今日は午前中から中央本町の足立区役所の近くにある「やすらぎ公園」で、中国残留帰国者の方々と一緒に「いもに会」が行われ、午後からは区役所本庁舎内 で中国残留帰国者の皆さんを対象とした防災講演会が行われました。

　毎年この時期に、地域の方々が協力をし合い、「中央本町一丁目のまちづくりを考える会」が主催する、地域行事が行われています。
　今回は、その地域の行事に中国残留帰国者の皆さんをお呼びして、地域の皆さんと一緒に交流を深める会が行われました。


　朝早くから地域の方々が「かまど」を作って、イモやおにぎりの準備をされ、また、足立区の東部地域にお住まいの中国残留帰国者の皆さんの手作りの「水餃 子」などが用意されました。

　会のはじめには、防災の話や実際に消火器を使用した訓練がありました。
　中国語の通訳がある中で、帰国者の皆さんも消火器での訓練や子どもにはゲームや福引もあり、最後にはみんなでお食事をして楽しむことが出来た盛りだくさ んの内容でした。



　お話しを聞くと、帰国者の皆さんの中には、日本に来るまで、地震を体験した方が少ないようです。
　また、消火器の使い方もわからなかったという帰国者の皆さんも多く、地震や災害時の避難について、中国では学ぶ機会がなかったとのことでした。

　地域の皆さんとの交流を通じて、社会のしきたりや生活の上での必要なことを一緒に学んでいける機会は、本当に大切だと思います。
　今後も、足立区のさまざまな場所で、地域の皆さんとの交流や防災講演も含めた活動を進めていけるよう、私も出来る限りの協力をしていきたいと思います。



　また、今月2回目の「中国帰国者だより」が発行されました。
　今日のようなイベントに参加したくても、年齢や地域的な問題で参加できない帰国者の方々がたくさんいらっしゃいます。
　そのような皆さんのためにも、今後も、「中国帰国者だより」の情報を充実させ、必要な情報の伝達はもちろんのこと、地域との一体感を得られるような内容 づくりが必要だと思います。


　足立区で暮らす「すべての」皆さんにとって、足立区が素敵な街であるように、さらに取り組みを進めていきます！