大阪府寝屋川市役所 視察 「美しい街づくり条例」
大阪府寝屋川市役所前で。吉羽美華市議会議員とご一緒に記念撮影。
今月に入って、2日に大阪府寝屋川市、3日には三重県庁と浜松市、4日に千葉県流山市と、連日の視察を行いました。
タイトなスケジュールでしたが、視察先の自治体の職員の皆様、議員の皆様のご厚意により、とても充実した視察になりました。
今日から何回かに分けて、視察の様子をご紹介いたします。
はじめに訪れたのが、大阪府寝屋川市です。寝屋川市は大阪府の東北部、淀川左岸に位置し、大阪市域の中心より約15㎞、京都市域の中心より約35㎞の距離にあります。
今回、寝屋川市の「美しいまちづくり条例」についてお話を伺ってきました。
寝屋川市では、市、市民、事業者がそれぞれの責任と役割を果たすことを基本として、安全で清潔な緑豊かな街づくりを進めるために「美しい街づくり条例」を平成17年4月1日から施行しています。
この条例の中には、歩行者喫煙の禁止や空き地・空き家の適正管理、ため池の危険対策、資材・廃材の適正管理、飼い犬などのペットの放し飼いの禁止、ペットの糞の放置禁止、タバコ・空き缶のポイ捨ての禁止、落書き禁止、保存樹木の助成費用などの、「美しいまちづくり」のための様々な規則が盛り込まれています。
この条例に違反をすると氏名の公表や2万~5万円の過料が科されます。
また、市民や市内で事業活動を行う人だけでなく、市内で土地・建物などを持つ人、市域を車などで通過する人、旅行者なども条例の対象になるそうです。
この条例ができた経緯には、人口の減少により、空き家・空き地が多くなっている背景もあるようです。
足立区も老朽家屋の実態調査を行っています。
だれも住んでいない老朽家屋が万が一壊れ、人災につながってしまってはいけません。
また、そのような場所は暗く、人目につきづらいために防犯面からも注意が必要です。
このような問題は複雑な権利関係が絡んでくるので、簡単に解決できる問題ではありませんが、しっかりと足立区の皆様の生命と安全を守るためにも、取り組んでいかなくてはいけない課題です。
寝屋川市の条例の中の「空き地・空き家」には「老朽家屋」や「ゴミ屋敷」の対応は含まれていませんでしたが、寝屋川市でも課題になっているそうです。
歴史ある古い町並み、建物の保存と同時に、老朽化した家屋の安全性の確保、特に人が住んでいない建物や土地の管理について、寝屋川市の取り組みを参考にしながら、足立区でも取り組んでいきたいと思います。
本日は、お忙しい中、ご丁寧に対応をしていただきました皆様、ありがとうございました。