災害・オウム対策調査特別委員会:放射線対策、災害対策の進捗状況
今日の委員会は、原発事故に伴う放射線対策についてのご報告がありました。
以前にも再三、この委員会でミニホットスポットについて、測定をすべきとの指摘を私からさせて頂きました。
この度、区民から区有施設で指標値以上の放射線量を測定したとの通報があり、放射線量の低減措置を行うことになりました。
各施設の空間放射線量の低減対策について、吹き溜まりや側溝など、いわゆる「ミニホットスポット」と指摘される可能性が強い場所の放射線を測定し、低減措置を実施していくとのことでした。
測定方法は、
・測定値については、地上5cm、50cm及び1mの3点とする。
・地上50cm で0.25uSv/h(指標値)以上の数値を測定した場合、低減対策を実施する。
・1uSv/h以上の数値を測定した場合には、低減対策までの間、その周囲を
カラーコーンで囲うなど、立ち入りを制限する。
実施時期等は、
・保育園、幼稚園、小・中学校及び児童館等…平成23年11月中旬から
・公園等…平成23年10月下旬から(先行施設10施設)
となっています。
以前から、委員会でも雨どいや側溝などより放射線量が蓄積しやすい場所の測定をするよう強く求めていました。
今回、区民の方からの通報により発覚し(東淵江小学校の雨どいや排水ます等・藤和親水公園・佐野地域学習センター・東和地域学習センター・五丁田公園・中川4丁目区道)、測定をされることになったものです。
あらゆることを想定し、区として迅速な対応をしていかねばならない状況の中で(ミニホットスポットについては、以前からマスコミでも指摘をされています)、残念ながら今回の区の対応は遅いと言えます。
区民の皆様の安全にかかわることは、情報を収集し、常に先を見据えた素早い対応を、今後も求めていきたいと思います。
そのほかには、足立区の災害対策の進捗状況について、報告がありました。
以下、進捗状況です。
・「二次避難所」として「特別養護老人ホーム」8施設と協定を締結した。
・避難所となる学校などに、ガス式発電機・無線FAXを配備し、情報伝達手段の
確保を行っている現状。
・「避難所マニュアル」(案)を作成し、「足立区総合防災訓練」を11月13日実施に
向けた準備を進めている。
・「災害対策本部マニュアル」(案)、区職員の「初動期部別行動マニュアル」(案)を
作成し、訓練に取り組んでいる。
・帰宅困難者用備蓄の増配備を行っている。
この他にも各種、「震災対策初動マニュアル」(案)については、訓練を通して検証を行い、年度末の策定を行うとの報告もありました。
備蓄品などについては、今後、計画的に配備をしていくそうです。
委員会の中で私からは、11月13日に行われる総合防災訓練・避難所運営訓練について指摘をさせて頂きました。
訓練を行う場所が足立区全体でみると偏在的で、綾瀬地域で見ると神明にかけて大谷田小学校1校しかない状況でした。
3月11日の東日本大震災を踏まえて、今回の区が主催の防災訓練については、各小中学校全校に声をかけたそうですが、結果18か所しかできない状況であったようです。
来年以降は全区的に偏在性が解消されるよう提案をさせて頂きました。
また、小中学校での児童生徒たちへの防災教育を充実させていくことや国籍や文化が違う区民の皆さんを対象とした防災訓練の取り組みを積極的に進めて頂けるようあわせて要望しました。
いずれも区民の皆様の生命や財産、安心と安全にかかわることばかりです。
3月11日の大震災の教訓を生かす意味でも、区の職員の皆様のしっかりとした対応をお願いしたいと思います。