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予算委員会の質問① (3月2日) LED電球への切り替え補助

 先の定例会では、予算委員として予算委員会で4回、合計65分の質問を行いました。
 今日から何回かに分けて、私が行った質問についてご紹介していきたいと思います。


 今日は3月2日に行った質問のうち、区の地球温暖化対策についてです。
 地球温暖化対策への区の取り組みとしては、未来の子ども達のために取り組まなければならない課題であるとの認識は、皆さん共有できるところだと思います。
 23年度予算案の中にも、もちろん環境関連予算、温暖化対策の予算が組み込まれました。

 その中で、白熱電球からLED電球への買い替えを進めるために、5000円以上のLED電球を購入した区民の皆さんに、区がその代金の一部補助するという事業があります。
 白熱電球をLED電球に変えることにより、製品によっては80%以上のCO2の削減効果があると言われています。
 足立区の一般家庭において、LED電球への切り替えは、大いに推奨すべきであり、この事業の目的には賛成できます。

 しかし現状において、区民の皆さんが購入したLEDの代金の一部を区が補助金としてまかなう方法がどれほどの効果があるのか?また、実効性があるのかの疑問は残ります。


 例えば足立区には、すでに太陽光発電の施設を導入した家庭への補助制度もあります。
 これらの予算を拡充したほうが、費用対効果を考えると地球温暖化防止に寄与するということでしたら、問題が残ります。

 また、白熱電球のLED電球への切り替えが必要なら、まずは区の関連施設から率先して行うべきだと思います。
 区役所や区民事務所で白熱電球が使われている段階で、区民の皆さんの協力を仰ぐというのは順番がおかしいといえます。


 さらには、LED電球を5000円以上購入した区民に対して、3000円を補助するという方法にも問題があります。
 1家庭1回までということになっていますが、同一家庭であるかどうかの確認(名寄せ)にも手間と時間がかかります。
 また、買われた電球が本当に足立区内で使用されるかどうかも分かりません。

 例えば、区外の親族・知り合いにあげることも出来れば、ネットオークションなどで売ることも可能です。
 地球規模で見て、結果的にどこかでそのLED電球が使われるのであるなら、温暖化防止に寄与するという考え方も出来ますが、区民の皆さんに還元すべき区の財政を投じるわけですから、足立区としてその効果を目に見える形で検証することも必要です。


 今回の質問では、同僚議員が同じテーマで質問を行ったこと、また時間的な制約のため、私からは購入されたLED電球がしっかりと足立区の家庭で使われるような工夫をする必要がある点だけを指摘させていただきました。

 地球温暖化対策という目的のために、今後とも、区の職員の皆さんとも協議をしながらこの事業をどのようにしっかり運用していくかを含め、事業の展開を注視したいと思います。



*****以下、委員会での発言要旨(抜粋)です。

【長谷川】
 民主党・無所属の長谷川たかこです。
 本日を含め、4回、質問に立たせていただく予定です。

 区民の皆さんの生活に直結する大切な予算審議です。
 私もなるべく具体的な質問、建設的な提案などをしていきたいと思いますので、区長をはじめ、執行機関の皆様には、分かりやすいご答弁、また柔軟で前向きなご検討をお願いいたします。


 住宅用LED証明普及促進事業についてですが、他の事業と比べて効果的な手法なのか疑問に思っています。

【問】 そこで、区民の皆さんがLED3個以上5000円分購入した際に、3000円分の区内共通商品券を交換するということですが、本当に各家庭にLEDがつけられるのか。
 区としてどのように把握されるのかお聞きします。

<温暖化対策課長>
 例えば、LEDの設置状況の確認をすることがありますとか抜き打ちで行きますとかを記載をして防止していきたいと思います。


【問】 記載で防止はわかりますが、各家庭につけるか否かは各家庭の判断であり、3000円のクーポン券を手に入れた際にネットオークションで販売する方もいるかもしれない、そのような場合に区としてどのように対処するつもりなのか?
 区としてそのような事態になっても致し方ないと考えているのか?

<環境部長>
 ネットオークションに出されるか否かは希少性によるのだと思います。
 LEDの電球は希少のものではありません。

 ご案内のように白熱球についてもすでに大手の電機製造業では、製造を廃止しておりますので、白熱球はLED、蛍光管のタイプの電球に変えざるを得ないという状況にあります。
 個々において区が補助をするというのはそのような諸般の状況を勘案してLEDの支援をすることによって温室効果ガスの削減を広く区民の方と一緒にやって頂く、やれるという体制を作るということでして、委員のお話があります状況につきましては、全力をかけて阻止をするということでご理解を頂きたいと思います。


【長谷川】
 区が目指す方向性はわかりましたが、私が先ず何を言いたいのかというと、足立区の公共施設を全取り替えする姿勢を区民に見せてから、区民に普及啓発活動をされては如何でしょうか。

 効果的な予算のつけ方をしていかなければいけないと思いますが、区内共通商品券5000万円つけるよりも足立区が率先して、足立区の公共施設の取り換えられる場所に対してLEDをしっかりとつけていくことが大事ではないでしょうか。

 今後、優先順位をしっかりと考えてお金の使い方を検討してもらいたいと思います。