地域コミュニティ対策調査特別委員会 傍聴:無縁社会について
今日の地域コミュニティ特別委員会では、NHK報道局社会部記者の方をお呼びして、「無縁社会」の中で というタイトルで講演をいただきました。
記者の池田さんは当初、厚生労働省記者クラブで、介護や制度面について取材をしていたそうです。
地縁・血縁・職場の縁が希薄になっている昨今、根の深い問題です。
地域包括支援センター全国アンケートによると2010年の8・9月の調査から1人暮らしの高齢者で、介護が必要な状態だと思われるのにサービスを利用しない人が3万8588人いるとの結果が出されました。
介護が必要なのにサービスを利用しない人の理由については、
・他人の世話になりたくない
・利用料の負担が重い
・認知症で意思確認困難
が占めています。
また、各センターが最も課題に感じているのが関わりを拒否するケースがみられるそうです。
1人暮らしで孤立しており、閉じこもりの生活をし、支援が必要で訪問をしても受け入れを拒否する人もいるとのことです。
閉じこもりの人を利用に結び付けるには時間と労力が必要となってきますが、自ら親戚や地域との縁を切る人がいるのも事実です。
個人のプライバシーの問題、家族の問題、地域社会のかかわりの問題、行政としての取り組みなど、非常に複雑で難しい問題ではありますが、さまざなま選択肢が取れるよう、区として準備していく必要があります。
今後も、真剣に検討していきたい課題のひとつです。