものぼりました。
調査結果から、利用されている保育園に偏りがあること、東京都にも同じような事業があること、民間の商業施設などにもおむつ替えの施設を設置していると
ころがあることなどを考えると、
①これから本当に必要な事業か?
②区がやらなければならない事業か?
③事業の規模、内容、広報のしかたはどのようなにしていくべきか?
など、①から③の順で、もう一度、検証していく必要があると思います。
皆さんの税金をお預かりしての限りある予算です。
本当に必要な所に、効率よく配分されるよう、他の自治体の例なども参考にしながら、区の職員の皆さんと協議をする中で、私自身も勉強を深めていきたいと
思っています。
*****以下、委員会での発言(抜粋)の要旨です*****
【長谷川】
赤ちゃんほっとスポット事業についてですが、この事業は当初、保育園全体で行われるというお話でしたが、当初予算はいくらだったでしょうか。
<子育て支援課長>
当初、全園で行うという予定でございましたけれども、利用状況が分からなかったということでございまして、18園で実施したところでございます。当初予
算でございますけれども、当初1園5万円で予定してございました。
【長谷川】
総計は確か400万円だったと思いますが。
<子ども家庭部長>
90園ですので、450万円ほどです。
【長谷川】
その後、私の方からも色々と提案をさせて頂きまして、実際に先にやっていた板橋の方にも調査をさせて頂いたのですが、板橋区では18万位で行っていると
(平成18年度予算では189千円、平成19年度では166千円の予算が充てられています)。
実際に年間どれくらいで利用者がいるかというところも色々と聞いてきましたが、本当にばらつきがあって、主に人が集まるような公園とか駅の近くの利用者
が一番多かったです。
そのことを私も委員会で発言をさせて頂いて、実際に足立区18園で30万円ちょっとの予算で出来るということで、今回、このような形で結果が出ました。
保育園では昭和60年度より乳幼児健やか相談という地域の子育て支援でおむつ替えや授乳が行われているため、事業の利用が伸びなかったと考えるとありま
すが、そもそも、何を目的としてこの事業を展開しようというふうにお考えだったのでしょうか。
<子育て支援課長>
やはり乳児を持つ保護者が外出した時に、急遽、おむつ替え、あるいは授乳が必要となる場面に想定いたしまして、身近におむつ替えやら授乳をできる場所が
あればということで、この事業を開始したものでございます。
【長谷川】
この検証結果を見ても分かるように、先にある程度、実態を研究していれば、このような結果になるということは分かっていたであろうと思うのですよね。
少ない予算でいかに色々な事業を展開していくかということが、私は区として大事なことだと思っています。
今後、是非、色々な事業を立てられるときには、その事業について、よく研究をしていただき、少ない予算でいかに効率よく、効果のある事業ができるかという
ことを考えて進めて頂きたいと思います。
それと、今回この結果を見て思いましたが、子育てサロンをあと5園、区として増やすとのことですが、赤ちゃんほっとスポット事業を導入していくなり、公
共施設の中に、どんどん入れていく、例えば、大型店舗、イトーヨーカ堂とかマルイとか、いろいろな店舗がありますが、区として赤ちゃんほっとスポット事業
をそのような所に導入していくことを検討すれば、利用者は増えると思いますが、如何でしょうか。
<子育て支援課長>
現在、区内地域学習センターには、ベビーベッドなども備えてございます。また、住区センターにおきましても、おむつ替えのできるようなマットも用意して
いるというふうに聞いてございます。
区内の民間事業者につきましては、現在3か所というふうに記憶しているのですが、東京都の赤ちゃん・ふらっと事業の対象施設として指定がございます。そ
ういった中で、区として今後、この事業をどういうふうに展開していくか、検討していきたいと考えております。
【長谷川】
人が多く集まるところが需要が高いと思いますので、是非、そういう中に赤ちゃんスポット事業が展開できるような導入の仕方を考えて頂ければ。
東京都で行っているのはわかっていますが、区として、実際に利用したい保護者は多いと思います。
ただ、保育園の中というと、やはり垣根が高くて、私も子育てをしていて分かるのですが、何かあった時にふらっと保育園に行くというのはなかなか難しい部
分があります。
やはり公共施設とか、民間企業の中に入っていれば、割合利用しやすいので、そのようなことも考えて頂きながら事業を展開していただきたいと思いますの
で、よろしくお願いいたします。
<子育て支援課長>
公共施設、特に区内では、地域学習センターなどの公共施設につきましては、先ほど申し上げたように、ベビーベッドなどの備えもございます。
そういう中で、この赤ちゃんほっとスポット事業を含めての展開ができるか検討していきたいと考えております。
<子ども家庭部長>
まずは場所の問題として、確かに立ち寄りやすいところにこういう施設をつくっていくことが大事かと思います。
それからあとはPRの仕方ということで、やはりどうしても縦割りでPRしがちですので、赤ちゃん、子連れのお子さんをお持ちの親御さんにとって使いやす
い場所はこれだけありますよ、とそういう見せ方の部分につきましても工夫していきたいと思います。