代表質問の内容⑤ 「シティープロモーション課の活用について」
何回かに分けてご報告しております「代表質問の内容」ですが、本日は「シティープロモーション課の活用」について行った質問と答弁をご紹介いたします。
足立区では平成22年度より、区のPRを主な目的として「シティープロモーション課」が創設され、課長は民間から登用がされました。
これは、足立区のPRに新しく柔軟な民間の発想を取り入れたいという思いからだと理解しています。
これまでシティープロモーション課では、自殺防止取り組みのPRの一環として、広報用のDVDを作成しています。
もちろん、足立区の取り組みを紹介することは大切なことですが、足立区として一番初めに訴えたいことが自殺対策というのは、あまり前向きな印象を与えない可能性もあります。
私は、このシティープロモーション課の役割、活躍に大変期待しています。
残念ながら、いまのところ目に見える動きとしては、自殺防止用のDVDだけであり、民間の新しい発想というものも、あまり伝わってきません。
足立区では、区単独、または民間との協力により数多くのイベントが開催されています。
たとえば、花火大会やクリスマスのイルミネーション、区民祭りのようなものだけでなく、環境フェスタのように啓発性の高いもの、そして綾瀬の新撰組祭りのような地域から全国に発信しようとしているイベントなどもあります。
このようなイベントでは、区の担当部署がそれぞれ行ってきているのが、いままでのやりかたですので、ぜひともシティープロモーション課が部署を横断する形で、足立区をトータルでプロモーションしていけるような取り組みを期待します。
たとえば、足立区は、これまで「ワンチャリ・ツーロック作戦」が行われてきました。
自転車用の2本目の鍵を配ることのなど、手法に若干の問題を感じるものの、街づくりのPRのわかりやすさ・方向性としては、一定の評価はできると思います。
区のPRには、分かりやすさ、親しみやすさというもの大切な要素になってくると思います。
行政の行うPR活動では、行政側の独りよがりになり、全国どころか区民の皆さんにも浸透していかないようなものもあります。
ぜひとも、常に区民の皆さん、その先には全国の皆さんを見据えたPR活動、足立区のシティープロモートをお願いしたいと思います。
もちろん私も、一緒になってさまざまなアイデアを出し、協議していきたいと考えています。
*****以下、本会議での発言の要旨です。*****
【長谷川】
先ほども申しましたように、犯罪認知件数が、都内ワースト1など、足立区のイメージは決していいものではありませんが、私は足立区の一住民として、また区議会議員として、足立区に暮らす皆さんに誇りと自信を持っていただきたいと思いますし、そのような街に変えていきたいと思っています。
そこで、今年の4月から発足したシティープロモーション課には大変期待をしています。
足立区には観光資源、区として誇れる政策、取り組みはたくさんあります。
ぜひとも、区役所内の部署の縦割りを超えて、トータルで足立区をプロモートしていけるような全庁横断的な取り組みをしていっていただきたいと思います。
【問】 そこで、先日ビデオが完成した自殺のような区の課題だけでなく、今後は、例えば大学を誘致した北千住の文化芸術地区のPRや、カラーユニバーサルデザイン、足立ブランドなどの区の先進的な取り組み、足立花火大会、竹ノ塚や綾瀬地区のクリスマスイベント、舎人の春の花火大会や新撰組、Aフェスタなどの区のイベントを、区内外にPRしていっては如何でしょうか?
<広報室長>
シティプロモーション課の活用に関する質問についてお答えいたします。
まず、足立区の魅力を広く内外にPRするための映像作成につきましては、その効果は高く、必要性もあると認識しております。
平成24年度には千住地域への5大学の進出により、足立区の新たな魅力がそろうばかりでなく、区制80周年であることも考慮し、この時期をとらえ、足立区の魅力を発信するプロモーション映像を作成する方向で検討してまいります。
【問】 さらには、現在ある資源を利用するだけでなく、例えば、新しくドッグラン、サイクリングロード(自転車専用道路)、ウォーキングコースなどを整備し、ある意味「攻めのシティープロモート」も検討していただきたいと思いますが如何でしょうか。
<広報室長>
次に、「攻めのシティープロモーション」についてお答えします。
現在シティープロモーション課では、「磨くプロモーション」と「創るプロモーション」を展開しておりますが、この「創るプロモーション」こそが「攻めるプロモーション」と考えております。
「創る」と申しましても、単に新たな施設を整備することではありません。
例えば、古くなり建て替えが必要となっている住まいや商店、倉庫などを民間事業者の力を活用し、古い形を活かしたまま再生させ、そこに創造的な仕事を目指す人々を誘致できれば、新たな産業の芽が出る可能性も高まります。
このように「まち」「もの」「ひと」の分野でのしかけを通して、足立の新しい魅力を創り、内外に広く、効果的に発信していくことこそ「攻めのプロモーション」だと考えております。
また、東京都が進めている映画やドラマなどの撮影を誘致する「ロケーションボックス」という取り組みがありますが、足立区は登録をしていません。
【問】 シティープロモーション課として、今後、都の制度を活用しながら、映画やドラマなどの撮影を積極的に誘致してはいかがでしょうか?
【問】 その際に、区の施設の利用申請を簡素化したり、区民を対象としたエキストラ等の募集を撮影者と共同で区のホームページで行うことでなど、インセンティブをつけたり、イベント性を持たせるなどの検討をしてはいかがでしょうか?
<広報室長>
次に、ロケーションボックス事業について一括してお答えいたします。
一昨年、区内の新築マンションのモデルルームを活用して、民間事業者がロケーションサービスを展開し、区としても情報提供などの連携を図りました。しかし、問い合わせは多いものの利用増には結び付かず、継続のためには、区の財政負担の必要性が生じ、撤退した経緯があります。
足立区の場合、立地条件の良さから日帰りの短時間撮影やコマーシャル撮影が多いため、地元への経済波及効果は低く、区民を巻き込んだ事業展開やPR、イベント化は難しい状況にあります。
また、本格的に取り組む場合、施設利用の調整や立会いなど多大な労力を必要とする一方、映像の区広報紙等への利用や事前PRは断られるケースが多く、行政として取り組むには費用対効果の面で課題があると判断しております。
従いまして、今後は「東京ロケーションボックス事業」のホームページとリンクを貼り、情報提供を中心に行ってまいります。
現在も、外部からの区施設での撮影依頼につきましては、観光交流課が第一窓口として受付し、相手の希望する施設を所管する担当課を紹介しております。
【長谷川】
宮崎県の東国原知事は、自分を宮崎のセールスマンと位置付け、積極的にPRをされ、全国的に宮崎の知名度を挙げました。
足立区でも区長を先頭に、シティープロモーション課が積極的に取り組み、足立区をPRしていっていただきたいと思います。