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代表質問の内容⑦ 「中国残留帰国者問題について」

 今回は、「中国残留帰国者問題について」代表質問で行いました質問の内容をご報告いたします。

 私は、議員としての活動をするにあたり「みんなにやさしい街づくり」という考え方を大切にしています。
 私のライフワークの一つである「カラーユニバーサルデザイン」はもちろんのこと、多文化共生、自転車などの交通問題、待機児童問題、公園作りなどの提案・取り組みをする際にも、常に「みんなにやさしい街づくり」を念頭に置いています。


 これは、これまでも何度も議会やホームページでも取り上げてまいりました「中国残留帰国者の問題」も同じです。

 血縁の故郷は「日本」、育った故郷は「中国」という境遇にあり、中国の文化・習慣で育った帰国者の皆さんが、日本での生活になじむのは大変なことだと思います。

 私も今まで、帰国者の方が日本に帰国され、日本の文化や言葉を学ぶために最初に入る施設や支援施設の視察、厚生労働省や東京都をはじめ、多くの自治体(行政)へのヒアリング、そして実際に帰国者の皆さんとお会いして、直接お話しもお聞きしてきました。

 その中で、中国残留帰国者の皆さんの居場所作り、ネットワーク作りが重要であり、それらを基盤として、地域の皆さんとの交流を進めていく必要があると考えています。


 これまでも帰国者の方を対象とした機関紙「帰国者だより」の発行や、地域の活動への参加などを提案し、それらが実現するなど、少しずつではありますが取り組みは確実に進んでいます。
   今後、より取り組みが広がり、最終的には行政の手を離れ、NPOや地域の皆さん、そして帰国者の皆さんによる自立した取り組みとなるよう、さらなる提案を行いました。

 足立区で暮らす「すべての」皆さんのために、今後とも活動していきたいと思います。




*****以下、代表質問の要旨(抜粋)です。*****

【長谷川】
 次に、足立区に暮らす全ての人にとって優しい街づくりという観点から、ご質問をさせていただきます。
 昨年から鹿浜の自治会では、納涼祭や今年は敬老の日にちなんで、中国残留帰国者の皆さんとの餃子づくり教室と試食会、カラオケ大会などが行われました。
 また中央本町では、「いもに会」と区役所本庁舎内で帰国者の皆様向けに防災講演会などが行われています。

【問】
 今後、帰国者の皆さんが、積極的に地域での活動がしやすくなるよう、2世3世を含めた地域支援員を育成し、帰国者の皆さんが自主的に地域での活動が行える体制を区として整えていくことは如何でしょうか。

【問】
 また、「帰国者だより・故郷」の編集に携わる方々を当事者である帰国者の皆さんも含め、広く公募し、また区内外で活躍されているNPOにも積極的に機関誌づくりに携わって頂くことは如何でしょうか。

【問】
 帰国者の皆さんはこの機関誌の発行をとても楽しみにしております。今後、発行回数を増やしていくことは可能でしょうか。
 ぜひ、ご検討をお願いいたします。



<福祉部長>
 中国帰国者支援についてお答えします。

 中国帰国者を支援する、地域支援員となる人材の発掘、育成については、NPO等との連携を図りながら、モデル実施を検討して参ります。

 平成22年4月より、担当職員による「帰国者だより・故郷」作成の編集会議を設置しております。
 今後、さらに充実していくために、外部の編集委員の参加を含め、様々な地域情報を収集、掲載する仕組みを構築して参ります。


 「帰国者だより・故郷」は、平成21年3月に創刊後、平成21年度は年2回、平成22年度からは年4回発行することとし、現在までに第5号まで発行しております。今後は区からのお知らせや地域の情報などを中心に序々に発行回数を増加して参ります。