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テレビ局の津波情報にカラーユニバーサルデザイン導入!

 昨日から朝日新聞、東京新聞、産経新聞などで報道されていますが、テレビ局各局で異なっていた、津波警報や注意報の色合いを統一することが決まりました。


 日本テレビとNHKが「色のバリアフリー(カラーユニバーサルデザイン)研究」に取り組む東京大学准教授 伊藤 啓先生(分子神経生物学)に相談をし、伊藤啓先生が「どうせなら全局で統一しませんか」と呼びかけたとのことです。
 試作画面を当事者(色弱者)の方々に見て頂き、約1年にわたって検討を重ねたそうです。


 検討の結果、テレビ局各局で大津波警報は紫、津波警報は「赤」、津波注意報は「黄色」、背景の地図は「灰色」、海は「濃い青」を使うという統一基準を作ったそうです。
 今回の東日本大震災には間に合わなかったそうですが、5~7月にかけて在京放送局が新しい配色に移行しています。
 系列局も随時、導入を進めているそうです。

 日本テレビでは、各局に先駆けて5月に新システムを導入し、色合いのほか、光の点滅に敏感なてんかん患者へも配慮したそうです。
 旧システムでは津波速報が出た地域を点滅させて強調していたそうですが、線を太くしたり細くしたりする表現に変えたそうです。

 今回作った色遣いや色調の基準は、津波の警報だけでなく案内表示にも応用できるとのことで、この研究成果を自由に利用して、色々な方に見分けやすい表示の普及に努めてほしいとのことです。(参考資料:朝日新聞)


 私も記事を拝見し、早速、日頃からアドバイスを頂いている東京大学の伊藤啓先生にご連絡をさせていただきました!

 伊藤啓先生とは、足立区のカラーユニバーサルデザインの施策課題などで日頃からお知恵を頂いております。(NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構の方でもいらっしゃるので、足立区のCUDガイドライン等制作をしていただいております)

 日頃から、テレビ画面を見ていると各局の色の使い方が気になっていました。特に、色による区別が多く、多くの人が見る天気・気象情報(津波や地震情報なども含む)などの色合いに疑問を感じていたとのお話をさせて頂きました。
 すでに、伊藤先生の方で「地震の震度や雨量、気温、花粉などの色遣いを気象協会ともやりとりしていますよ」とのお話しもありました。


 カラーユニバーサルデザインについての関心と対策は、確実に広がりつつあります。
 足立区も先進的な取り組みが進んでいるカラーユニバーサルデザインだけでなく、広くユニバーサルデザインについて、取り組みを進めていきたいと思います。


 実際、どのような色遣いになったのかなど、詳しい情報は伊藤啓先生の研究室のホームページで紹介されていますので、ご覧いただければと思います。
  参考:http://jfly.iam.u-tokyo.ac.jp/color/tsunami/#6