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予算委員会の質問⑩(3月9日) シティプロモーション

 テーマごとに分けてご紹介してきた予算委員会での質問の内容も、今回で最後になります。
 今日は、シティプロモーションについて行った質問をご紹介いたします。


 足立区では昨年の4月より民間の人材を登用して、「シティプロモーション課」を発足させました。
 足立区を広くPRしていくためにも、シティプロモーション課の役割は重要であり、その取り組みに大変期待をしています。

 しかし、残念ながらこれまでの取り組みを拝見すると、「自殺防止の取り組み」をPRするなど、これまでの広報と大差はないように感じます。
 当然、たとえば足立区で先進的な取り組みをしている「カラーユニバーサルデザイン」なども、ぜひPRしていただきたい取り組みです。


 しかし、従来のような政策のPRだけでなく、もっと足立区を広く全国に発信していけるような「攻めのシティプロモーション」も必要だと考えています。

 たとえば、区外も含めて、多くの人が訪れてくれるようなイベントを足立区で開催するというのもひとつです。(竹ノ塚の光の祭典をもっと大きくしたようなイメージ)

 また、足立区に国内最大のドッグランを作るというもの、ひとつかも知れません。
 他にも足立区の旧所・名跡をめぐるようなウォーキングマップを整備したり、健康のためのランニングロード、平坦な地形を生かしたサイクリングロードを整備するのもいいかも知れません。

 さらに綾瀬地区の「新撰組」のように、地域の歴史や特色を生かし、商店街や地元の皆さんと協力して、地域全体で盛り上げていくこともひとつです。

 来年の春には、東京の一大観光名所となりうる「東京スカイツリー」が完成します。
 足立区としても、これをうまく活用することも考えるべきです。


 従来のような足立区の政策を訴えていくことも、もちろん必要です。
しかし、シティプロモーション課には、もっと柔軟な発想と積極性をもって、ぜひとも足立区を全国に発信していけるような取り組みをしていただきたいと思っています。


 足立区の良いところを区民の皆さんにもっと知っていただき、足立区を好きになってもらうこと、そして区外の皆さんに、足立区を知ってもらい、訪れてもらうためにも、今後もさまざまな提案をしていきたいと思います。



*****以下、委員会での発言要旨(抜粋)です。*****

【長谷川】
 次にシティプロモーション課の活用という観点からご質問させていただきます。
 昨年の4月に新設されたシティプロモーション課ですが、私の個人的な思いとしては、もっと積極的に、区役所のさまざまなことに対して、外部に積極的にPRしていく必要があると思います。
 以前にもお話しさせていだただきました「攻めのシティプロモート」の発想です。

 そこで、まず初めに組織について、区長にお伺いします。
 シティプロモーションというのは、カバーする分野は全庁にまたがると私は考えています。
 シティプロモーションを考えるにあたっては、区の部署で考えると、報道広報はもちろんのこと、観光関係の部署とも切っても切り離せないと思います。

 また、個人的には「足立ブランド」なども、シティプロモーション課が積極的に企画、PRしていくべき事業だと思います。

【問】 そこで、本当の意味で足立区を総合的にプロモートしていく組織として、広報関係や観光関係、また先ほどあげました「足立ブランド」など、各課の連携はもちろんですが、より効果を出すためには、それらの組織との統合なども視野に入れたシティプロモーション課の強化・拡充が必要だと思いますが、如何でしょうか。

<区長>
 シティプロモーションの手法につきましては、同じような名称の所管を抱えている自治体がそれぞれアプローチが違うように感じていますけれども、私どものシティプロモーション課のイメージ・考え方はシティプロモーション課が矢面にたつのではなく、様々なノウハウを持った専門家を集めていますので、そえぞれの所管課がその専門家からノウハウを学んで行って、自分たちも目覚めていくと。
 あくまで主役はシティプロモーション課にあるのではなくて、それぞれ専門的な事業を抱えている所管課にあると考えておりますので、その点については議員が考えているシティプロモーション課というイメージと足立区が考えているシティプロモーション課の立ち位置と少々違う認識を持っております。

【長谷川】
 一番はシティプロモーション課でまとめられたほうが、全庁横断的な取り組みとして取り組みやすいのではないかと私は考えます。
 各課で取り組んでいる事業は様々ありまして、中には全国で一番といえる事業を取り扱ってくださっている部署もあるので、できればシティプロモーション課が集約をし、区内外にアピールするやり方も手法の一つだと思います。
 より本格的、総合的なシティプロモーションというやり方を目指していただきたいと思います。


【長谷川】
 次に、シティプロモーション課による情報発信ももちろんですが、やはり足立区を代表しての区長の情報発信力、注目度は絶大です。

 そこで、例えば足立区として重点的に取り組みたいこと、取り組んでいることなど、発信したいことを、区長がもっと細かく、現在4回行っている記者会見を例えば1週間に1回、定期的に記者会見を開いて、情報発信をしていただくことが、効果があるのではないかと思います。
 毎週、決められた曜日、決められた時間に開催すれば、報道機関の方も取材にきていただきやすくなると思います。

 ようそこ区長です。で、ホームページ上で発信していらっしゃるのは存じていますが、パソコンを扱えない方もいらっしゃいます。

【問】 ぜひとも、例えば、1週間に1回の短いスパンでの定例記者会見を開き、足立区の情報発信をどんどんして頂き、ご検討いただきたいと思いますが、如何でしょうか。

<広報室長>
 区長の発信力をさらに高めるようにとのご質問ですけれども、確かに定例記者会見は各議会ごとにということで4回、平成19年から行っております。

 23区の中で定例記者会見を行っているのは8区で、毎月やっているのは、江東区だけです。
 23区においては定例会ごとにというところが多いようになっております。
 Aメール、区長のブログ等の発信が、年間約2日間に1回程度、区長から発信されているのは、全国の自治体をおいて足立区をおいて他にないだろうと考えております。

<区長>
 足立区の状況を首長の私がつぶさに発信していくということの重要性は、認識しております。
 ただ単に発信の方法というのは、別に記者会見を開いたから発信できるというわけではなく、私が区長として出席している様々な会でのご挨拶ですとか、ちょっとした区民の皆様方との触れ合いの中でも充分できることですので、そのような意味でできる限りの場面・場面でそういった発信を心掛けていくというふうに今後もさせて頂きたいと思います。

【長谷川】
 情報発信という部分では、区長が表に立っていただくことが絶大な発信力となっていきます。
 広報室長からはAメールが2日に1回と申されましたが、その部分に関しましては万人の皆様が見れるわけでもなく、区長としてはいろいろと細かなところでもお話をさせて頂いているとのことで、実際に私も見て存じてはおります。
 さらに、ケーブルテレビ足立などとも連携をする形での情報発信も進めて頂きたいと思います。


【長谷川】
 次に、より具体的なことについて、お尋ねいたします。

 足立区の近くに東京スカイツリーという東京屈指の観光スポットが誕生しようとしています。
 なんとかこれを足立区の活性化にも利用していければと考えています。

 例えば、北千住駅からスカイツリーとの間に、シャトルバスを運行するとか、足立区から見えるスカイツリーの絶景ポイントの募集や写真コンテストをするとかいろいろ考えられます。

 また、反対に東京スカイツリーの展望台から見ると目につく足立区の名物を作る、PRするのも一つの手です。
 スカイツリーの展望台からみんなに足立区方向を見てもらい足立区に興味を持ってもらうような宣伝もありだと思います。例えば、スカイツリーから区役所を見たときに役所の壁面に「足立区」という文字や「あし」という字とかあだちくマークなどを大きく表示してスカイツリーから見える足立区をPRされては如何でしょうか。

<広報室長>
 具体的な提案ありがとうございます。
 まさにスカイツリーによって東京の東部地域が非常に注目をされてきておりまして、先日、発行されました街雑誌にも千住の街が住んでよかった街のランキングに入っておりましたけれども、住みたい街のランキング20位以内に入ったということで非常に注目をされてきているという中では、スカイツリーをきっかけに足立区の中にどのようにお客様を呼び寄せていくのか、船を使ったり、バスを使ったりということで、今、シティプロモーションでも起爆剤となる千住市場、そのほかの魅力も含めて検討しているところでございます。


【問】 例えば、墨田区などの関係自治体と具体的な連絡、協議などは行っていますでしょうか。

<産業経済部長>
 墨田区、台東区をはじめ、スカイツリーと関係する区、葛飾区も入っておりますが、共通の観光スカイツリーをめぐる、区をまたがった観光マップを作っていこうということで協議をしているところです。

【長谷川】
 ぜひとも、足立区でも積極的にスカイツリーを活用したシティプロモートの展開をお願いいたします。


【長谷川】
 次に、より攻めのプロモート、みずから仕掛けていくシティプロモートについて、ご質問、ご提案いたします。

 例えば、私の住んでおります綾瀬は新撰組ゆかりの地として、新撰組まつりを開催し、地元への定着もすすんで参りました。
 綾瀬=新撰組というような積極的なイメージつくりも必要だと思います。

 例えば、沖縄県庁では夏には、職員が沖縄の伝統衣装である「かりゆし」を着て業務にあたっている例もあります。

【問】 そこで、例えば綾瀬駅周辺で活動されるビューティフルウィンドウズの清掃員の皆さんや駐輪監視員の皆さん,東綾瀬区民事務所など区の施設で働く職員の皆さんに、新撰組のはっぴをイメージしたデザインのユニフォームを着て作業にあたって頂くなど、地域にあった積極的なイメージつくりなど、攻めのプロモートを展開してはいかがでしょうか。

<広報室長>
 大変、斬新な具体的なご提案ありがとうございます。
 まさに街のイメージアップについては様々な手法があると思います。その様々な手法の中でより効果のあるものを選択して実行をしていきたいと考えております。


【長谷川】
 区の職員や委託者だけでなく、商店街の方々にも協力してもらうなど、アイデアはいっぱいあると思いますので、是非、よろしくお願いいたします。

 シティプロモーション課による足立区のPRには、大変期待しています。
 まだまだ、ケーブルテレビ足立の活用や、大学や商店街との協力も含め、足立区のPRのためにはできることはたくさんあると思いますので、ぜひとも皆さんの中でもアイデアを出し合って、ご検討いただければと思います。よろしくお願いいたします。